15/16リーガ第29節 3/12 バルセロナVSヘタフェ 試合前の注目ポイント

リーガ第29節(日本時間3/12土曜日の24時キックオフ)で、ヘタフェ(カンプノウ)と対戦する。WOWOWの放送はオンデマンドで24時から生放送、プライムでは26時放送なので時間差にご注意を。

・ヘタフェ

ヘタフェは現在16位で、降格圏まで勝ち点差1となっており降格争いをしているチーム状況である。27得点45失点であり、ヘタフェにはテクニックある中盤の選手が在籍しているのにこの得点の数字は寂しい数字となっている。守備ではそれなりの数字である。

フラン・エスクリバ監督率いるヘタフェは、まず試合に守備から入りそれから攻撃があるチームとなっている。まずは守備ブロックを作り、そこでボールを奪ってから攻撃をしてくるチームとも言える。

基本システムは4-2-3-1だが、時には4-1-4-1のように中盤の底にアンカーを1枚置くシステムも採用しているが、このバルサ戦ではバルサのシステムを考えて4-2-3-1で来るだろう。

守備は恐らく4-4-1-1気味に下がって守備をし、バルサの攻撃を耐えながらも数少ないチャンスをものにして、勝ち点を持って帰るというのが狙いとなる。高い位置からのプレスはそこまで積極的にせず、スペースを空けるのを嫌う傾向が強いチームである。

攻撃では1トップの選手にまずボールを入れるのを第1目標としながらも、その後ろの中盤の3枚にパスを預けて攻撃するチームとなっている。後方からの上がりは遅く、速攻というよりも人数が少ない中で攻撃は頑張っているという状況である。

正直前半戦の時の戦いではエスクリバ監督も今シーズンからの就任でチームの攻守のバランスを取るのに苦労しているのかなと思っていたが、現在のヘタフェはあまりにも守備的なチームで長所の攻撃のテクニックの上手さが出ないチームとなっている。

守備ではそれなりの数字を残しているが攻撃面で脅威な部分は少なくなっており、このバルサ戦で勝ち点を持って帰るには積極的な姿勢を見せるしか手はないようにも思えるが、どうなることやら。

 

・バルセロナ

今年初となるミッドウイークに試合がない週末の試合で、休みも貰った選手達のコンディションは良いと思われる。予想スタメンは、

GKブラボ

DFビダル、ピケ、マテュー、アルバ

MFセルジ・ロベルト、ラキティッチ、アルダ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

マスチェラーノ(累積)、ドウグラスとアドリアーノとラフィーニャ(怪我)

この次のCLの2ndレグのアーセナル戦を見据えて、半分近くローテーションを行って戦うと予想。マスチェラーノの累積の所にマテュー、右SBのアウベスの所にビダル、アンカーのブスケツの所にセルジ・ロベルト、左CHのイニエスタの所にアルダが起用されると予想している。この予想が当たっているかは分からないが、鉄板メンバーではなくある程度ローテーションをしたスタメンで挑むことにはなるだろう。

この試合の注目ポイントは、ハーフコートマッチにして攻めて攻めて攻めまくることである。ヘタフェがそこまで高い位置からプレスをかける可能性は低く、ヘタフェが下がるのならバルサはパスを回して押し込む攻撃をしたい。

中盤や前線の選手に縦パスを入れることでヘタフェのラインを上げさせず、後方でパス回しをやり直しながらも自分達がボールを圧倒的に保持して、ほぼ攻撃しかしていないと言う状況を作るのが最大の狙いになる。

後方でのパス回しは苦労することがないだろうが、ヘタフェのコンパクトな守備を完璧に崩すのはそう簡単にはいかないだろう。メッシが中盤に下りながらプレーに絡み、裏への飛び出しも重要になる。SBの攻め上がりも積極的に行い、ヘタフェの前線の1枚が孤立してボールキープすらできない状況を作りたい。

後はジャブのように何度も攻撃をして、両ウイングのサイドをスタート位置としながら攻撃を繰り返すだけである。MSNにボールが渡れば自ずと得点が生まれるのが現在のバルサで、その状況はそこまで難しくなく作れるだろう。変に中央突破の中央の攻撃に偏らなければ、前半だけで勝利を確定させるスコアまで持っていくことも十分可能だと思われる。

次の試合に向けて途中交代でもピケやアルバやラキティッチ辺りを休ませたいので、早く試合の勝敗を付けることも出来ればしたいミッションである。

バルセロナがホームのカンプノウということもあり圧倒する試合と言うのは疑いの余地はなく、最低勝利で後は大量得点で勝利するだけの試合となる。多少自分の予想メンバーのように主力を使わなくても、十分に勝利出来るだけの内容まで持っていけるだろう。

 

バルセロナの注目選手

・MFアルダ

前節のエイバル戦では何度も良い攻撃やボールキープを見せており、若干だが調子とチーム適応にもなじんできた感が出てきた。右ではなく左のCH起用の場合は攻撃に出る回数も多くなり、この試合では得点に絡む活躍を見せて、ここからさらに調子が出てきそうなプレーに期待したい。

・FWメッシ

言わずと知れたバルサのエースだが、ここ最近まではスアレスとネイマールに少し隠れながらの活躍感は否めなかった。しかしここ数試合でメッシの調子の良さが出始め、バルサを止めれないチームにしてくれそうな感がプンプン匂う。この試合でも右サイドをスタート位置としながらも自由に動き、ヘタフェディフェンス陣が可哀想になるぐらいの大活躍に期待したい。

 

ヘタフェの注目選手

・MFラセン(31歳/アルジェリア/推定移籍金300万ユーロ)

もうリーガに来て10年以上経ち、その足元の技術の高さには定評がある。ボールキープをやらせればビッグクラブの選手と遜色なく、攻撃時に後方の位置から組み立てを行える貴重な選手である。守備でも激しい守備が持ち味であり、31歳だがまだまだ何年もリーガで戦っていけることのできるレベルの高い選手。

・MFサラビア(23歳/スペイン/推定移籍金600万ユーロ)

ラセンと同様に左利きのテクニシャンであり、ラセンよりプレー位置が高くヘタフェの攻撃の中心的な存在となっている。右でも左でも中央でもプレー可能であり、そのボール技術やキックのレベルの高さは凄いものがある。スピードはそこまでないが、攻撃の起点となれる選手である。

 

残りのリーガが10試合となり優勝に向けて1試合1試合が重要となり、絶対に勝たなければいけない試合だがそこまで心配はいらないのかなとも思える試合である。どっちかと言うとヘタフェをどう料理するかに注目が集まる試合で、現在のバルサの調子の良さを考えたら大量得点の可能性が高そうだとも思える。油断や余裕を見せていいのはファンだけで、バルサの選手達が集中して挑めばほとんど心配はいらない試合になるだろう。

 
 

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