15/16リーガ第5節 9/23 セルタVSバルセロナ 試合前の注目ポイント

リーガ第5節(日本時間9/23水曜日の27時キックオフ)で、セルタ(バライドス)と対戦する。

・セルタ

セルタはルイス・エンリケ退任後から指揮しているエドゥアルド・ベリッソ監督が今も指揮しているチームである。システムは基本的に4-2-1-3で、バルサと同じ攻撃的なサッカーをしているチームであり、バルサ戦でもその姿勢は変わらない戦いをまずトライしてくる勇敢なチームである。

守備時は4-2-1-3の形で、最終ラインのCB2枚以外は積極的に前にプレスをかけてくるチームである。最終ラインを高く設定し、自分の目の前にフリーの選手がいるとどんどんスライドしてマークを付き、なるべく早い段階でボールを奪い返そうとするチームである。

チーム全員で全力で守備(プレス)をするので、プレスの速さや囲い込みには定評があるチームと考えられる。セルタの守備はこの前からのプレスが生命線であり、バルサと言えどもセルタを自陣に押し込む試合展開は難しいだろう。

攻撃ではボールを奪ってからの速攻はもちろん、パス回しやサイドからの個人技の攻撃も要注意である。速攻では高い位置でボールを奪ったら前線の3人にボールを入れて、中盤の3選手の内1人を残して2選手ぐらいが前に飛び出してくる。ゴール前に厚みがある速攻を仕掛けてくる。

パス回しでは、攻撃時には4-2-1-3から中盤のボランチの選手が積極的に前に飛び出し、4-1-2-3の形で攻撃してくる。この下のバルサの所で書くが、これがバルサにとっては最もセルタの厄介な部分と言えるかもしれない。

セルタの攻撃は、タッチラインギリギリに開いた右のオレジャノ、左のノリートにボールを渡してそこから攻撃を仕掛けてくるパターンが圧倒的に多い。ドリブルもあればスルーパスもありクロスもあるので、対峙するSBの選手が1対1で簡単に負けると悲惨なことになる可能性が高い。

 

・バルセロナ

バルセロナは何と言ってもこの試合でピケがリーガに復帰する。サンドロとアルバが足の軽い怪我で大事を取って欠場が確定している。怪我人は確かに多いが、ベストメンバーなどの戦えるメンバーは十分いるのでご安心を。セルタ戦の予想スタメンは、

GKシュテーゲン

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、マテュー

MFブスケッツ、セルジ・ロベルト、イニエスタ

FWメッシー、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ブラボとベルマーレンとアルバとラフィーニャとサンドロ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

レバンテ戦でお休みを貰った選手のスタメンはほぼ間違いなく出場するだろう。CBコンビには復帰したピケとマスチェラーノで、アルバ不在の所は不安定だがマテューと予想。中盤にセルジ・ロベルトを起用し、前線は南米トリデンテで来るだろう。ネイマールは次のカンプノウの試合でお休みだろう。

この試合のバルセロナの注目ポイントは、セルタのプレスにどれだけ対応してパス回しをして攻撃できるかである。セルタに対してはプレスをかわせれば圧倒的にバルサの有利なのは間違いなく、昔のバルサがボールを持てない感じで敵にパスを回されるイメージと思ってくれてよい。

しかし、現状セルタのプレスを破るだけのパス回しをバルサが出来るかは疑問点である。セルタの最終ラインをどんどん下げさせ、自陣に押し込めばバルサにとって最高の展開なのだが、それを長い時間実践できるとは正直思えない。

今のエンリケバルサは速攻やシンプルに前線に送るパスもトライしており、セルタの最終ラインの裏を積極的に狙ったパスを狙う方が良いように感じる。少し中盤がオープン気味な試合展開になりどちらにもチャンスが生まれやすい展開にはなるだろうが、先制点を奪えばそこからじっくりパスを回すスタイルに変更すれば良いように感じる。

パスを回せるのなら最近のじっくりした展開で攻めれば良いのだが、その時にも速攻にも一発のパスにも一番有効になりそうなのが、スアレスの相手のSBの裏のスペースへの飛び出しである。

セルタのプレスは間違いなくメッシには左SBが、ネイマールには右SBがマークを付くことになる。このバルサの2人がセルタの攻撃の形のようにタッチラインギリギリで開いて攻撃することが一番のポイントになる。最終ラインの間隔を広げる目的があり、スアレスのマークを付きにくくすると共に、スアレスの周辺にスペースを作ることが最大の肝である。

セルタの中盤の選手のカバーリングして走る距離も長くなり、走力が奪えると共に中盤にスペースも作りやすくなるだろう。この試合ではバルサのSBは攻撃参加をある程度抑え気味で、前線の選手が最大にスペースを活用する方が良いように思え、守備時の速攻に対する対応のリスクも少なくなる。

攻撃ではスアレスの飛び出しやランニングにパスを合わせ、攻撃の起点は両サイドに広がったメッシとネイマールが僅かなスペースでする必要がある。普通のチームでは難しくても、バルサの南米トリデンテなら十分できるミッションに感じる。

守備ではセルタのウイングの2人に警戒するのはもちろん、中盤でセルタに数的有利を作らせないことが重要である。特に、セルタのボランチの選手が積極的に前に上がってくるので、ブスケツの横のスペースやサイドに釣り出されたスペースを使われないように、セントラルの2人が最大限注意しなければいけない。

昨季はこのスペースを相当使われて何度も攻撃されたので、苦しい展開が長く続いていた。両ウイングの対応は基本バルサのSBに1対1で任せながら、クロスにはCBがしっかりコースに入り、中央や中盤につなげようとする所にはバルサの3枚の中盤とネイマールの4人でしっかり対応すれば、多くのチャンスは作られないだろう。まぁいつも通りしっかり走って守備をすれば、大体は対応可能範囲内である。

 

バルセロナの注目選手

・FWメッシ

この試合では間違いなく両チーム共に、前線のサイドに入る選手が鍵になる。この試合ではメッシは基本サイドに広がってプレーしてもらいたい。中盤でパスを回す時には中に入っても良いが、試合の序盤や先制点を決めるまでは、基本サイドでボールが来るのを待ってほしい。我慢が必要だが、メッシなら少ない攻撃回数でもチャンスを作れるはず。

・FWネイマール

サイドでの攻撃の起点と共に、守備ではしっかり中盤まで下がって守備をする必要がある。中盤の守備で数的有利を作る為にも、相当走ってもらいたい。最近は仕掛けるドリブルのタイミングも良くなり、サイドでボールを受けて僅かなスペースでも攻撃可能になっている感じがする。速攻も含め、ネイマールの攻撃力がこの試合でも重要になる。

 

セルタの注目選手

・FWオレジャナ(29歳/チリ/推定移籍金1500万ユーロ)

セルタの右の攻撃の中心選手。左利きで右足はあまり使えないので縦より中へのパスやクロスに警戒が必要。スピードがあり速い展開の攻撃も苦にしないので、スピードに乗らせないようにしっかり寄せてマークを付きたい選手である。

・FWノリート(28歳/スペイン/推定移籍金2000万ユーロ)

バルサが冬に獲得するとも言われているバルサ元カンテラの選手。セルタの攻撃の1番のキープレーヤーであり、左からの攻撃に要注意。正直アウベスの対応では少し不安は残る。中にカットインしてのシュートが最も得意な形だが、ゴール前への飛び出しにも警戒が必要。ボールを持っていない動きも上手く、バルサはピケのカバーリングも重要になる。

 

昨期に苦しめられたチームとの対戦であり、楽な対戦にはならないだろう。それでもバルサが勝利する可能性の方が高い対戦相手であり、苦しみながらも勝ちたい試合である。しっかり走って集中すれば、最後は南米トリデンテが試合を決めてくれるに違いない。リーガの連勝を継続する為にも、絶対に勝ちたい試合である。

 
 

1 Responses to “15/16リーガ第5節 9/23 セルタVSバルセロナ 試合前の注目ポイント”

  1. バルサミコス より:

    怪我人は心配ですがこのまま連勝してほしいですね!
    話はそれますが…ラフィーニャの離脱で最近騒がれてるアルダの登録を早める件について管理人さんはどのようにお考えでしょうか?確かにバルサも悪いとはいえ、FIFAのバルサへの様々な制裁は腹が立ちます!他のクラブも同じだろ!と叫びたくもなるのですが…まぁ裁判などになってもなんだかんだで勝てないような気が…勝ったとしても判決が出るまで時間がかかればあまり意味がないような…管理人さんの意見が聞きたいです^ – ^

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