15/16リーガ第34節 4/20 デポルティーボVSバルセロナ 試合前の注目ポイント

リーガ第34節(日本時間4/20水曜日の27時キックオフ)で、デポルティーボ・ラ・コルーニャ(リアソール)と対戦する。

・デポルティーボ・ラ・コルーニャ

デポルは現在13位で降格圏まで勝ち点差は9あり、あと少しでほぼ残留が決まる感じの順位に位置している。しかし、ホームのリアソールの試合でバルセロナを迎えることで、モチベーションは高いだろう。

ビクトル・サンチェス監督率いるデポルは、前半戦の戦いからも普通のチームとは違った戦い方を実践してくるチームである。前半戦の時は4-3-1-2で前線に3枚残しでバルサの攻撃を7人で耐え、最後は2点のビハインドから同点に追いついてカンプノウから勝ち点1を持って帰った。

今回の試合でも前線残しの戦い方で来るのは間違いない。システムは5-3-2か4-4-2だとは思うが、恐らく今のバルサの状態から5-3-2でバルサのサイドの攻撃を受けにくいシステムで戦ってくるだろう。

守備では前からはプレスをほとんどかけず、ある程度後方に下がって守備をしてくる。PAの前までラインを下げるのもためらわず、5枚と3枚の8人のブロックで中央を固めた守り方を実践している。今のバルサには苦しい戦い方になるだろう。

攻撃では前線の2枚を起点に速攻が中心である。中盤の2枚も積極的に走って攻撃参加し、速攻時には4枚の攻撃で攻めてくる。前線の2トップは横というより縦関係でルーカス・ペレスが最前線にいて、相手のバックラインとアンカーの間の嫌な所にルイス・アルベルトが位置する。

攻撃陣の2人は攻撃に体力を備えており後方の守備には参加せず、試合終了までの90分間を攻撃に専念して得点を奪うことだけに集中している。プレスもそこまで必死に行わないので、デポルというチームは後ろの8枚と前線の2枚という見方も出来る

 

・バルセロナ

バルサは前節のバレンシア戦で敗戦し勝ち点でアトレティコに並ばれ、残り5試合全勝がリーガ優勝の最低条件となってこの試合を迎える。予想スタメンは

GKブラボ

DFセルジ・ロベルト、バルトラ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ピケ(累積)、マテューとベルマーレンとサンドロ(怪我)

この試合の注目ポイントは、相手を押し込んでサイドから素早く仕掛けることである。デポルは前からボールを奪いに来ずに下がって守りカウンターを狙う戦い方で、バルサはそれにはまる形で相手を押し込んで攻撃して得点を奪って勝つ。

バルサがボールキープは問題なく出来ると考えられ、後はいかにデポルの8人で守る守備ブロックから得点を奪うかである。中央は固く中央突破を狙うと変にボールが引っ掛かりカウンターを受ける可能性もあるので、攻撃は基本サイドを起点にスタート

ウイングのメッシとネイマールがボールを受け、そこから中盤の選手がサイドに何度も振って攻撃。デポルの守備ブロックが整う前にサイドから素早く仕掛けるのがバルサのやるべきことで、その為にボールを早く動かしてサイドを何度も変える必要がある。

デポルのサイドの守備は5-3-2のシステムの場合、SBに入る選手1人で対応して他の選手は中央の守備に対して構えており、サイドは手薄の守り方をしている。バルサはそこをついてデポルのPA内に侵入して、ゴール前に何度も鋭いパスだったりシュートまでもっていく。

パスサッカーは1人1人がボールを持っている時間が短く、素早くパスが回っている方がリズムが良く、バルサがしなければいけない戦い方である。最近は前線の選手筆頭に少しボールを持ちすぎる状況が増えており、球離れの速さにも注目したい

最後は個人が仕掛けなければいけないが、それはなるべく相手のゴールに近い位置でするべきである。その為にサイドを変えて何度もやり直す必要があり、バルサがデポルの守備陣をボコっていると思えるほどのパス回しと良い攻撃に期待したい。

守備ではデポルの前に残る2人に対して3人もしくは4人で守り、CBの2人+ブスケツ+(SBの片方)でリスクマネージメントをして、それ以外の選手はプレスと囲い込みでデポルが前線に良いボールを蹴れない状況を作らなければいけない。基本はプレスと囲い込みでデポルの前線の2人を孤立させるのが狙いで、もしボールが回っても数的有利で絶対にやられない守り方をする必要がある。

今のバルサはメンタル的にナイーブになっており、先制点だけは絶対に与えてはいけない。「先制点を与える=勝てない」と思えるほどであり、その後が冷静さを欠いたプレーになりかねない。

飢えたチーターの狩りのように試合開始から攻撃性を見せ、パスを回して隙あらば一気に仕掛ける。これを繰り返してデポルから得点を奪う。もうそれしかない。中央を固めるデポルの守備は簡単に崩せるわけではないが、何度も攻撃すれば間違いなく得点チャンスは多くバルサに訪れる。勝つしかない( `ー´)ノ

 

バルセロナの注目選手

・FWメッシ

右での攻撃の起点、右からの鋭いスルーパス、右SBを使うえぐるパス、ゴール前への侵入に期待。右サイドでボールを受けてそこからの打開に期待したい。バレンシア戦では良いスルーパスをバシバシ出しており、最後は自分で決める為に後方からの良いランニングも多く見られた。中央に入らず右に開いた位置でプレーすれば活躍間違いなし。

・FWネイマール

バレンシアのバラガンへの暴言、チームメイトのアルバへの暴言などまだ精神面が不安定なのは否めないが、バレンシア戦はそれまでの数試合よりは出来が良かったのも確か。サイドでボールを貰ったら積極的に仕掛け、無理ならパスに切り替えるなど、素早い判断のプレーに期待したい。少しボールを持ちすぎる1面が強いので、シンプルにプレーする所はシンプルに。

 

デポルティーボ・ラ・コルーニャの注目選手

・MFモスケラ(27歳/スペイン/推定移籍金350万ユーロ)

デポルの中盤の中心選手で、攻守にわたって存在感を放つ選手。攻撃の起点になりながらも守備でハードワーク出来、隠れたCHの良い選手という感じ。冬にはバレンシアからオファーがあるほど今期は活躍しており中盤で警戒する選手。

・FWルーカス・ペレス(27歳/スペイン/推定移籍金1800万ユーロ)

現在のデポルを語るうえでこの男は欠かせない。チーム内得点王(16得点)で、ゴール前で正確な左足のキックでゴールを奪う対戦相手に脅威を与える選手。PA内での冷静さが目立ち、空いたコースを見つけるのも上手い。

 

リーガ優勝に向けて負けられないではなく、勝たなければいけない試合がここからずっと続く。「勝利=相手より得点を奪う」ことであり、得点を多く決めれば自ずとバルサは勝てる。攻撃して攻めて攻め切って、デポルから先制点だけでなく多くのゴールを決める必要がある。追加点の姿勢を崩さずに全員でハードワークして守り、バレンシア戦に続いて良い試合内容の試合をしてしっかり勝利するのみの試合になる。

 
 

1 Responses to “15/16リーガ第34節 4/20 デポルティーボVSバルセロナ 試合前の注目ポイント”

  1. クレオ より:

    お久しぶりです。
    ここのところ苦しい状況が続いて静観、というかテンションが下がり気味でした。
    久々の大量得点で良かったですね。
    でも数回危険なシーンがあって、あそこで先制されていたらまた流れも変わったでしょうか。
    スアレスの貪欲さは相変わらずでしたが、メッシとネイマールはまだ絶好調という感じでもない気がしました。
    このままリーガは優勝してもらいたいです。

    個人的には…
    マテューが早く復帰して欲しいです。(無理はして欲しくないですが)
    最近影が薄いフェルマーレンにも頑張って欲しいな~と。
    ↑こう思うのは自分だけでしょうね(苦笑)

    このコメントは記事にしていただかなくて大丈夫です!(^_-)

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