15/16リーガ第19節 1/9 バルセロナVSグラナダ 試合前の注目ポイント
リーガ第19節(日本時間1/9土曜日の24時キックオフ)で、グラナダ(カンプノウ)と対戦する。
・グラナダ
グラナダは現在17位(4勝5分9敗)で、今は降格圏をギリギリで回避している順位である。今季からホセ・ラマン・サンドバル監督率いるグラナダは、現在リーガの中で2番目に失点数(32失点)が多いチームとなっている。
そのせいか最近では5バックも試しており、今まで採用していた4-2-3-1のシステムで来るかは分からない所がある。恐らく5バックの方が攻守にわたって良い感じに映ったので、バルサ戦はアウェイで守ることも重視して5-4-1のシステムで来ると予想している。
守備は最終ラインの高さは普通で、相手の中盤の選手に前線の選手から全員でプレスをかけてくるチームである。5バックの場合はサイドの守備をサイドバックの選手がほぼ担当しており、中盤の4選手は横並びと言うよりボックスぎみに2-2の形で中央を固めている。守るシステムで言えば5-2-2-1とも言えるかもしれない。
このシステムや守る形からも中央の守備に人数をかけており、中央を簡単に突破させない守備を実践している。プレスや挟み込みが激しかったり上手いチームではない印象を受けるので、これまでは中盤を突破されて失点数が増えたのだろうなと印象を受けるチームである。
攻撃は速攻がメインで、サイドからの攻撃が主になる。前線のエル・アラビがターゲットマンとなり、サイドにサクセスというスピードと強さを兼ね備えた選手を前線に2枚残してカウンターを仕掛けている。遅行でもサイドの攻撃が多く、中盤の選手やSBがサイドでボールを受けて仕掛けてからクロスなど、最後はエル・アラビやサクセスがフィニッシャーとなると考えて良い。
5バックになってからはSBに入った選手がサイドの攻撃も担当していることも多く、後方からのスピードある攻め上がりは注意が必要である。特にグラナダは左サイドの攻撃の方が強く得意としている印象を受けるので、バルサから見たらメッシが守備をしない分カバーをしながら守る必要がある。
・バルセロナ
ここ最近のリーガの4試合で3引き分けと、バルセロナは勝ち点を伸ばせていない状況である。レアル・マドリードが勝ち切れない試合が多く勝ち点差はあまり縮まっていないものの、ここいらでバルサはしっかり勝利しておきたい試合となる。予想スタメンは、
GKブラボ
DFビダル、マスチェラーノ、マテュー、アドリアーノ
MFブスケッツ、ラキティッチ、アルダ
FWメッシー、スアレス、ネイマール
欠場想定選手
ラフィーニャ(怪我)
ビダルとアルダが加入したばかりで予想が難しいが、ピケとアルバとイニエスタを休ませた感じのスタメンと予想。ビダルとアルダをチームに早く溶け込ませる意味も込めて、両者ともスタメンと予想。正直今回は全然当たらない感じはするが、一応予想してみました。
今回の試合の注目ポイントは、サイドからの素早い仕掛けでサイドから攻撃を仕掛けることである。グラナダが5バックの布陣の場合は中央を崩すのは難しく、サイドの守備の方が圧倒的に手薄である。
相手の弱い所を攻めるのは勝負の世界では常識であり、この試合ではサイドからの仕掛けで崩せる可能性は高い。サイドを縦にいくだけでなくそこは柔軟に中にも突破し、グラナダが中央を固めるだけでは守れないという印象を与えなければいけない。
だからこの試合では両サイドに開いたメッシとネイマールがキーの選手となり、両サイドに素早い展開で速いパスを通す必要がある。グラナダのプレスはそこまで激しいものではないので、中盤の選手が動きながらSBと連携すれば、ボールを保持しながらサイドに素早くボールを展開できるだろう。
この試合では相手が5バックということもあり大きなサイドチェンジで一気に前線の選手には恐らく通らないので、グラウンダーである程度展開する必要がある。でもバルサのSBの選手には通る可能性は高いので、ビルドアップ時にCBの選手が大きくサイドを変えるパスは有効になるだろう。
中央を突破できればそれはそれで攻めれば良いが、グラナダもしっかり中央を固めてくるだろう。いつも通りボールを保持して試合を進めながら、この試合ではサイドから仕掛けを増やす感じで良いバルサの攻撃が生まれやすいと予想している。
守備ではグラナダはほぼ前残りのサクセスとエル・アラビを抑えれば攻撃はとても少なくなると思うので、プレスと囲い込みでボールをこの2人に回さないことと、CBの選手がしっかりこの2人に対応する必要がある。
SBの選手もしっかり残り最終ラインは3人で対応し、マスチェラーノとマテューの両CB予想はスピードと対人の強さを考慮して予想している。基本的にグラナダの攻撃は速攻と遅行ならサイドからのクロスだと思って良いので、ボールを渡さずにバルサが攻撃し続ける展開を作ればよいだろう。守備では心配な面は少ないと考えて良い。
バルセロナの注目選手
・MFアルダ
コパのエスパニョール戦では何度か良いプレーを見せており、この試合でも出場はあるだろう。久しぶりの試合で前回は交代する時に疲れていた感があったが、徐々にフィジカルもフルの試合に慣らしておく必要もある。アルダの高い位置でのプレーがチーム全体として慣れる為にも、多くの試合に出場させたい環境である。飛び出しのランニングなどまだまだ周りと連携を高める必要あり。個人としては思った以上にコンディションが良さそうなので、良いプレーは前回よりも多くなりそうだ。
・FWネイマール
サイドでの仕掛けで最も重要になる選手で、調子も良い感じで特に心配な面はない。スピードが今季はキレキレで、困ったら左サイドのネイマールで突破という選択肢を作る為にも、この試合でも相手の守備陣形を何度も崩してほしい。飛び出しやワンツーでも崩せるので、足元だけでなくフリーランニングもしっかりやる必要はある。
グラナダの注目選手
・MFハビ・マルケス(29歳/スペイン/推定移籍金300万ユーロ)
グラナダの攻守の要で主に攻撃の起点になれる選手。元はエスパニョールの選手であり、最近のバルセロナダービーもあり注目選手に。エスパニョール時代からその左足のキックとテクニックは目を見張るものがあり、エスパニョール時代の輝いている時の印象はなくなったがそれでも警戒すべき選手。
・FWサクセス(20歳/ナイジェリア/推定移籍金400万ユーロ)
まだ20歳になったばかりと若い選手だがフィジカルが強く速い選手で、シュートまでの速さも兼ね備えた選手。前線のエル・アラビも警戒だが、左サイドで前残りのこのサクセスはとても将来性がある選手だと感じる。この先、リーガの中堅クラブに引き抜かれることも近いのかもしれない。
カンプノウの試合ということもありアンパイな相手とは言わないが、絶対に勝ちたい試合である。相手を過小評価や甘く見てはいけないが、恐らくバルサファンが全員勝てると確信している試合だろう。その予想通りの結果でバルサが勝利する為にも、選手達はある程度の集中力と真剣に試合に入らなければいけない。