15/16リーガ第15節 12/12 バルセロナVSデポルティーボ 試合前の注目ポイント

リーガ第15節(日本時間12/12土曜日の24時キックオフ)で、デポルティーボ・ラ・コルーニャ(カンプノウ)と対戦する。※WOWOWではメンバーズオンデマンドの23時50分放送がリアルタイムで、WOWOWライブの26時25分放送の方は少し遅れた放送になっています。

・デポルティーボ・ラ・コルーニャ

ビクトル・サンチェス監督率いるデポルティーボは現在6位に位置している。昨季に最終節まで降格争いをしているチーム状態とは完全に違っている。

デポルティーボの基本システムは4-4-2だが、対戦相手によっては4-5-1も使い分けるチームである。4-4-2時は前線からプレスをかけボールを積極的に奪いに行くのに対し、4-5-1時は中盤に厚みを持たせて守備に少し比重を置いたシステムとなっている。基本的にはコンパクトな守備組織で前からプレスをかけてくるチームになっている。

このバルセロナ戦では普通に考えたら4-5-1のシステムで来ると予想したい。4-4-2は少しバルサ相手にはリスキーかなと感じる。最近のバルサはブスケツがCBの間に入って3バックの形でパスを回し、2トップの前線からのプレスに対出来ているので。

守備組織は最終ラインが高く、ラインの押し上げも速い。中盤を5枚で守る場合は1枚アンカーに配置することがあるが、最終ラインが高い為にスペースを消しているのでアンカーを置く必要がなく、フラットに5枚を並べた中盤の守備組織である。

相手のバックラインの選手でもボール保持者にはプレスのゾーンに入ればチェックし、簡単に縦パスや守備組織に侵入することを難しくしている。後方から前線までの距離が30~35mぐらいととてもコンパクトで、この守備組織が今季のデポルティーボの躍進の大きな要因になっている。

攻撃では前線のルーカス・ペレスが大暴れしているらしく、これまでに10ゴールを記録している。他の選手は2ゴール以下となっており、得点面ではルーカス・ペレスが大きなターゲットマンとして見て間違いない。

攻撃も基本は守備から攻撃への速い切り替えから行われるとみて良いと思う。ライン間がコンパクトな分中盤の選手の飛び出しが容易になり、サイドの選手がスペースを突いて飛び出したり、ワントップの後方に誰かがサポートする形で攻撃してくる。攻撃時は4-2-3-1のような形に。

今のデポルティーボは守備組織が固く、崩すのが難しいチームの1つで間違いない。絶対に甘く見過ぎてはいけないチームに成長している。他クラブで活躍していた選手補強に大きく成功した今シーズンを過ごしている。

 

・バルセロナ

レヴァークーゼン戦で主力の選手が何人も休んでおり、この試合ではクラブワールドカップの事は頭の片隅にもおかず全力で勝ちに行くだろう。現状のベストメンバーで挑むと予想。予想スタメンは、

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシー、スアレス、ムニル

欠場想定選手

マテューとドウグラスとセルジ・ロベルトとラフィーニャとネイマール(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

気付けばまた怪我人が多くなったなと感じるが、何とかここまで前半戦を乗り切ってきたので来年までもう少しの辛抱である。スタメンはいつものベストメンバーに、前線はネイマールが欠場する所にムニルが起用されると予想。メッシがレヴァークーゼン戦で太ももを気にしていたとあったが、発表もないし特に問題はないのだろう。

この試合の注目ポイントは、いかにデポルのライン間に侵入してプレーできるかである。デポルのコンパクトな守備組織の場合、バルセロナが苦手とするチームと考えて間違いない。パスをグラウンダーとショートでつなぐバルサに対して、相性はとても悪い。

ウイングやSB含めてサイドチェンジやロングボールで相手のSBの裏を狙う姿勢も必要だが、基本的にはパス回しがキーポイントになるのは間違いない。3タッチならスペースは消されるのは目に見え、2タッチでも大きく崩すのは難しだろう。

1タッチのプレーが求められ、それを実現させる為にはパス&ムーブだけでなく3人目の動きが重要になる。2人だけでのワンツーの攻撃ではデポルの中央の突破は不可能だろう。SBとCHとウイングの3人で連携を取り動き、足を止めながらのプレーはデポルの守備組織を数回しか崩せない。

バルセロナはネイマールがいない為、この試合では攻撃を右中心にして左には大きい展開で攻める形を決めきっても良いと思う。右ならアウベス、ラキティッチ、メッシの3人がおり、前線のスアレスの裏への動きも含めれば、メッシが動き出してプレーしようとすればマークするのは難しいだろう。

メッシ不在にはネイマールが頑張ってくれた分、ネイマール不在にはやはりエースのメッシを頼りにしたい所である。右から一気にスアレスの裏を狙うのも有効になるだろう。デポルの裏にはスペースが十分あるのだから。

守備ではいつも通り攻守の切り替えを素早くし、囲い込みである程度デポルの攻撃は抑えれるだろう。ゴール前で守備をするとデポルには絶好調のルーカスペレスがいる為、怖いのはぬぐえない。CBの2人がルーカス・ペレスにボールを渡さず、SBの上がったスペースもしっかりカバーする注意を怠ってはいけない。守備では現在安定しているので、特に問題はないと思うが。

近年のデポルティーボはそこまで強くないイメージだったが、今回のデポルティーボ戦は今季のビジャレアルやマラガ戦のように、カンプノウでも忍耐を持ちながら見守る試合の1つになるだろう。楽勝の試合にはならないだろうし、甘く見過ぎてもいけない試合である。

 

バルセロナの注目選手

・MFラキティッチ

バランスを取るラキティッチも好きだが、もっと高い位置で攻撃するラキティッチを見たいと言うのが本音。攻撃力がある選手の為、ブスケツとイニエスタを後方に2枚残せばどんどん飛び出しても良いと感じる。ラキティッチのライン間でのワンタッチプレーもこの試合では重要になる。

・FWメッシ

まだ調子が出ていないが、巷のニュースでは何故か絶好調になっている。そんなことは気にせず、現状のメッシができるプレーをしっかりしてくれれば。ドリブルなどまだスピード面では本調子となっておらず、攻撃の起点やエリアへの飛び出しでも十分バルセロナを勝利に導ける。レヴァークーゼン戦同様にやってくれるに違いない。

 

デポルティーボ・ラ・コルーニャの注目選手

・MFモスケラ(27歳/スペイン/推定移籍金300万ユーロ)

足元の技術がありパスを出せる選手。デポルティーボの中盤の攻守の中心選手で、中盤では最も出場時間が長い選手である。運動量もあり、今季移籍金がかからずに獲得出来たのがとてもラッキーであった。

・FWルーカス・ペレス(27歳/スペイン/推定移籍金1200万ユーロ)

今季は調子が良く、リーガのFWの中で要注意人物の1人に成長した。左利きでありシュートが上手く、PA内からならゴールに持ち込める技術の高さがある。ドリブルや飛び出しも上手く、ゴール前で足元にボールを渡してはいけない選手である。

 

気付けば年内の試合もこのデポル戦を入れても4試合となった。残り全勝を目標に短い冬休み(5日間)までの3試合と言わず、目の前のリーガの試合の必勝に全力で挑みたい試合である。今の調子なら最後は勝利すると良いイメージがあるが、久しぶりにネイマール不在でチームがどうなるかにも注目が集まる試合である。

 
 

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