15/16リーガ第22節 1/30 バルセロナVSアトレティコ・マドリード 試合前の注目ポイント

リーガ第22節(日本時間1/30土曜日の24時キックオフ)で、アトレティコ・マドリード(カンプノウ)と対戦する。

・アトレティコ・マドリード

アトレティコは現在バルセロナと同じ勝ち点48を獲得(バルセロナの消化試合は1試合少ないが)し、勝ち点では並んでいる2位のチームである。同じ町のライバルであるレアル・マドリードよりも勝ち点4をリードしていることも考えても、とても強力なリーガのライバルチームである。

ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコのチームと言えば、“最強の盾”という守備が固いチームである。それは数字にも表れており、リーガではこれまで21試合を戦い8失点しか記録していない。この8失点の内、前半戦でバルセロナが2得点奪っているので20試合で6失点と言えるかもしれない。

基本システムは4-4-2と4-1-4-1を使い分けており、試合中に何度もシステム変更やポジションを入れ替えて流動的に使い分けている。このバルセロナ戦では試合序盤の前からの激しいプレスでは4-4-2にし、試合が落ち着いたり同点のスコアなら4-1-4-1でしっかり守ってきそうである。予想スタメンは4-1-4-1で

GKオブラク

DFファンフラン、ホセ・ヒメーネス、ゴディン、フェリペ・ルイス

MFアウグスト・フェルナンデス、グリーズマン、コケ、ガビ、カラスコ

FWビエット

やはりこのチームの最大の特徴でもある守備は固く、この冬に加入したアウグスト・フェルナンデス(セルタから移籍)の存在は大きいように感じる。ティアゴの怪我でCHが手薄になりそうな所をしっかりカバーしている。中盤の中央のアウグスト・フェルナンデス、コケ、ガビの3人の守備はとてもコンパクトな逆三角形を作って守っており、この間をぶち抜くことはとても難しい

相変わらず中央の守備を固めており、サイドにボールがある時も選手達がとてもボールサイドに寄って守り、とてもコンパクトな守り方をしてくる。最終ラインも結構高いラインをキープするが、簡単に裏を取られることなく守れるだけの力がある。

本当に守備では穴という穴はなく、対戦相手がスーパーなプレーを見せないと、良い形でシュートを許す機会が少ない守備を実践している。クロスボールなどのゴール前のマークがコンパクトなゾーン気味で守っているので甘い部分はあるが、それでも質の高いクロスが要求されて中央の選手もマークを外す上手い動きが求められる。

攻撃ではシンプルにサイド攻撃が多いチームである。パスをつないでサイドの選手からワンツーやドリブルで仕掛けてクロスの攻撃パターンが多く、サイドが攻撃の起点になることが多い。クロスボールにはゴール前でほぼ3人が待ち構えており、とてもゴール前に人数をかけてくる。

3ボランチ気味にしていることでSBが高い位置でプレーする機会が多く、サイドで厚みのある攻撃をしてくるのも特徴である。バルサのMSNという前残りの3人は強力だが、攻撃時には片方のSBが上がってサイドで数的有利を作ろうとして攻撃参加はまずしてくるだろう。

後は2列目からの飛び出しやミドルシュートもあり、積極的に相手の背後のスペースを狙う姿勢も見せる。前線のビエットが元々中央からサイドに流れたりするタイプの動いてボールを貰う選手の為、空けたスペースに走り込みは警戒が必要である。

攻撃力で大きな破壊力があるチームではないが、セットプレー含めて先制すれば自慢の守備で守る自信があるチームなので、しっかり守りながら先制点を取って逃げ切りというゲームプランにはなるだろう。試合序盤は主導権を握る為にも前から激しくプレスをかけてくる可能性が高いチームなので、バルサはのんびり試合に入ることは許されない。

 

・バルセロナ

リーガの天王山という試合であり、バルセロナはこの試合で勝てば勝ち点で単独1位になれる試合である。予想スタメンは、

GKブラボ

DFビダル、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ラフィーニャ(怪我)

前の試合で風邪3トリオだったブスケツとアルダとイニエスタはほぼ治っているっぽいので起用可能と判断しています。アルバも怪我から復帰して試合には出場できる可能性が高い。ほぼエンリケバルサの鉄板メンバーの11人を揃えれる状況であり、その11人の中で唯一の変更点はコパで出番のなかったビダルだけはアウベスに代わって右SBで出場すると予想。

この試合の注目ポイントは、奇策なしでいつも通りのプレーをハイレベルでプレーすることである。アトレティコの守備は鉄壁であるが、バルセロナがそれに対して特にいつもと違うことをする必要はないだろう。いつも通りボールを支配しながら相手を押し込み、ハーフコートマッチ気味で試合を進めることが1番求めたい。

攻撃ではここ2試合前半にビルドアップで苦しんでおり、相手のハイプレスをしっかりパスを回してかわす必要がある。この試合で好材料なのはアルバやブスケツやイニエスタが復帰する事だろう。特に左SBのアルバの存在は大きく、攻守において安定感抜群なプレーを見せてくれるだろう。

アトレティコとの試合ではいつも通りGKのブラボを含めて後ろの8人で速いパスを回して、アトレティコに前からのプレスを諦めさせることが必要である。ボールを奪えないと思わせることが何よりも必要になる。

攻撃ではサイドを起点にメッシとネイマールで攻撃するイメージでよく、この2人にボールを集めればこの2人が仕事をしてくれるという任せっきりで良いだろう。後はバルサがハイプレスでボールを奪った瞬間の速攻で得点を奪うチャンスが訪れる可能性は高く、しっかりハイプレスをして攻撃につなげなければいけない。

守備ではサイドで数的不利の状況を作ってはいけない。アトレティコの攻撃はサイドの選手が中心で、そこにボールが渡っても素早く挟み込みでボールを奪い返す必要がある。基本は前線からのハイプレスでボールを奪い返すことが第1目的だが、それをいなされてもしっかり戻って走って守る必要がある。

後はゴール前の中央でしっかりマークを付くことも重要で、ブスケツとボール逆サイドのSBがしっかり絞ることでクロスボールに対処しなければいけない。競り勝てなくてもしっかり体は寄せてシュートを枠外に飛ばせたい。

中盤の素早い攻守の切り替えで激しい中盤の攻防の試合になる可能性は高く、バルセロナは様々なスピードが求められる試合になる。病気明けの選手がいたり、チームの立ち上がりが悪いという心配はあるが、なんだかんだ言って大事なこの試合でエンリケバルサはやってくれるだろうとは信じている。

 

バルセロナの注目選手

・MFイニエスタ

ブスケツもパス回しでは重要な存在だが、このアトレティコ戦ではイニエスタの方が重要な選手になりそう。確かなキープ力とドリブルはアトレティコのプレスをいなすのに最高の武器であり、イニエスタからネイマール、イニエスタから逆サイドのメッシやビダルという感じにパスを前線の選手に送ってほしい。風邪明けだがやってくれるだろう。

・FWネイマール

中央で守りを固めるアトレティコにサイドで優位性を見せれるかがポイントになる。今やバルサのエース的存在であり、昔のように試合の中で消える心配もほとんどない。ファンフランをイラつかせるほど抜きまくって、バルサにチャンスを演出してほしい。

 

アトレティコ・マドリードの注目選手

・DFゴディン(29歳/ウルグアイ/推定移籍金3500万ユーロ)

アトレティコのDFリーダーであり、リーグ戦ではこれまでの21試合で常にピッチに立ってフル出場している選手。カバーリングや対人に優れ、DFに必要な要素をほとんどすべて兼ね備えているハイレベルなCBである。どこのチームに移籍しても即戦力で最終ラインのリーダー格の実力ある選手であり、とても評価が高い選手。

・FWグリーズマン(24歳/フランス/推定移籍金6000万ユーロ)

アトレティコのゴールハンターであり、ここまで12ゴールを記録している。左足のテクニックやパスでチャンスメイクが出来、動き出しにも優れており、新たな万能タイプのFWの選手に成長している。現在もまだまだ成長中であり、このままいくと近い将来にもっと大きなクラブの移籍もあるかもしれない。売ればとても高額な選手。

 

バルサの方がクラブW杯の影響で1試合少ないが現在勝ち点が並んでいる同士の試合であり、ここでアトレティコを直接対決で破るとリーグ優勝に大きな一歩になる。カンプノウでホームの試合ということも考えれば、尚勝ちたい試合である。この試合の結果がどんな結果でもリーグ優勝の行方が確実に決まることはないが、バルセロナがリーグ戦で1つ頭を抜け出す為にも勝利という勝ち点3が欲しい試合である。

 
 

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