15/16リーガ第36節 4/30 ベティスVSバルセロナ 試合前の注目ポイント
リーガ第36節(日本時間4/30土曜日の27時30分キックオフ)で、ベティス(ベニト・ビジャマリン)と対戦する。
・ベティス
ベティスは現在13位に位置し、降格争いからは抜け出して来季の1部残留をほぼ決めている。8位のバレンシアまで勝ち点差は3となっており、ここからは少しでも勝ち点を積み重ねて1つでも上位で今シーズンをフィニッシュしようとしている。
フアン・メリノ監督率いるベティスは4-4-2を基本システムとしており、攻撃ではピッチを広くサイドを使って攻撃して守備ではコンパクトな守備ブロックとチーム全員のプレスでここまで戦ってきた。
守備ではGKへのバックパスや敵陣地の深い所では中盤から前の6人が連動して前からプレスをかけ、ハーフライン付近では4-4-2の3列の綺麗な守備ブロックを作ってしっかり守る。FWの2人の内1人は対戦相手のアンカーの選手にマークを付くので、4-4-1-1の守備ブロックとも言えるかもしれない。
ワンサイドに寄ってコンパクトな守備も見せ、とても近代的な守り方をするチームと言える。プレスの連動やマークの受け渡しはしっかりしているが、球際では少しアンダルシアのチームにしては弱いという印象も受ける。
攻撃ではボールを奪って速攻を第一の狙いとし、遅行ではタッチラインまでサイドの選手が広がってピッチを広く使ってサイド攻撃をしてくる。攻撃では2トップのホアキンとルベン・カストロが中心で、この2人を絡めた攻撃に最大限警戒の必要がある。
中央からサイドに流れてボールを受けるのがとても上手く、後方からボールを引き出してそこから前への推進力を強めてくる。どちらもボールを持てば独特のリズム感があり、ボールキープという面で優れながらも突破力や裏へのランニングでも驚異の2人となっている。
・バルセロナ
リーガ優勝が決まるまで泣いても笑っても残り3試合となっており、バルセロナは残りの3試合全勝だけが優勝の条件としてこの試合を迎える。予想スタメンは、
GKブラボ
DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ
FWメッシ、スアレス、ネイマール
欠場想定選手
マテューとベルマーレンとサンドロ(怪我)
基本的には鉄板メンバーの11人で間違いない。右SBはアウベスではなく、ここからセルジ・ロべルトがスタメンを張る可能性が高いと予想。バルサはここから週1試合のペースなので全ての試合で鉄板メンバーがスタメンになるだろう。
この試合の注目ポイントは、攻撃・攻撃・攻撃で先制点を奪って試合を優位に進めることである。バルサは勝ち点3獲得が必須でありその為に得点を試合開始から狙って、出来れば試合序盤に先制点を奪って試合だったり自分達は落ち着きたい。
変に0対0の状況が長引けば完璧に不調から立ち直ったとは言えないバルサでは、メンタル面に焦りだったりバランスを崩して失点する可能性が高い気がする。こういう時こそバルサの攻撃性を発揮する時であり、試合開始から得点を奪うために全力を注ぐことが試合を楽にするとは思う。
ベティスは攻撃時はピッチを広く使うため広がっており攻撃から守備に切り替わった瞬間はコンパクトな守備が出来ず、縦パスが通りやすい状況となっている。バルサは隙あらば一気に縦パスを通して速攻で得点を狙い、無理なら遅行でしっかりサイドを使って攻撃するという攻撃のメリハリが必要である。
遅行の場合はバルサは中盤で数的優位になれる可能性が高く、特にブスケツがフリーになる可能性が高い。ベティスの前線がブスケツをカバーしてもマークが遅れることが多く、ブスケツを経由して縦パスだったりサイドにパスを散らしてパス回しをする。
ブスケツがしっかりマークをされた場合はCBのピケとマスチェラーノでサイドにパスをしっかり振り、変に中央突破にこだわらずサイドから中央、中央からサイドと相手の守る目線を何度も変更させたい。MSNがしっかり右にメッシ、中央にスアレス、左にネイマールがいることも重要で、スタート位置はここからまずスタートをすることもポイントになる。
守備ではベティスの2トップを抑えるのはもちろん、ベティスボールになった時にできればプレスで素早くボールを奪い返したい。プレスが無理ならしっかり4枚と3枚の7人で守備ブロックを作り、縦パスや相手のくさびのパスをひっかけて速攻につなげたい。
中途半端に前線が守備をせず中盤がの選手が前に出てプレスをかければかわされる可能性があり、基本的にブスケツが中盤の中央でどっしり構えている守備を実践してほしい。ブスケツが中央からどこかに釣り出されれば釣り出されるほどバルサのプレスは後手に回っている可能性が高く、プレスが出来ないなら守備ブロックを作る守備に切り替える必要性もある。
バルセロナの注目選手
・MFブスケツ
ベティスのシステムからブスケツがフリーの瞬間が何度もあり、そこで前線が動き出した所に縦パスを通して素早く攻めれるかは重要になる。ブスケツが縦パスを送ればバルサは良い流れであり、ビルドアップ含めてブスケツの安定したパス供給に期待したい。守備では前に出過ぎずしっかり中央をケアしながらプレスをかける必要があり、最近はそのスペースを空けることが多いので危険な所はブスケツに任せたい。
・FWスアレス
2試合連続4得点を記録し、前線のMSNの中で1番の攻撃の起点ではないが得点面で最高に期待がかかる選手。スアレスに得点チャンスが訪れるのは確実で、そこでしっかり決めてくれればバルサは前半にでもある程度勝利を確信するスコアまで持っていけると思う。スアレスでなくても誰かが決めてくれれば良いのだが、現状決定力ではスアレスが1番の感じがする。
ベティスの注目選手
・DFモントーヤ(25歳/スペイン/推定移籍金500万ユーロ)
冬からベティスにレンタル移籍したバルサカンテラの選手であり、インテルでは出場機会がなくて思った以上の成長が見込めなかった。ベティスでは結構試合に出ており現在レンタル先で頑張り中。来季もリーガのどこかのクラブで出場できるクラブに武者修行して、今夏ではなく来夏にバルサに復帰するほど活躍してくれればうれしい選手。
・MFホアキン(34歳/スペイン/推定移籍金400万ユーロ)
ベテランの年齢に達しているがボールを持てば独特の持ち方とリズムがあり、前を向けば飛び込めず攻撃の起点になれる選手。年を重ねた今でも脅威になる選手に変わりはなく、個人的にとても好きな選手でもある。
ベティスとのアウェイゲームで少し嫌な感じは受けるが、バルサは勝たないとリーガ優勝できない状況となっている。何が何でも勝つというメンタルの下戦ってそして勝利する。試合内容が良いと自ずと勝つ確率が上がって良いのだが、もうこのシーズン終盤なので例え試合内容が0点でも勝てば文句はない。勝ち点3獲得以外は何も価値を持たない試合となっている。