15/16リーガ第21節 1/23 マラガVSバルセロナ 試合前の注目ポイント
リーガ第21節(日本時間1/23土曜日の24時キックオフ)で、マラガ(ラ・ロサレダ)と対戦する。
・マラガ
マラガは現在勝ち点24の12位に位置している。注目すべき点は15得点(リーグで19位)と17失点(リーグで4位)である。堅守だが攻撃に課題ありというチーム状況を数字が露骨に表している。
ハビ・ガルシア監督率いるマラガの基本システムは4-4-2で、チームとしては守備を重視しているチームである。昨季はバルサは2試合で得点を奪えず1分1敗、今季の第2節でも1対0で勝利したもののCKのこぼれ球をベルマーレンが決めたもので、流れの中からしばらくマラガからゴールは奪えていない。
この試合でも守備から試合に入ってくるのは間違いないだろうが、亀のように自陣で守る守備ではないだろう。第2節のカンプノウの試合ではハーフライン付近からボールを奪いに来ており、昨季のマラガとのラ・ロサレダでは前線からのプレスを仕掛けてきた。
恐らくある程度高い位置からボールを奪うプレスをかけ、かわされたら引いてコンパクトな守備ブロックでしっかり守る守備の2段構えで守備を構成してくるはず。基本的な守備陣形とも言えるがマラガの中央を固めた守備には定評がり、バルサはその守備にとても苦戦している。失点せずに最悪引き分けも考慮し、しっかりチームとして守ってくるだろう。
攻撃では速攻を中心とした攻撃で、チーム得点王(8得点)でもあるFWのチャールズには要注意だろう。ドゥダがスタメンならドゥダのキックやパスにも警戒であり、プレースキックでも質の高いボールを蹴ってくる。
・バルセロナ
バルセロナからしたら得点を奪えないイメージがついているマラガとの対戦であり、攻撃のメンバーはある程度出場させるだろう。マラガの攻撃力を考慮すれば後方はローテーションしてくる可能性も高い。予想スタメンは、
GKブラボ
DFアウベス、バルトラ、ベルマーレン、マテュー
MFマスチェラーノ、アルダ、イニエスタ
FWメッシー、スアレス、セルジ・ロベルト
欠場想定選手
ピケ(累積)、アルバとラフィーニャとネイマール(怪我)
ネイマールが右足ハムストリングに違和感を覚えて急遽離脱が確定しているが、その後の検査で負傷は確認されていない。前線にはネイマールの左にセルジ・ロベルトを予想。ローテーションとしてはブスケツ、ラキティッチを休ませアンカーにマスチェラーノ、セントラルにはアルダを起用すると予想。3選手ぐらいは主力の選手がベンチに座ることにはなるだろう。
この試合の注目ポイントは、マラガの最終ラインの裏を狙い続けれるかである。マラガの裏を狙うことには大きく2つの理由があり、1つ目はそのまま裏を突いて決定機を作りゴールを狙えるという点である。2つ目はマラガのラインを下げさせ、守備に本当に専念させる点である。
マラガが守備的で攻撃力が強くないのもあり、守備から入ってくるのは間違いない。マラガを変にサイドに広げようとするというよりは、縦に縦に狙うことでマラガの守備にプレッシャーをかけ続ける方が得点を奪いやすいのかなと思う。
マラガは自分達のボールを支配する時間やファールを受けたりして自分達の時間が合間に合間に必要であり、90分通して守り切るには少し休む時間を作らなければいけないだろう。その時間を作らせないのがバルサの1つの狙いである。
最終ラインを高く設定して前からプレスをかけてくるならその裏のスペースを積極的に狙うことでチャンスを作ろうとし、それでも前からのプレスを継続するならバルサもそれに真っ向勝負で裏を狙って攻撃すれば良いだろう。バルサのビルドアップとパス回し対マラガのプレスの勝負なら、バルサも望むところである。
最終ラインを下げさせるのが本当の目的であり、自陣に亀のようにマラガを下がらせることがバルサの最もしたいことである。マラガを下げさせたら崩しにくいが、マラガが攻撃することはほぼ出来ずにハーフコートマッチとなってバルサが攻撃をし続ける試合展開になるだろう。
そこからは根気強くバルサがサイドからの仕掛けやコンビネーション、ワンツーなどで崩さなければいけない部分ではある。急遽ネイマールが欠場してMSNが揃わないが、メッシもスアレスも国王杯を欠場しリフレッシュしたと思うので大暴れに期待したい。
バルセロナがこの試合でしなければいけないことはビルドアップでマラガのプレスをしっかりかわし、マラガの裏を狙ってマラガの前からのプレスをさせないことである。引いたマラガに対して根気強く攻めなければいけないかもしれないが、バルセロナなら得点を奪えるはず。
守備ではボールをしっかりと処理し、マラガのFWにボールを通させてはいけない。ドゥダが出場していたらプレースキックがあるのでファールやCKには気を付けなければいけない。最近のバルサの守備なら特に心配な点はない気もする。
バルセロナの注目選手
・FWメッシ
足の違和感から復帰し、この試合ではドリブルやパスで期待したい。中央の固いマラガの守備を自分に寄せてスアレスや左のウイングの選手への裏のパスを通し、決定機を演出してほしい。メッシには厳しくマークがいくと予想されるため、囮になる感じで他の2人を活かしてほしい。ワンツーや走り込みでは得点をバシバシ狙ってほしい。
・FWスアレス
ボールは多く回ってこないかもしれないが、マラガの最終ラインの裏を常に狙ってマラガDFと駆け引きを行ってほしい。マラガのラインを下げさせればバルサには守備で不安が少なくなり攻撃に強くいけ、裏にスペースがあるなら飛び出しでゴールも狙える。どちらに転んでもバルサには良いものになり、中央でじっと我慢してシュートチャンスを待ってほしい。
マラガの注目選手
・DFウェリグトン(36歳/ブラジル/推定移籍金150万ユーロ)
マラガのDFリーダーでありベテランの選手。ウェリグトンと言えば“踏みつけ”のイメージもどこかあるが、ゴール前での守備では強さや粘り強い守備には定評がある。スピードはないがコンパクトなマラガの守備ではその弱点が浮き彫りになることは少なく、中央で相手の攻撃を跳ね返す良い面が多く見られる。マラガのキャプテンでもある。
・MFレシオ(25歳/スペイン/推定移籍金400万ユーロ)
マラガの中盤の中心選手で、最も重宝されている選手でもある。豊富な運動量で守備やプレスでチームに貢献し、パスでもマラガの攻撃の起点になれる。後方からの飛び出しもあり、中盤のセントラルのお手本のような選手である。
このマラガ戦含めて難しい試合の連戦となっており、主力選手を休ませれるほど余裕の試合は正直ないが、この試合は後方の選手を少し休ませれる試合にはなりそうだ。ローテーションして勝てませんでしたではシャレにならず、必ず勝たなければいけない試合である。先制点さえとれば一気に楽になるのは間違いなく、出来たら前半のうちに先制点を取って追加点と行きたい所である。
ネイマールが欠場するとなると横幅の確保が懸念事項ですね。
エスパニョール戦で試した4231の採用もアリかもしれません。