15/16リーガ第24節 2/14 バルセロナVSセルタ 試合前の注目ポイント

リーガ第24節(日本時間2/14日曜日の28時30分キックオフ)で、セルタ(カンプノウ)と対戦する。

・セルタ

セルタは現在7位で、来季のヨーロッパリーグ出場資格を争っている順位に位置している。34得点36失点を記録し、上位クラブの中では少し失点数が多い数字を残している。

エドゥアルド・ベリッソ監督率いるセルタの基本システムは4-2-1-3で、攻撃時には4-1-2-3の形に変更する。ハイプレスで相手の攻撃を封じ、速攻含めてウイングの選手が中心となって攻撃をしてくるチームである。バルサ戦ということもあり、しっかり守備の形を確認して試合に入ってくるだろう。

セルタの守備の仕方は少し独特で、マンマークを重宝した守備を実践してくる。バルサの4-1-2-3のCB(ピケとマスチェラーノ)とCF(スアレス)以外はほぼマンマークで守備をし、激しくしつこくマークを付いてくる

バルサのCBの2人には最前線の選手が中央から追い込みをかけて前にパスを出させるプレスをかけ、そのパスを狙ってくるのがセルタの守備の特徴である。スアレスに対してはセルタのCB2枚で見ながら、片方がマークをして片方がしっかりとカバーリングをしてくる。セルタの守備は激しいマンマーク守備をベースとし、高い位置でボールを奪って攻撃してくる。

攻撃では両ウイングのオレジャナとノリートがキーマンとなるがオレジャノは累積で、ノリートは怪我で出場しないのかもしれない。さらに最前線のイアゴ・アスパスも累積で欠場する。セルタは自慢の3トップ全員が欠場する可能性が高い。攻撃力はガクンと落ちているかもしれない。

セルタはバルサのブスケツの横のスペースを突くのが上手く、ダブルピボーテの形から1枚が積極手に攻撃参加をしてくる。基本的に運動量が全体的にあるチームで、チャンスと感じれば後方の選手も積極的に攻撃参加をしてくるだろう。

 

・バルセロナ

ここからバルサはリーガ3連戦(セルタ、ヒホン、ラス・パルマス)となり、中2日で戦った後にCLのアーセナル戦を迎えることになる。国王杯で主力選手を休ませたバルセロナの予想スタメンは、

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ラフィーニャ(怪我)

バルセロナの鉄板メンバーの11人を揃えてくるだろう。ラキティッチ以外は国王杯のバレンシア戦を休み、間違いなくスタメンで出場してくる。ラキティッチの所にアルダの可能性もあるが、どうやらアルダは足に打撲があるようでベンチスタートと予想。怪我が完全回復しているならスタメンもありそうだが、普通ならラキティッチのスタメンで間違いないだろう。

この試合の注目ポイントは、メッシとネイマールの2人にいかにボールを入れれるかである。セルタのマンマークの守備は厳しく簡単に振りほどけないだろうが、メッシとネイマールの2人なら一気にマークを剥がすことも可能である。

その為にビルドアップで安定して前線に良いボールを供給する必要があり、CBの2枚(ピケとマスチェラーノ)とブスケツのパス回しは重要になる。ここでは恐らく3対2の状況でバルサが人数的に数的有利の状況であり、フリーな選手にしっかりパスをする必要がある。

パスだけでは簡単に前に進まないだろうが、ドリブルを織り交ぜたらセルタのプレスは突破できる可能性が高い。後方はその分中盤の選手やSBがカバーリングし、積極的に攻撃に出る必要がある。こういう姿勢を見せればセルタの前からのマークの守備も変化し、少し下がった守備を見せるかもしれない。

そうなればバルサには待ってましたの試合展開であり、ハーフコートマッチでセルタを自陣から脱出させずに攻撃の連続でセルタを崩せる可能性は高い。セルタを下げさせる為にビルドアップで良い縦パスを通し、メッシとネイマールが個の力で突破してセルタの守備を後手にまわしたい

バルサが前線の位置までパスを回せたら、後はMSN頼みで得点チャンスは作ってくれるだろう。それまでがバルサが注意して取り組まなければいけないもので、前線にパスを供給出来たら決定機はバルサに訪れるだろう。

守備ではセルタの前線の3人の欠場が濃厚で、個の突破力という点ではセルタの攻撃に破壊力はない。後はパス回しや後方からの上りが要注意で、特にブスケツの横のスペースを使われることを気を付けなければいけない。

セカンドボール含めて中盤の守備はしっかり中央を固めて、ラキティッチとイニエスタがサポートしなければいけない。セルタの攻撃に破壊力がないからと言って守備を甘く見ると、中盤を突破されて良い形を作られる可能性はある。

セルタのパス回しに前線からのプレスでプレッシャーをかけて、苦し紛れや仕方なく蹴った前へのボールをしっかり奪うことが求められる。国王杯の試合を休んでリフレッシュされたバルサの主力選手達なので、間違いなくやってくれるだろう。

試合後にセルタのベリッソ監督が「前線の3枚がいないとさすがにバルサに太刀打ちできなかった」と、現状を踏まえた完敗のコメントを出させるぐらいの試合内容を演じたいものだ。休んだこともあり怪我人もほとんどいないので現在のバルサに心配な点は少なく、バルサの快勝で首位の座をしっかりキープしたい試合である。

 

バルセロナの注目選手

・FWメッシ

結石の除去手術後でコンディションはそこまで良くもないかもしれないが、これで病気の心配は少なくなって試合に挑めるだろう。もしかしたらもう石が体外に出ているかもしれないし、気分良いメッシの姿が見られるかもしれない。セルタから得点を奪うためにも、メッシの個人技が必要になる。

・FWネイマール

圧倒的な個の力でセルタのマンマーク守備を崩壊させてほしい。いかに半身の状態でボールを受けるかが鍵で、前を向いてボールを貰えれば止めることは難しいだろう。大敗した前半戦の時でもネイマールのプレーは良いものがあったので、バルサには心配な点が少ない確実な攻撃の起点になりそうである。

 

セルタの注目選手

・GKセルヒオ・アルバレス(29歳/スペイン/推定移籍金600万ユーロ)

セルタのプレス含め守備も厄介だが、最後の砦のこの選手もとても厄介な存在。バルサ戦でよくシュートを止めている印象が強く、変にバルサ戦で当たる感が強い。バルサにはカメニという苦手GKがいるが、セルヒオ・アルバレスもそんなGKの1人になっていっている印象がある。

・MFパブロ・エルナンデス(29歳/チリ/推定移籍金600万ユーロ)

今回のセルタの攻撃で最も重要な選手になるだろう。セルタの中盤の攻撃の要の選手であり、前線が欠場することも含めれば1番警戒する選手になる。足元の技術が高くドリブルも出来る選手。自由にプレーはさせたくない選手。

 

前回の大敗(1対4)もあり、バルサ側にはリベンジと言う文字が否が応でも頭にちらついてしまう試合である。ホームのカンプノウの試合であり、今回は絶対に勝たなければいけない試合でもある。出来ればセルタをボコボコニしたいが、まずは勝利することが最優先のミッションになる。国王杯で主力選手を休ませれたし、このセルタ戦でのバルサの選手達のリアクションはとても興味深い所がある。

 
 

1 Responses to “15/16リーガ第24節 2/14 バルセロナVSセルタ 試合前の注目ポイント”

  1. バルファン より:

    <要望>
    一昨日の報道によりますとバルセロナがメスト・エジルの身分照会をしたようです。次期主力インテリオール候補の一人なんでしょう。
    バルサのインテリオールたるもの正確なパスと判断、構成力・展開力(頭脳)局面打開力(剥がして・運ぶドリブル)は当然あるとして 90分通してボックス・ツゥ・ボックス出来るスタミナと局面のスプリントも必要ですし、バイエルンのような相手に自陣に押し込まれる展開になったら強い守備力も必要です。これら攻守と頭脳を全て兼ね備えた選手はまずいないので(セルジロベルトのフィジカルにイニエスタ・チャビのスキルがあれば史上最高MF。ラ・マシアからいずれ出て来る) 対戦相手によって組み合わせるのが監督の妙味といったとこでしょう。
    さて現状のセントロカンピスタ(中盤)を整理すると 勝負メンバーはイニエスタ・ラキティチ・ブスケツ+ローテーション要員でラフィーニャ(イニエスタタイプ 剥がして運ぶドリブルが素晴らしい)・セルジロベルト(ラキティチタイプ 高い攻守のバランスと圧倒的運動量と戦術理解力)・アルダ(局面打開力)+貸し出し中のデニススアレス・ハリロビッチです。
    この面子で現状は十分でもクラブとしてはドン・イニエスタの後継探しはしなければならないのでしょう。
    また思うに これからのバルサはイニエスタの後継者探し以外でも これまでとはタイプの違うインテリオールを必要とするかもしれません。
    対戦相手が前線に正確な配球をさせないために、あの手ここの手で中盤をつぶしにきているからです。今シーズン苦しめられているマンマーク気味ディフェンスに対抗するにはフィジカルかテクニックで一人一人剥がしていかなければなりません。
    そこで昨今 ポグバ・エジル・ギュンドアン・イスコなどの名前が取り沙汰されています。
    エジルはアタッキングサードで致命的なパスが出せる選手ですが、運動量が無いせいか守備は甘く・上手くもなく 利き足が違うとはいえアルダと少しかぶるし 何よりポグバと両取り出来る資金はないでしょう(今後のスポンサー次第だが)
    ギュンドアンやイスコのレベルならセルジロベルト・ラファ・デニススアレス・ハリロ(期待込み)以下で金払う必要無し。
    結論として次期エース候補はポグバでいいと考えます。なぜかというと全く今までにないバルサの中盤のタイプだからです。
    フィジカルのなさをテクニックとチーム戦術でカバーすべきだという意見もあるが 一番重要なのは中央付近でボールがあっちこっち行ききしたあげくカウンターの応酬になるのでは無く、マイボールになったら不確定要素の高いパスはせず確実に安定的に前線へボール供給する事ではないでしょうか?
    この点ポグバはポストプレーや浮いたボールの競り合いなど圧倒的フィジカルでボールを収め中盤での起点となれる。
    フィジカルとスピードでマーカーを剥がし運ぶドリブルができる。
    前線への長短のパスもバルサレベル。
    エリア内に侵入しハイボールに競り勝ったりエリア外から個人技を披露し強烈なミドルが打てる。
    守備は無難の域だがスピードは有りスタミナも問題なさそう。
    自陣やセンターサークル付近では無理なく無難に捌きボールロスト少ない。
    悪い点としては まず高い・・・現状の実績で100億は高い 60億くらいが実勢価格でなかろうか。
    しかし自分的には100億出せるなら欲しい!!!
    楽天でもペプシでもなんでもいい。経営陣はスポンサーを見つけるべき!!
    代理人が曲者だしバルサへのロイヤリティーが無くても5年間活躍してくれればいい!
    まあイニエスタは即引退する訳ではないし2~3年待って金額に見合う実績を残してからでは遅いのかな?

    あと多種多様な戦術理解や俯瞰視野→構成力展開力といった頭脳部分とメンタルが少し心配。

    ポグバの件 以前何回か記事になっていますがエジル報道が出たついでに補強全般ふまえ再考の上 近々記事にしていただけたらと思います。

    悪天候で暇だったもので・・・長々失礼。

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