15/16リーガ第33節 4/17 バルセロナVSバレンシア 試合前の注目ポイント

リーガ第33節(日本時間4/17日曜日の27時30分キックオフ)で、バレンシア(カンプノウ)と対戦する。

・バレンシア

現在バレンシアはパコ・アジェスタラン監督が指揮しており、国王杯の時に対戦したギャリー・ネビル監督は解任されている。バレンシアはリーグ12位に位置しており、抱える選手の実力者の多さからは誰もが予想だにしなかった不調のシーズンを過ごしてる。

バレンシアのシステムは基本4-3-3と考えられる。4-4-2も試して採用していたが、前回の試合でセビージャを破った時は4-3-3を採用しており、そのシステムを継続してこのバルサ戦も採用してくるだろう。

守備では基本的に高い位置から積極的にプレスをかけ、無理なら前線のパコ・アルカセルを残して4枚と5枚の守備ブロックでしっかり守る戦い方である。中盤の守備の横の距離感はコンパクトさが戻っており、簡単にこのバレンシアの中盤を突破するのは難しくなっている

最終ラインも中央寄りの4枚を並べた強固なブロックを構成しているが、ボールがサイドにある時は同サイドのSBがしっかり前にプレスをかけ、対戦相手のウイングの選手や中盤の選手に簡単にプレーさせないようにプレスをかけてくる。

ワンサイドに寄ってしっかりチーム全体でプレスをかけ、結構強いバレンシアの姿は取り戻せている印象が強い。まだバックラインの押上げが少し足らなかったり、中盤に少しスペースを与えてしまう時はあるが、基本的には強かったバレンシアの守備は戻っていると考えて良い状態である。

攻撃ではバレンシアらしく速攻が中心で、後はウイングの個人技やサイドを崩す攻撃に警戒が必要になる。前線のパコ・アルカセルの動きには最大限警戒で、前半戦の時もバルサはこの選手を起点に同点ゴールを決められた。

サイド攻撃もサンティ・ミナ、ロドリゴ、フェグリなどドリブルが得意な選手がおり、さらにスピードもありとても厄介な選手達が多く在籍している。中盤にもアンドレ・ゴメス、ハビ・フエゴ、パレホなどしっかりパスをつなげる選手もおり、バレンシアが集中した本気モードならどこが対戦相手でも苦しめるだけの攻撃力もある。

前節セビージャに勝ち復調の兆しを見せているバレンシアだけに、不調のバレンシアを予想していた人には残念な強いバレンシアの姿がそこにはあるだろう。バルサの出来が悪ければカンプノウと言えども、勝利出来るだけの試合は演じれそうである。

 

・バルセロナ

バルサはCL準々決勝でアトレティコに敗退し悲しみと多少の無気力感に覆われたが、ここからはリーガと国王杯の2冠獲得に向かわなければいけない状況である。残りリーガの6試合で再スタートを切らなければいけないこのバレンシア戦の予想スタメンは、

GKブラボ

DFビダル、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

マテューとベルマーレンとラフィーニャとサンドロ(怪我)

基本的に鉄板メンバーに近いメンバーは用意してくるだろう。唯一の変更点は右SBにアウベスに代えて負傷明けのビダル起用だと予想。なんだかんだ言ってローテーションのリスクを恐れて、ほぼベストメンバーで戦うことにはなるだろう。

この試合の注目ポイントは、団結して勝利という同じ方向を向いたバルサの姿があるかである。CL敗退で選手達は大きなショックを受けており、最近のチームの低調な戦いぶりから自信を無くしている可能性が高い。

もう一度立ち上がり相手に立ち向かわなければこの状況がシーズン終盤まで続く可能性もあるだけに、このカンプノウのバレンシア戦で復調の姿を見せてほしいものである。

特に現状のバルサは戦い方がチーム全体で統一されておらず、今何をするべきなのかがチーム全員で共有できていない感じが外野から見ていても感じる。メッシを中央に置いて戦う、ある程度引いて戦う、相手を押し込むなどチームとしてその試合で戦い方をはっきりとさせ、それを実行させる為に全力を尽くす姿が見たい。

正直バレンシアのプレスと守備から現状のバルサが得点を奪うのは簡単ではないだろう。特にバルサは中盤の展開で苦労するだろうし、何度も後方に下げてやり直したりボールを大きく蹴らされる場面も出てくるだろう。バルサには我慢の時間が必要で、その時間に失点だけは避けなければいけない。

サイドに何度も展開する攻撃をしてればバレンシアの中盤が空く可能性は高く、バレンシアの守備もまだ完璧に統一されていない。バルサは何度もやり直して根気強く攻め、少しずつパス回しの感覚を取り戻してほしい

前半立ち上がりは攻撃のチャンスを作れなくても、攻撃的な姿勢を崩さず戦っていれば20分を過ぎる頃からバレンシアを押し込んで攻撃することも可能だろう。バルサは攻撃的な姿勢を崩さず、常にバレンシアにプレッシャーをかけることでバレンシアのラインを全体的に後方に下げたい。

後はサイドを使って攻撃するだけで、SBが積極的に高い位置でプレーして崩すだけである。バレンシアの攻撃をほぼノーチャンスにして、バルサが一方的に攻撃する押し込んだ攻撃を見せれば最高の試合にはなるだろう。もっとチームが立ち直っていてよいプレーをする可能性もあり、試合立ち上がりから凶暴的なバルサの姿が見れれば良いのだが、そこまでは立ち直ってはいないだろう。

 

バルセロナの注目選手

・DFビダル

負傷明けだが良いプレーに期待。ピッチ外の女装問題でアウベスの来季の去就が不透明だという報道が真実かは分からないが、ビダルは来季も戦力の1人なので来季に向けて良い印象を残りのシーズンで残してほしい。もっと攻撃的なビダルが見たい!!!

・MFブスケツ

バレンシアの激しいプレスが予想される中、ブスケツが鋭い縦パスを送れるかは鍵になりそうである。守備でもプレスで高い位置でボールを奪って1本のパスという良い時のバルサの姿を見たいので、ブスケツのプレーする位置がバルサの出来を見る一つの目安にはなるだろう。

 

バレンシアの注目選手

・MFパレホ(27歳/スペイン/推定移籍金1800万ユーロ)

バレンシアの中盤の攻撃の中心選手で、このバルサ戦でもキラーパスを何度も出してきそうな選手。後方の位置にいればビルドアップの大きな助けとなり、高い位置でプレーすれば決定的な選手となりえる。パレホが目立たない試合にするのが1つの目標。

・FWパコ・アルカセル(22歳/スペイン/推定移籍金3000万ユーロ)

前線で圧倒的な動き出しとスピードで攻撃の起点を作り、1人でもある程度速攻で得点を奪える選手。ゴール前でもマークを外す動きは一級品で、バレンシアの得点時に間違いなく絡む選手。

 

CL敗退でバルサファンは悲しく信じられないという感覚がまだ残っているとは思うが、リーガ制覇に切り替えてしっかり応援しなければいけない難しい試合になるだろう。バルサはリーガまで落とすと本当の失敗のシーズンとなり、この4月まで必死に戦って勝利したことがすべて無駄になる可能性もあるだけに、このカンプノウの試合では絶対に勝利しなければいけない試合となる。確実にCL敗退から立ち上がったバルサの姿に期待して、もう一度強いバルサの姿がこの試合にあるように願う( ̄▽ ̄)

 
 

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