15/16クラブW杯準決勝 12/17 バルセロナVS広州恒大 試合前の注目ポイント

クラブワールドカップ準決勝(日本時間12/17木曜日の19時30分キックオフ)で、広州恒大(横浜国際総合競技場)と対戦する。地上波の日本テレビでは19時から特集を含めて放送開始する。現地に見に行く人は防寒だけはしっかりとしてください。現地は晴れの予報ですが、この時期の観戦はじっとしていると寒いので。

※自分もこの準決勝だけは現地で見るので、試合結果と試合評価の記事は遅くなる可能性が高いです。ご了承を<(_ _)>

・広州恒大

広州恒大は世界的にも有名なフェリペ・スコラーリ監督が指揮している。1997年にジュビロ磐田を指揮したり、2002年の日韓ワールドカップでブラジル代表を指揮して優勝したりと、日本では結構馴染みと聞き覚えのある監督である。

このチームでは基本的に4-2-3-1のシステムを採用しており、攻撃よりも守備に重視を置いたシステムと戦い方をしている

守備は前の4人がハーフライン付近からプレスとパスコースを限定し、相手のSBの攻め上がりにもしっかりマークを付いてくる。サイドにボールを追い込み、チーム全員が片側のサイドに寄ることでスペースを無くし、プレスとフィジカルと挟み込みでアジアの大会では勝利してきた。

自分達が攻撃して押し込んでいるときも、CBの1人が昔のスイーパーのように少し後ろに下がり気味で安全第一でプレーしている。フィジカル面ではアジアでは負けることはなく、カバーリングとブロックを作ることで固いサッカーを実践してくる。

攻撃では結構自由が与えられており、中盤の前の3人はとても流動的にポジションチェンジを行う。前線にはブラジルの選手が多く、ロビーニョやパウリーニョと言ったメジャーな選手も在籍している。攻撃面は前線の選手にある程度任せている部分が多い。

ガオ・リンという中国代表の長身FWもなかなか途中交代のジョーカー的存在らしく、アジアでは屈指のタレントが揃っていると言えるだろう。攻撃よりも守備の固いチームだが、どちらもアジアの地域ではトップクラスなのは間違いない。

 

・バルセロナ

遂にバルセロナが日本で試合をする時が訪れた。準決勝では決勝に向けて主力の温存を考え、1.5軍的なメンバーで挑むだろう。予想スタメンは、

GKシュテーゲン

DFアウベス、バルトラ、ベルマーレン、アドリアーノ

MFマスチェラーノ、ラキティッチ、セルジ・ロベルト

FWメッシー、スアレス、ムニル

欠場想定選手

ドウグラスとラフィーニャとネイマール(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

GKはCL制覇に貢献したシュテーゲンで、後はピケ、アルバ、ブスケツ、イニエスタを休ませた布陣。途中交代でプレーする可能性はありそうだが、試合開始はベンチから見守ると予想。基本的に当てはめた選手で構成し、左CBやSBにマテューも考えられる。前線のメッシとスアレスは間違いなくプレーするだろう。

この試合の最大の注目ポイントは、いつも通りプレーすることである。特に特別なことをする必要はないし、広州の守り方はとてもベーシックな守備なので、いつも通りボールを動かしてパスを回して試合を支配することである。

一発勝負なので選手達にも緊張があるかもしれないし、日本のピッチで慣れない部分や、コンディション的に多少の不安は隠しきれない。しかし、試合が始まって5分もパスを回してプレーすれば、コンディション以外の面は改善されるだろう。

広州がある程度下がって守備をすると予想している分、ボールの支配には苦労しないだろう。後は先制点を奪うだけで、焦らずに不用意なボールロストに気を付けてプレーするべきである。

アジア王者だがヨーロッパ王者との力の差はあるので、後はそれを見せるだけである。変に作戦をたてるのではなく、リスクマネージメントをしながらプレーすれば問題ないだろう。

最近の試合終盤の試合の終わらせ方には注意するべきである。体力をなるべく使わない為にも、パスを回してある程度試合を終わらしても良いのかなと思う。

 

バルセロナの注目選手

・MFラキティッチ

広州の守備は中央が固く、前線のメッシとスアレスだけではやはり限界がある。ラキティッチのパスやシュートも必要であり、なによりも飛び出しに期待したい。先制点が欲しい試合なので、ラキティッチの攻撃の才能を活かす試合である。

・FWメッシ

誰もが注目する選手であり、やはりメッシのプレーには1番注目が集まるだろう。デポル戦から見たらそこまでコンディションが上がっている状態とは言えないが、攻撃のスイッチを入れる選手として期待したい。日本でメッシのゴールが見たいと言うのがバルサファンの希望だろう。

 

広州恒大の注目選手

・DFジャン・リンポン(26歳/中国/推定移籍金400万ユーロ)

中国のセルヒオ・ラモスと言われ、右SBとしてとてもアグレッシブにプレーする選手。アジアでは屈指のフィジカルコンタクトの強さがあり、攻撃にもスペースがあれば攻め上がって来る。攻撃より守備面での強さが目立つ選手で、中央へのカバーリング意識がとても高い選手。

・MFパウリーニョ(27歳/ブラジル/推定移籍金1400万ユーロ)

現在中国でプレーする選手とは思えないほどハイレベルの選手。パワフルなフィジカルと豊富な運動量があり、飛び出しやミドルシュートで得点能力の高いボランチの選手。前線の選手より、このパウリーニョの攻撃参加が1番の広州の攻撃の警戒ポイントと言っても過言ではない。ヨーロッパで見たい選手の1人である。

 

決勝のリーベルプレート戦へと目線が行きがちだが、まずはこの準決勝を勝たなくてはいけない。実力差はあっても粘り強い守備がある広州を倒す為に、しっかり集中してプレーする必要がある。心配はしていないが、万が一もあるのでしっかり応援したい試合である。

 
 

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