15/16リーガ第27節 3/3 ラージョVSバルセロナ 試合前の注目ポイント

リーガ第27節(日本時間3/3木曜日の29時キックオフ)で、ラージョ・バジェカーノ(エスタディオ・デ・バジェカス)と対戦する。

・ラージョ・バジェカーノ

ラージョは現在16位で、降格圏まで勝ち点差2とギリギリ降格圏を脱している状況となっている。しかし直近の7試合では無敗(2勝5分)であり、徐々に調子を上げてきたチームとも言える。

パコ・ヘメス監督が率いるチームであり、もうリーガファンには超攻撃的サッカーをする監督で完全に知られている監督となっている。それは数字にも表れておりこれまで36得点を記録しているが、この数字ならEL圏内争いをしてもおかしくないチームとほぼ同じ数字を残している。失点数がある意味パコ・ヘメス監督ならではないが、53失点とリーガ最下位の数字を残している。

ラージョの戦い方はパコ・ヘメス監督が率いてからほぼ変更はなく、前線からのプレスで高い位置でボールを奪い返す積極的な守備をするチームである。攻撃ではボール保持を大事にし、パスをつないで攻撃に人数をかけてサイドから攻撃をするチームである。

普通の監督ならリスクと考えることもトライしてくるのがパコ・ヘメス監督の魅力であり、それでこれまでラージョを残留させているので凄い手腕である。悪口でなく良い意味で「攻撃バカ」と言うのも見ていて楽しいチームである。

ラージョがバルサにやってくるのは前線からのプレスでボールを奪い、バルサの中盤に真っ向から勝負を挑んで得点を奪いに来ることだけと言っても良いかもしれない。変に下がって守備をするということはまずないだろう。

常に自分達から仕掛けるチームであり、バルサの出方を待つようなチームでもない。攻撃的でパスもつなぐチームなので、昨シーズンはバルサがボール支配率で負けたスタジアムとなっており、そこにも注目しても面白いかもしれない。

 

・バルセロナ

このミッドウイークのラージョ戦を終えて来週になれば、今年に入って初めてミッドウイークに試合がない週となり少し落ち着く感じもする。ラージョとのアウェイゲームにルイス・エンリケは前節で休ませた選手をしっかりスタメン起用して戦うだろう。予想スタメンは、

GKブラボ

DFビダル、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

アウベス(累積)、ラフィーニャ(怪我)

ほぼ鉄板メンバーを用意すると予想。アウベスが累積で欠場が確定しているのでビダルが起用されるのは間違いなさそうである。多少ローテーションをする可能性もあるが、多くても2人ぐらいにはなるだろう。

この試合の注目ポイントは、ラージョの最終ラインの裏、裏、裏を狙いまくることである。これまでのラージョとの試合で完璧に判明しているのは、裏へのボールに圧倒的に弱いと言うことである。最終ラインが揃っていない時あり、裏へのケアが不足している時あり、裏へ膨大なスペースがあったりとラージョの最終ラインの裏を取ることにバルサは何度も成功している。

ラージョの最大の弱点とも言える所で、バルサはそこを完全に狙いたいポイントである。特にネイマールの裏へのランニングについてこれない印象が今まで強く、スアレスやメッシについてもほぼ同類にはなるだろう。ボールがある逆サイドでのランニングやスアレスへの裏へのランニングにメッシがパスを出し、得点を奪って勝利するのがこの試合のゲームプランである。

とは言ってもラージョの前線からのプレスにはバルサも手を焼き、何度も裏へのボールを出せるほど前を向いてプレーするのは簡単ではないだろう。ワンタッチプレー、マークを剥がすトラップやドリブル、3人目の動きの選手にパスを出して前を向き、一気にラージョの高い最終ラインの裏を狙いたい所である。今回の試合はそこまで中盤の突破にこだわらなくても良いかなとも思える。

守備では悪いボールロストを減らすことに心がけ、ラージョに攻撃されればしっかり後方の7人が自陣に戻って守備をすることが求められる。ラージョの攻撃の枚数はとても多く、特に攻勢を強めた場合はバルサの前線の3枚に対して3枚で守り、7人が攻撃してくる可能性もある。守備の人数が足りない、ファーサイドのマークが余るなどを防ぐ為にも、しっかり走って守備に戻らなければいけない。時にはネイマールも左サイドにしっかり戻る必要も出てくるだろう。

後守備ではプレスと囲い込みでラージョから高い位置でバルサがボールを奪い返せば一気にチャンスになる可能性は高いので、ラージョの陣地やハーフライン付近ではしっかりプレスをかけて積極的にバルサ側もボールを奪いたい所である。

ボール支配や試合内容としてはバルサらしくない試合だったとしても、速攻や裏へのボールで一気にラージョから得点を奪いたい試合である。ラージョホームということもあり苦戦はしそうであるが、バルサが大量得点を取って勝利する試合だと予想している。

 

バルセロナの注目選手

・MFラキティッチ

バルサの中盤のバランサー、ダイナモ、汚れ役などいろいろ言えるかもしれないが、攻撃時の判断力が高くそれを実行する高い技術力も兼ね備えている。裏へのスルーパスでチャンスを演出したり、ワンタッチプレーで味方に良い状態でパスを回すことに期待したい。守備ではいつも通りのハードワークに疑いの余地なし。

・FWネイマール

前半戦の時はメッシ不在でネイマールがこのラージョ戦で大爆発した印象が強かったが、このアウェイの試合でも期待したい。いつものドリブルにはもちろんだが、この試合ではフリーランニングで得点に絡んで欲しい。また自分のマークを剥がし味方へのスルーパスにも期待がかかり、左からの攻撃を引っ張ってほしい。

 

ラージョ・バジェカーノの注目選手

・GKファン・カルロス(28歳/スペイン/推定移籍金100万ユーロ)

ラージョの高い最終ラインをポジション取りと飛び出しで守る役割が大きく、それを勇気を持って行えるGKである。セービングなどは普通だが、高い最終ラインでも守れるGKということでパコ・ヘメス監督のサッカーには不可欠な選手となっている。

・DFゼ・カストロ(33歳/ポルトガル/推定移籍金150万ユーロ)

ラージョの最終ラインを守る選手であり、ラージョの守備を最後尾で体を張って守っている。スピードはそこまでないがガッツがある選手で、闘えるファイターのCBの選手でありそこそこパスも出せる選手でもある。リーガではラージョで花開いた選手であり、バルサの攻撃を防げるかという点で注目の選手になる。

 

試合としてはラージョ相手に試合を支配して勝利するという完勝は難しいかもしれない。しかし守備に弱点があるラージョ相手にバルサが大量得点を取れる可能性は高く、試合内容が決して良くなくても勝利は出来る試合だと思われる。2位のアトレティコとの勝ち点差をしっかりキープする為にも、勝たなければいけない試合である。

 
 

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