15/16国王杯準々決勝 1st 1/20 A・ビルバオVSバルセロナ 試合前の注目ポイント

コパ・デル・レイ(国王杯)準々決勝1stレグ(日本時間1/20水曜日の29時キックオフ)で、アスレティック・ビルバオ(サン・マメス)と対戦する。

・アスレティック・ビルバオ

この前のリーガの対戦では試合序盤に退場者を出したことでゲームプランが崩れ、自分達の持ち味をほとんど出せないまま大敗を喫したことで、この試合で見返してやろうという気持ちが強く試合に挑んでくるだろう。

国王杯の1stレグでホームなら失点を恐れる戦い方をするチームもあると思うが、ビルバオはまず1stレグでバルサに勝利するということを強く意識して試合に入ってくるだろう。

ビルバオの戦い方は前回のリーガのとこで書いたので下の関連記事を見てください。そこからこの試合での変更点はいくつかあり、そこを重点的に書いていきたいと思います。

この試合では間違いなく前線から激しいプレスで積極的にボールを奪いにくるのは間違いない。カンプノウのピッチでもCBまでプレスをかけており、ホームのサン・マメスでは大声援を背に走りまくってくるだろう。バルサからボールを奪えないと確実に思わせない限り、前線からのプレスが止むことはないだろう。

前回にも書いたがリーガの対戦ではアドゥリス欠場でロングボールは少なかったが、この試合ではよりロングボールの回数も増えるだろう。リーガではFWが不慣れなこともあるのかウィリアムズが攻撃の起点となる機会は少なかったが、アドゥリスがポストプレーヤーとなり中盤の4選手ぐらいが全力で攻撃をしてくるはずである。攻守の切り替えはとても脅威的なスピードがあり、その走力も凄いものがある。

今回の試合ではビルバオのプレスが最高級に激しいのは間違いなく、ビルバオもボールを高い位置で奪って速攻で得点を狙ってくるはずである。11人対11人ならバルサに勝てるということを確実に意識して、強い気持ちで試合に入ってくるはず。

 

・バルセロナ

国王杯の1stレグだがルイス・エンリケは対戦相手とスタジアムを考えてほぼベストメンバーを送ってくるだろう。予想スタメンは、

GKシュテーゲン

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、ベルマーレン

MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWセルジ・ロベルト、ネイマール、アルダ

欠場想定選手

スアレス(累積)、アルバとマテューとラフィーニャ(怪我)

アルバの欠場する所にはマテューもいないということで、守備重視だがベルマーレン起用を予想。リーガ開幕節のこのスタジアムで良いプレーをベルマーレンは見せたので、それもあって起用する可能性は高いと予想。中盤はラキティッチ含めたいつもの3人を起用し、前線にはスアレスが欠場しベンチに座るであろうメッシという状況なのでネイマールを中央で右にセルジ・ロベルト、左にアルダと予想。ビダルはリーガでフル出場だったので、ベンチスタートという予想。システム的には中盤を厚めにした4-1-4-1のような感じである。

バルセロナは2ndレグにホームの試合を残しており、正直このサン・マメスの試合をアウェイゴールを奪っての引き分け以上なら満足というのが現実問題なのかもしれない。ルイス・エンリケはあくまで勝利を意識して戦うと言うだろうが、2ndレグで少しでも有利なスコアなら何でも良いというのがバルサファンの希望だろう。

この試合の注目ポイントは、いかにバルセロナがボール支配率を高めるかである。ビルバオの前線からのプレスは定評があり、リーガの大敗もありいつも以上に気合いが入って凶暴性も増したプレスを仕掛けてくるだろう。バルセロナの後方の7人がビルバオの中盤から前の6人に追い回されるのは明白であり、簡単にボールを失うと一気に試合の流れもビルバオペースとなってしまう。

ビルドアップ時にブスケツがバックラインに下がるのもバルサの1つの手だが、下がらずにこのビルバオ戦ではGKのシュテーゲンも含めた8人でパスを回す必要があるだろう。バルサの中盤の選手にパスが回ればビルバオのプレスも前だけでなく左右や後ろに動かなければいけなく、プレスの勢いは自ずと弱くなる。

バルセロナは中盤の3選手や前線の3選手にボールを入れることを最もしないといけないミッションであり、前の6人も動きまわなければいけない試合である。足が止まるとセルタ戦のように相手のプレスにハマってボコられる可能性もあるだけに、パスを回すことが何よりもこの試合では重要である。

このビルバオ戦ではバルセロナのボール支配率もそこまで高いものにはならないだろうし、60%の数字より低くお互いに50%に近いイーブンの数字になる可能性もある。ボールを保持しても試合を支配したことには普通ではならならないが、今回のビルバオ戦ではボールを保持することがバルサにとっては何よりも試合を落ち着かせてビルバオペースにさせないことである。

攻撃はイニエスタやネイマールの仕掛けといった個人が中心で多くなり、サイドチェンジ含めてこの2人が攻撃の中心になるだろう。バルサにチャンスは少ないだろうが、数少ないチャンスを決めてリーガ開幕節のように1点や2点奪うことが目標である。

守備ではビルバオの中盤の選手の飛び出しが要注意で、バックラインを破られない為にも中盤のプレスでパスを出させないことが重要になる。プレスさえしっかりかかっていれば良いパスを通せる可能氏は低くなり、ピンチになるシーンは少なくなる。

ビルバオにこの試合ではアドゥリスがいることで、ポストプレー含めて攻撃の起点になるロングボールやハイボールを入れることも考えられ、これをバルサは肉弾戦ではね返さなければいけない。ピケ中心に体を張って全員が競り合い、ビルバオとのボディコンタクトに挑まなければいけない。

この前のリーガの6対0の時とは全く違う試合になり、もしも楽観視しているバルサファンがいたら痛い目を見る試合である。勝利出来れば最高だが、1点差ぐらいの負けでもぎりぎり許せる試合なのかもしれない。

 

バルセロナの注目選手

・DFピケ

ハイボール含めて高さの面でバルサのバックラインで最も重要な選手。ラインコントロールも重要で、ビルドアップのパス出しでも期待がかかる選手。ゴール前でシュートブロックなど体を張る機会が多くなる試合であり、ピケの活躍が1つ試合を左右するかもしれない。

・FWネイマール

メッシやスアレスがいないので、ネイマールの出来は攻撃で得点を奪えるかが直結する可能性は高い。ドリブル含め仕掛けでビルバオDF陣を突破してゴールも期待したい。一時的とはいえMSNが1人しかいない状況であるが、中盤を厚くすればバルサならチャンスは作れるはず。

 

アスレティック・ビルバオの注目選手

・MFベニャ(28歳/スペイン/推定移籍金1200万ユーロ)

リーガのカンプノウの試合ではプレースキックの機会は少なく、チームとして攻撃する機会も少なかったのでベニャが活躍できるような試合ではなかった。このビルバオホームではベニャの攻撃力やパスは要注意で、何度もバルサ側からしたら驚異のキックをするに違いない。

・FWアドゥリス(34歳/スペイン/推定移籍金500万ユーロ)

スーペル・コパではバルサ相手にハットトリックも記録し、今季の活躍でスペイン代表入りも期待されるストライカー。PA内で強さを見せるFWであり、マークを外す動きが上手くシュートも上手い。ボディコンタクトとの駆け引きも上手く、ファールを貰ったりとバルサにはとても厄介な選手である。

 

本音を言えば早く終わってほしい試合の1つと感じるほど、ネガティブになるスタジアムと対戦相手という印象が強い試合である。アウェイゴールが取れずとも引き分け以上の結果で、カンプノウのピッチでバルサが点差関係なく勝利すれば勝ち抜け決定のスコアを持ち帰りたい。2ndレグに期待が残るように、全力で集中して挑まなければいけない試合である。

 
 

1 Responses to “15/16国王杯準々決勝 1st 1/20 A・ビルバオVSバルセロナ 試合前の注目ポイント”

  1. レト より:

    ロベルトは前回の試合の感触から見るに左SBで起用しそうな気がします。
    アドゥリス対策でピケとベルマーレンの同時期用も考えられますしね。

    CFにムニルを起用するのか、ビダルを前線で起用するのかが気になるところです。

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