15/16リーガ第30節 3/20 ビジャレアルVSバルセロナ 試合前の注目ポイント

リーガ第30節(日本時間3/20日曜日の24時キックオフ)で、ビジャレアル(エル・マドリガル)と対戦する。

・ビジャレアル

マルセリーノ・ガルシア監督率いるビジャレアルは現在4位で、来シーズンのCL出場権を確保している順位に付けている。セビージャやセルタやビルバオを抑えて4位に位置しており、ELでもベスト8進出を決めてここまで成功したシーズンを送っていると言って間違いない。

そんなビジャレアルの強さはチーム全員で戦う団結力がある中で、コンパクトなチーム作りにテクニックや力強さを兼ね備えている選手が在籍していることが大きな要因となっている。

基本システムは4-4-2だが、前半戦のカンプノウでの対戦時には4ー5ー1にしてきたりと柔軟に対応することも出来る。今回はエル・マドリガルの試合であり、引き分けではなく勝ちに来ると思うので4-4-2ではくるだろう。

チームはとてもコンパクトで危険なゾーンを常にカバーしている中央寄りの守り方をし、ある意味アトレティコに近い中盤の守備の固さがある。チームの失点数は23となっており、バルサより1失点多いだけのリーガ3位の守備力がある。

ハーフライン付近からFWがプレスをかけ始め、高い最終ラインの守備は対戦相手にスペースを与えずにボール保持者にほんのわずかな余裕しか与えない。囲い込みにも優れており、守備では常に数的有利で守り自分達がダメージを受けにくい守備をしている。

攻撃では持ち前のテクニックを発揮してパス回しでボールを運ぶことも可能で、前線の選手に一気にパスを通すことも可能で守るのが難しい攻撃をしてくる。サイドや前線にドリブルが出来る選手もおり、攻撃でも簡単にボールを失わずに守備の回復の時間を稼げるチームとなっている。

得点は35得点とリーガの中でもそこまで多い数字を記録していないが、サイドをえぐった攻撃からくるクロスや折り返しでチャンスは演出してくる。

チーム全体としてバランスが良く、リーガ4位に位置しているのは納得の順位となっているチームである。CLの準々決勝でバルサはアトレティコと戦うことが決まったが、そのアトレティコ並にタフな試合で高い集中力を発揮しないと勝てないチームとなっている。

 

・バルセロナ

CLのベスト8進出を決めて準々決勝の抽選会があったりと、CLずくしの数日間をバルサは過ごしていたが、ビジャレアルが相手ということで頭を切り替えて、100%この試合に集中しなければいけない試合となっている。予想スタメンは、

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

サンドロ(怪我)

鉄板メンバー11人を揃えてくると考えて間違いないだろう。この後は代表ウイークでバルサの試合としては約2週間空いたり、アウェイのビジャレアル戦を考えればローテーションをしている余裕はないだろう。この試合から長期の怪我で離脱していたラフィーニャが起用できるようにはなったが、さすがにこの試合ではベンチにも入らないだろう。クラシコが終わった次のリーガの試合ぐらいから出場があると予想しているが、ルイス・エンリケのお気に入りでもう少し出場するのが早いかもしれない。

この試合の注目ポイントは、臨機応変にビジャレアルにダメージを与える方法を変化させることである。第1に中盤を支配してパスを回し自分達が試合の主導権を握ろうとし、無理なら第2で前線にボールを入れてそこで勝負というのに切り替える必要がある。

まずはビジャレアルと真っ向勝負の中盤勝負を挑んでも良いだろう。バルサがそこで勝てれば試合を支配して危なげなく試合を進めれて、ビジャレアルの攻撃をとても単発的なものにできるだろう。中盤にパスを積極的に入れながら受けた選手が素早くパスをはたき、ビジャレアルの最終ラインをPAの前まで下げさせてバルサが押し込む形を作りたい

ビジャレアルが相手なのでバルサにも相当正確でスピードのあるパス回しが求められるもので、出来なければ最終ラインでパスを回す形をとって良いだろう。ビジャレアルはELの試合もあり中2日でこのバルサ戦に挑み、体力面を考慮して前線からそこまで追い回す守備はしてこないだろう。

もしバルサが中盤に入れても攻撃できないのであれば、いつも通りと言うかMSNにボールを集める攻撃に完全にシフトチェンジして良いだろう。特に中盤に下りてくるであろうメッシを中心にパスを渡し、そこからの展開や1発のパスでも得点のチャンスをバルサなら演出できるだろう。

初めからこのメッシ中心にパスを渡す攻撃をしてきそうだが、出来ればビジャレアルの中盤を押し込んだバルサの姿が見たいし、コンディションや調子を考えれば可能かなとは思える。より難しいことに挑戦とはなるが、その対価はほぼ完全な勝利で還元されるとは思う。

守備では基本的に下がらずビジャレアルの中盤にプレスをかけ、中盤勝負で良いだろう。ビジャレアルから1秒でも早くボールを奪い返し、ビジャレアルを守備一辺倒にして体力も奪いたい。ビジャレアルの前線の選手にはCBの2枚と残っているSBで対応すれば、そこまで大きな問題は起きないだろう。変に2対2の状況を作られないようにというリスクマネージメントだけは求められる。

後は出来れば勝負を早く決めて、スアレスをベンチに下げたい。スアレスはイエローを喰らうと累積で次の試合が出場停止となり、クラシコにスアレス抜きは少し厳しいので、クラシコでイエローを貰いソシエダ戦を休んでCL準々決勝に集中してもらうというのが密かな希望でもある。

 

バルセロナの注目選手

・MFイニエスタ

中盤勝負でテクニカルながら体を張れるバルサの1番の選手はイニエスタとなっており、ボールキープやドリブルでビジャレアルのプレスをかわしながら試合を落ち着かせることが求められる。バルサの中盤が支配出来ないと思えば、シンプルに前線にパスを渡してサポートする形に切り替えても良いだろう。

・FWスアレス

チームが困ったらスアレスの裏の狙いにパスを合わせるのはバルサの1つの狙いとなっており、相手がバルサのパス回しに警戒することもありこの狙いは効果抜群となっている。ビジャレアルの両CBは足が速いわけでもなく最終ラインが高いので、スアレスの裏で得点を十分狙えるだろう。メッシのパスを受けてスアレスのゴールがあるかもしれない。イエローだけには注意だがそこらへんはまぁスアレスも考えて大丈夫でしょうと楽観的に見たい( ̄▽ ̄)

 

ビジャレアルの注目選手

・MFデニス・スアレス(22歳/スペイン/推定移籍金1000万ユーロ)

来シーズンにバルサへの帰還が既定路線となっており、来シーズンはバルサのユニフォームを着てプレーする姿が見れるだろう。テクニカルな選手でドリブルやパスなど光る武器を持っているが、球際や走る所でも見ごたえがある選手でそこにも注目しても良いかもしれない。

・FWバカンブ(24歳/フランス/推定移籍金1800万ユーロ)

スピードがありドリブルが出来る選手で、バルサにとっては厄介な選手になるのは間違いない。ビジャレアルのチーム内得点王の10得点を記録し、前線では最も警戒すべき選手となっている。チームへの献身性もある選手で、守備でもしっかり仕事が出来る選手。

 

アノエタでのソシエダ戦含め、残りのリーガでは最も苦しいアウェイの試合の1つと考えて間違いない試合である。この試合含めてクラシコ、ソシエダ、バレンシアとリーガでは厳しい4連戦だが、バルサとしてはここを最低でも3勝1敗ぐらいで乗り越えたい。まずはこの試合で勝利して、次のクラシコに良い流れでつなげたい試合である。

 
 

コメントを残す

このページの先頭へ