17/18CL第2節 9/27 スポルティング対バルセロナ 試合結果・評価
■ 目次
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、黄色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しスポルティング、黒色は完全なスポルティング
・バルセロナ5分、スポルティング0分、互角85分
試合での問題点
全体的にプレーに正確さがなかった。スポルティングのプレッシャーがそこまで激しいわけでもないのに、バルセロナの選手では考えられないほどプレーが不正確だった。中3日の試合でコンディションの言い訳は難しく、芝の状況も悪いようには見えず、理解に苦しむほどミスが多かった試合だった。プレーに正確さがあったらもっと楽に勝てた。
攻撃での積極性があまりにもなさ過ぎた。メッシやスアレスを経由しなくても今日のスポルティングなら崩せたとは思うが、チーム全体がこの2人に攻撃を任せきっているようで迫力のある攻撃はほとんど出なかった。
ハーフライン付近で4-4-2の守備ブロックを作った時に、前線のメッシとスアレスの2人が守備をさぼっている。相手のビルドアップの前に立たずパスを簡単に出させすぎており、後ろの8人の負担が大きかった。もう少し攻撃が強いチームならピンチは増えていた。守備面で特にメッシの貢献度が低すぎる。
試合での良好点
守備面で後ろの8人はとても頑張っていた。4-4の2列の守備ブロックを作ってカバーリング意識も高く、崩されている部分はあったものの集中してよく守っていた。攻撃から守備への切り替えも速く、プレスの意識も高く、後ろの8人は守備面でとても良かった。攻守の切り替えにおいてはスアレスも良かった。
監督選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
監督エルネスト・バルベルデ(6)
CLのこの試合に向けてリーグ戦でローテーションを採用して、鉄板ともいえるメンツを揃えた試合だったが、試合結果だけ良く内容は決して良くなかった。
守備面では良かったが、攻撃ではメッシを絡めない攻撃、積極性の欠如、プレーの正確性など様々な障壁で良くなかった。
まずは守備面の改善とベンチメンバーの活躍でOKなバルベルデバルサだが、攻撃ではこの試合で少し後退したようにも見えたのは残念だった。
GKシュテーゲン(7)
終始安定したプレーでミスと呼べるシーンはなかった。ハイボールの処理も足元のプレーもしっかりとこなし、一度ビッグセーブもしてチームの無失点に貢献した。
DFセメド(7)
攻撃で少しずつ良さが出てきており、ファールで止められたもののこの試合で数少ないポジティブな活躍を見せてくれた。守備でもほぼ問題なく、最近は試合ごとにセメドの良さが発揮されてきている。
DFピケ(6)
ビルドアップで安定したプレーをみせたが、守備面では対人の所で少し危なっかしいこともあった。全体的にみれば平均的な活躍だった。クロスに対するはね返しはいつも通りお見事だった。
DFウムティティ(7)
安定したいつも通りのプレーに、今日はシュートブロックするシーンが目立った。ビルドアップも問題なく落ち着いてプレー出来ており、90分間通して安心して見ていられた。
DFアルバ(7)
スポルティングの攻撃のキーマンの1人でもある右SHの選手を抑え込み、攻撃でも何度か効果的な飛び出しをみせた。パスのつなぎでもボールロストは少なく、全体的に安定していた。
MFブスケツ(6)
多少危ないボールロストはあったものの、攻撃ではシンプルなプレーでよくボールを動かしてくれた。守備でもハードワークしており、ラキティッチとの中央のコンビは形になってきた。
MFラキティッチ(5)
守備ではカバーリングの意識が高く、切り替えの速さも良かった。攻撃ではあまりにもイージーなパスミスが多く目立ち、ラキティッチのレベルからするとさすがにまずいプレーが多かった。
MFイニエスタ(7)80分OUT
苦しい状況でもドリブルやキープ力でファールを受けてマイボールを失わず、中盤で存在感をみせた。効果的なスルーパスの所でミスパスは目立ったが、中盤でタメを作ったという意味ではこの試合でとても貴重な存在だった。
FWセルジ・ロベルト(6)87分OUT
セカンドボールを拾ったり守備面でハードワークして、マイボールにする機会が多かった。攻撃でもパスを引き出すようにパスを受けていたシーンは良かったが、そこから効果的な攻撃が出来なかったことだけはマイナス。このポジションでのプレーならもっと積極性とゴールへ向かうプレーが欲しい。
FWメッシ(4)
守備面で貢献度は低く、攻撃でも今日は貢献度は少なかった。途中交代させた方が良いと思えるほど今日のメッシは仕事をしておらず、相手の抜かれない守備に対してとても苦労した。
FWスアレス(5)89分OUT
攻撃面でのイージーなミスがまた増えてきたように思え、決定機を生み出すことも少なかった。攻撃から守備への切り替えは後半とても良かったが、期待している攻撃面での貢献度が低かったのは残念。
MFパウリーニョ(6)80分IN
何度か相手のゴールに迫るプレーをしており、守備面含めてパウリーニョの投入自体は良かった。ミドルシュートも悪くなかったが、チームがスピードダウンしているときはスピードダウンして、攻め急がない方がマイボールを失わずに済んだ。
FWアンドレ・ゴメス(6)87分IN
出場時間があまりにも短く、何度か左サイドでボールを受けてパスをつないだだけとなった。ゴール前への入ってくる感じや左サイドを抜け出そうとする動きを見るからに、とてもやる気に満ち溢れていてそこは好感触だった。
FWビダル(6)89分IN
ゴメスより出場時間が短く、ビダルの今日のハイライトはイエローを受けたことだけだった。時間を稼ぐ意味が大きい交代のように思える。
試合結果
スポルティング0対バルセロナ1
得点者
48分オウンゴール
最後に一言
この試合で得たものは本当に勝ち点3だけといったしょっぱい試合であり、CLの大会ながらELレベルのような試合だった。
プレーに正確性がなくバルセロナと思えないような試合となり、こんなバルセロナはとても珍しい姿であった。
結果だけは次につなげたが、リーグ戦にしっかりと頭を切り替えて挑まないと痛い目にあいそうな雰囲気がある。バルベルデ監督がチームに初めての喝を入れる時が今なのかもしれない。
タグ:スポルティング, チャンピオンズリーグ, 試合結果, 試合評価
オウンゴールが増えているというのは、相手をそれだけ押しとどめられているということで悪くないのではないでしょうか。
さすがにそれだけというのは問題ですが・・・
相手も引いて守るようになっているということは、バルベルデバルサはペップバルサに近いと考えられているのでしょうか。
個人的にはスアレス不調にも関わらず、アルカセルの出番が無いのが気になります。招集外も多いですし。
昨年はMSNの穴をよく埋めたと思いますが、メッシが中央に居座る布陣ではいい形で受けたがる選手は都合が悪いのかもしれません。
アルカセルはこのまま構想外で冬にリリースでしょうか。
劇的に変わるわけではないので、仕方ないとも思いますが、確かにいまのスアレスとメッシの共存は大変ですね。
個人的には去年からずっとラキティッチが攻撃面でひどい気がしていて、やはりあそこにテクニックある選手が欲しいですね。デニスでもいいし、ロベルトもわるくはない気がする。守備面の不安はあるかもしれませんが、試して欲しいですね。
開幕当初からやや無理をしてきた綻びがここで出たのかなと。
メッシも前の試合で休ませるかなと思ったのですが、
流石にローテーションに組み込まないのはもう無理があるでしょう。
ロベルトもカンテラならではの消極性を克服しなければレギュラー争いは厳しいでしょうね。
正直、連勝記録の更新は難しいと思っていて
代表戦明けのアトレティコ戦までに明確な解決策を見出せるかは半信半疑で見守っています。
ここ2試合を見て、メッシとスアレスの共存は今の段階では難しいと感じました。2人が真ん中にいることでイニエスタとラキティッチのパスコースが限定され中盤がまったく機能してませんでした。
また、WGのスアレスの戻りが遅いためイニエスタとアルバの守備負担が重くなっていました。
FWは右からデウロフェウ、メッシ、デニスでいいと考えます。主さんが現段階でもっとも戦術的に機能すると考えるFWの並びを教えていただきたいです。
前半はまだよかったのですが、後半以降時間がたつにつれ、徐々にパスミスなどプレーが雑になり、ボールを奪われ危険なエリアまで持ち運ばれるシーンが顕著にみられました。ジローナ戦にもこういった場面が多々あり、後半の戦い方を修正したほうがいい気がします。
また相手の最終ラインのうち、3人が既にイエローカードをもらっており(59分経過時)、同点にするために中盤と最終ラインが開きだしたので、パウリーニョをもう少し早めに投入して2点目を狙っても良かったのではと思います。
次のラスパルマス戦でチームを引き締めなおして、アトレティコ戦に備えてほしいですね。