15/16国王杯ラウンド16 1st 1/6 バルセロナVSエスパニョール 試合前の注目ポイント

コパ・デル・レイ(国王杯)のラウンド16の1stレグ(日本時間1/6水曜日の28時30分キックオフ)で、エスパニョール(カンプノウ)と対戦する。

・エスパニョール

エスパニョールとは連戦になり、戦い方もリーガの時と変わらない戦い方をほぼ行ってくるだろう。違いがあるとすれば、高い位置からプレスをかけてくるかは微妙である。

カンプノウというピッチが広くバルサの庭と化しているピッチで前からプレスをかけるのはリスキーであり、この試合が1stレグも含めれば少しラインを下げて中盤の守備重視で戦う可能性もある。

バルサから金星を上げるなら前からのプレスは1つの選択にはなるが、2ndレグのホームの試合を考えたらカンプノウでの試合を1失点ぐらいで抑えればOKと考えてもおかしくない。

ここはエスパニョールのガルカ監督の性格によるだろうが、そこまでガルカ監督を知らないので予想は難しいが、リーガの試合を見る限り前からのプレスはあるのかなとも思える。ここのガルカ監督の判断はエスパニョールの視点では大きな見物になる。

攻撃ではリーガのバルサ戦でも少しチグハグな所があり、何度か良いボール奪取があってもパスミスや判断の悪さでチャンスにできなかったシーンが多かった。攻撃ではほぼ前線の選手の個人能力頼みなのは変わらないだろう。

 

・バルセロナ

つい数日前にリーガで戦い、エスパニョールとのバルセロナダービーの試合は連戦となる。前回は引き分けで終わったが、今回は大会も国王杯となりホームカンプノウでの試合であり、まず1stレグのこの試合に勝利したい試合である。予想スタメンは、

GKシュテーゲン

DFビダル、ピケ、マテュー、アルバ

MFブスケッツ、アルダ、イニエスタ

FWメッシー、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

セルジ・ロベルトとラフィーニャ(怪我)、ブラボとドウグラスとアドリアーノとサンドロ(判断)

基本ベストメンバーで、次のリーガの試合でスペイン代表の主力組はローテーションで休むと予想。この試合から何と言ってもビダルとアルダが起用可能になり、いきなりの両者のスタメン起用の可能性は高いと予想。スタメンでなくてもこの2人は途中出場含めて必ず試合には出場してくるだろう。ローテーションではマスチェラーノを休ませてマテュー、後はビダルとアルダを起用したベストメンバーだと予想。あくまでもこの1stレグは必勝を考えたメンバーを送り込むだろう。

この試合の最大の注目ポイントはピッチを広く使ってエスパニョールのプレスを分散化させることである。この前のリーガの試合では現在のバルサの調子なら中盤の真ん中勝負で打開できると考えていたし、エスパニョールのあれだけの選手間の近いコンパクトな守備組織を予想出来なかった。完全にエスパニョールの力を見誤っており、もっと多くのポイントから攻めなければいけないと感じた。

その為に今回は真ん中だけでなく左右のどちらからでも攻撃する為にメッシは右、スアレスは中央、ネイマールは左とポジションをある程度固定するべきである。スアレスが右に出てメッシが中央、スアレスが左に出てネイマールが中央などポジションチェンジは良いにしても、MSNの全員が狭いスペースに固まってから攻撃をスタートさせることは良くないように感じる。ドリブルやワンツーで近づいて崩すのは良いが、基本は相手のマークをばらけさせるためにもある程度の距離を取って攻撃をスタートさせるべきである。

また、エスパニョールは真ん中を意識した守備をしてくるのは変わらないと思うので、SBの攻撃参加はとても有効的になる。逆サイドの飛び出しはもちろん、サイドチェンジに素早く同サイドを崩す攻撃もとても有効的になる。サイドから同サイドを崩せば1番話は手っ取り早いが、メッシとネイマールの調子からそこまで何度も出来るのかなと疑問が残る。

中盤の3選手はこの試合ではサイドにパスを散らす役割に徹し、相手のカウンター含めてリスクマネージメントに最大の気を使ってよいだろう。攻撃に厚みを持たしたいのでゴール前への飛び出しを1人と考えても、2人が後方でセカンドボールや守備を意識していればエスパニョールの攻撃が発動する機会も少なくなるだろう。

このエスパニョール戦ではバルサの圧倒的なボールポゼッション率で、サイドを何度も変えながら攻撃のタイミングを伺う完璧なハーフコートマッチの試合展開がベストだろう。エスパニョールの足を後半終盤には止める意味合いも強く、もしも得点を奪えなくても後半最後には攻撃の枚数を入れて得点を奪いに行くことも可能になる。ビダルとアルダの加入は途中交代のカードを使う意味合いでも後半戦は大きく意味を持ちそうだ。

何はともあれホームの試合であるので無失点での勝利がベストな結果となり、後は得点差を出来るだけ離したいだけである。こんな余裕の試合展開になるかは分からないが、先制点さえ奪えれば一気に攻撃の呪縛が説かれる可能性もあり、大量得点の可能性もある試合である。

 

バルセロナの注目選手

・DFビダル

右SBでプレーするだろうし、ビダルのスピードや動き出しはバルサの攻撃に大きな強みになるだろう。メッシとの連携は心配な点であるが、遠慮せずに持ち味のスピードを活かしてほしい。最後にバルサでのデビューの試合と久しぶりの試合を楽しんでほしい。

・MFアルダ

中盤のセントラルでプレーするだろうが、まずはバルサのパス回しのリズムに慣れることが重要で、多少ボールを持ちすぎても良いのでボールロストを無くすイメージでプレーしてくれればOKである。大きな期待感はあるが、デビュー戦ということで期待は低めに設定。後はやっぱりビダルと同様に久しぶりの試合を楽しんで欲しい。

 

エスパニョールの注目選手

・DFハビ・ロペス(29歳/スペイン/推定移籍金250万ユーロ)

この前のリーガではネイマールに激しいマークをしており、多少やり過ぎ感もあるようにも思えた。この試合でも激しいマークはしてくるだろうし、ネイマールも変に受けずにドリブルやトラップでかわして対処が必要な相手になる。ネイマールの出来を大きく左右する選手でもある。

・MFディオプ(29歳/セネガル/推定移籍金400万ユーロ)

前のリーガの試合では時間も使うなどしたたかな一面も見せ、中盤での強さや激しさだけではないことを証明した。ビクトル・サンチェスが欠場するなら中盤はこのディオプが守備の中心であり、良い守備をさせないためにもバルサの中盤は球離れを早くしたプレーをする必要がある。

 

ホーム&アウェイの試合であり、このカンプノウでの1stレグで勝負が決まるわけではないがなるべく無失点で点差をつけて勝ちたい試合である。2対0以上ならバルサの勝ち上がりの可能性はとても大きくなり、これより良いスコアなら尚良い試合である。前回の対戦での悔しい思いもあるので、選手達が1番燃えてリアクションしてくれると信じたい試合である。

 
 

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