17/18親善試合 7/30 バルセロナ対レアル・マドリード クラシコ 試合結果・評価
■ 目次
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しレアル・マドリード、黒色は完全なレアル・マドリード
・バルセロナ15分、レアル・マドリード5分、互角70分
試合での問題点
自分達のCKからのカウンターでの失点がとてももったいなかった。本来なら誰かが戻ってくるべきシーンで誰も戻ってこず、後ろに残した人数も少なかったように思える。少しのケアと注意で防げた失点であり、この失点がシーズン中に活きてくれれば。
チームに攻撃のテンポを上げられる選手が限られており、その他の選手達がもっと積極的に攻撃で貢献しなければいけない。期待している選手の中でも期待以下の出来の選手もおり、コンディションの問題というよりもメンタルの面でもう少しアピールしてほしかった。
試合での良好点
最終ラインやプレスの守備ではおおまか合格点で、後はコンディションが上がって激しさや、走ることができればそれなりに大丈夫と思える出来だった。両チームとも攻撃力が高くて守備力が普通なので、普通に試合をやればやはり打ち合いの試合展開になるのか。ミスも多かったですしね。
監督選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
監督エルネスト・バルベルデ(7)
スタメンに現状のベストメンバーと思われるメンツを並べ、対戦相手がレアル・マドリードということもあって良いテストとなった試合。バルベルデ監督の中である程度選手の評価もついてきている様子で、8月に入って公式戦が始まるのが楽しみなチームになってきている。中盤の攻撃参加も今日は少し増えていましたし。
GKシレッセン(8)
今日も安定感抜群のセービングに足元のプレーでバルサのゴールマウスで存在感をみせた。このプレシーズン3試合で最も評価を上げたのはシレッセンだったのかもしれないと感じるほどに。
DFビダル(7)63分OUT
課題の守備でも今シーズンはそこまで問題とならず、着実に改善されているようだ。攻撃で最近はおとなしいが、公式戦が始まるころには攻守で大爆発に期待。
DFピケ(6)73分OUT
対人で簡単に抜かれるシーンがあれど、それ以外では落ち着いて安定感があった。今シーズンも大丈夫そうだ。
DFウムティティ(6)63分OUT
安定感抜群。もはや言うことは少なく、ほとんど穴がないDFでバルサの最終ラインを今シーズンも守ってくれそうだ。
DFアルバ(6)73分OUT
攻撃では見せ場は少なかったがビルドアップや守備で安定しており、ボール処理含めて改めてレベルの高い選手と感じさせた。
MFブスケツ(7)73分OUT
攻守において存在感をみせ、特に守備面での対人でのカットは光った。パス回しでもシンプルにパスを通し、今のバルセロナの中盤に最も欠かせない選手。
MFラキティッチ(7)73分OUT
コンディションが良いのか走りまくり、出場した時間はほぼ足が止まることなくチームに貢献した。フリーランニングだけでなくゴール前に入ってくる動きも多く、今日は見事に1ゴールを決めた。
MFイニエスタ(6)45分OUT
チームを落ち着かせるポゼッションとキープを見せ、中盤の細かいパス交換で攻撃のリズムを作った。スピード面では年齢のせいか遅かったが、もっとコンディションが上がれば今シーズンも違いを多く見せそうだ。
FWメッシ(8)★63分OUT
先制点となるゴール以外にも中央で攻撃の起点となり、バルサのエースはメッシだと改めて証明した。テンポは上がらなかったが絶対的な信頼感でボールを受け、チームの攻撃を引っ張った。
FWスアレス(7)63分OUT
中央から頻繁にサイドに流れるせいか、ここ3試合スアレスのシュート数が少なくなっているのは気がかりだが、パスやスルーでチャンスを演出した。まだノーゴールなのでそろそろスアレスのゴールが生まれてほしい。
FWネイマール(7)73分OUT
ここ2試合と比べれば存在感は少なかったが、2アシストをしてチームの勝利に貢献した。スタメンでの起用がバルベルデ監督のネイマールへの必要だというメッセージであり、ネイマールもそれにこたえる活躍をみせた。
MFセルジ・ロベルト(6)46分IN
中盤でもう少し存在感をみせてほしいところだが、及第点の活躍はみせた。攻撃の面でもう少しチームを引っ張ることを期待しており、それを考えればまだ少し自信がないように見える。
DFベルマーレン(6)63分IN
問題なくプレーしてバルベルデの信頼を勝ち取っているように見える。今シーズンはもしかしたらマルロンの昇格ではなく、このベルマーレンがCBの4番手に入る可能性もありそうだ。
DFセメド(5)63分IN
攻撃では少し積極性が出て良いプレーがあったが、守備面では結構課題が多そうだ。現状守備ではかつてのビダル並に問題が多いように見受けられ、プレーして少しずつ改善してくれれば。
FWデニス・スアレス(6)63分IN
右サイドでアピールしようと必死に戦っており、クロスやドリブルで好印象のプレーをみせた。やはりデニスを起用するには決定的な仕事をしてくれないとその根拠が薄いので、公式戦が始まるまでの数試合でゴールに結びつく仕事をしてほしい。
FWパコ・アルカセル(6)63分IN
1度裏に抜け出した動きは良かったが、それ以外はペースダウンやチームが守備に入ったことで見せ場はなかった。パコもデニス同様、ゴールに結びつく仕事に期待。
DFマスチェラーノ(6)73分IN
問題なくプレーしていた。ピケとウムティティコンビに割り込むのは難しいかもしれないが、3番手のCBの選手として大丈夫そうだ。
DFディニュ(6)73分IN
攻守においてハードワークして問題がなく、今シーズンはバックアッパーの1人としてしっかり数えれそうだ。
MFサンペル(6)73分IN
両足を巧みに使いパスをつなぎ、攻撃ではうまく仕事をこなした。守備ではファールも目立ち少し厳しい印象。今の実力ならトップチーム残留は難しくても、もう1年武者修行して来シーズン戦力に数えることはできるかもしれない。
MFアレニャ(6)73分IN
精度の高いトラップからしっかりとパスをつなぎ、今日もほんの少し評価を上げた。この出来ならトップチーム合流させても面白い気はするが、人数的に中盤は多いからどうなることやら。
FWアルダ(5)73分IN
まだ3試合が終わった段階だがアルダは少し厳しいかもと思わせるパフォーマンスが続いており、もう少し決定的な仕事をしてほしい。
試合結果
バルセロナ3対レアル・マドリード2
得点者
3分メッシ
7分ラキティッチ(ネイマール)
14分コヴァチッチ[レ]
36分アセンシオ[レ]
50分ピケ(ネイマール)
最後に一言
プレシーズンマッチ3試合で3連勝と予想以上の結果を残し、バルセロナはアメリカを去ることに成功。
今日は8月に戦う時の参考に全くならない試合でしたが、やはりレアル・マドリードに勝つことは嬉しいですね。
もう少しバルベルデバルサが痛い目にあう時間帯があっても良かったと思うアメリカツアーでしたが、全体的に良い感じで終えれたのでこれはこれで良かったのかなと思います。
動きが重い選手が多く試合に迫力がまだないので、バルベルデバルサの本気の試合が早く見たいですね。
レアルも堅守というわけではないですが、自陣での守備力はやはり開きがありますね。
枠内シュートの被弾率でもわかるように簡単にシュート打たせすぎなので公式戦までにはもう少し寄せを徹底して欲しいです。
ある程度は覚悟しないといけないのでしょうけど。