15/16リーガ第38節 5/14 グラナダVSバルセロナ 試合前の注目ポイント

リーガ第38節(日本時間5/14土曜日の24時キックオフ)で、グラナダ(ロス・カルメネス)と対戦する。

・グラナダ

ホセ・ゴンザレス監督率いるグラナダは前節のセビージャ戦を勝利したことで1部残留が確定した。クラブの目標の1部残留を果たしこのバルセロナとの最終節では、残留争いがかかった戦いほど必死で集中したメンタル面での試合とはならないだろう。

噂では“アタッシュケース”というグラナダに対して第3者からのボーナスがあるとも言われているが、それ以上に1部残留を決めた喜びは大きくどうしても気を張り詰めた試合が出来るとは思えない。今シーズン最後のホームゲームとなりサポーターの前でバルサに一泡ふかしてやろうとも思っているだろうが、サポーターも1部残留である程度の幸福感を得て難しいスタジアム環境にはならないだろう。

グラナダの基本システムは4-4-2の3列のラインで戦い、守備では待ち構える守備というよりも前に圧力をかけてボールを奪いに来る守備をしてくる。前線の選手が相手のSBにパスを出させ、相手のSBからのビルドアップを中盤の4枚が前に圧力をかけて積極的にボールを奪いにくる。

しかしその反面前に圧力をかけることで中盤の中央が空いたり、形が崩れたりと決してバランスが良い守備組織をキープできるとは言えない守備である。中盤を突破されて中盤の選手が後追いのように後方に全力で下がるシーンも多く、前からプレスをかけるチームだがプレスが統一されているとは言えない現状ではある。

最終ラインも高く設定しているが裏を取られるシーンもしばしばあり、決してリーガのチームの中でも守備が固い部類に入るチームではない。

攻撃では前線のエル・アラビが16得点と得点源であり、後は中盤のサイドに入るバルサの元カンテラであるロチーナとクエンカが攻撃の中心となる。このサイドの2人が動いてボールを貰い、空けたサイドのスペースはSBが使ったりFWの選手が使ったりする。

攻撃時は結構ボールを大事にするチームでつないでくる傾向が強く、前線のエル・アラビめがけてロングボールを蹴り込んだりするチームではない。得点数(46得点)こそ降格圏争いしているチームの中では1つ抜け出ているが、それはエル・アラビの決定力の高さなど個人の力によるものが大きいと思われる。

 

・バルセロナ

バルセロナにとってはこの試合は重要な試合で、「勝利=リーガ優勝」が決まる試合となる。2位のレアルが引き分け以下で終わってもバルサの優勝が決まるが、自分達が勝てば優勝なので難しく考えることもない。予想スタメンは、

GKシュテーゲン

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ブラボとサンドロ(怪我)

GKのブラボが負傷で欠場するので、そこにシュテーゲンが入る以外は鉄板メンバーで間違いないだろう。シーズン終盤になって怪我人が復帰したりチームの調子が上がっていることがバルサの強みである。

この試合の注目ポイントはバルサに奇策なしでいつも通りの戦いを行い、後は強い気持ちでこの試合に挑めるかだけである。グラナダの実力を考えれば正直今の調子が良いバルサが負ける要因は一切ないと断言できる。

バルサはビルドアップから落ち着いてパスをつなぎ、前線と中盤の選手が動いてパスを貰い、ピッチを広く使うためにサイドを使いながら攻撃するだけである。相手のSBの背後を突くことを第一に狙いながら、飛び出し含めて相手の裏を狙うランニングも取り入れることも重要になる。

守備ではグラナダのエル・アラビは警戒が必要だが、CBとブスケツの3人でグラナダの2トップを抑え、グラナダの中盤の選手はプレスでボールを奪うことが求められる。今のバルサは守備が相当良い状態なので、前線のMSNがしっかり守備をすれば守備ではほとんど問題は起こらないだろう。

技術面や戦術面でバルサがグラナダに劣る部分はほとんどなく、わずかな心配はバルサの選手達のメンタル面だけである。この試合に勝てば優勝ということで体が固くなることも予想され、まずはプレスやランニングなどの全速力で体を動かして緊張をほぐしてほしい。

強い攻撃的なメンタルで試合に挑み先制点を奪うことで圧倒的にバルサは有利になり、先制点を奪えれば一気にバルサの攻撃の牙がグラナダに噛みついて大量得点の試合になるかもしれない。それほどバルサとグラナダの間には実力差があり、バルサ側は思いっきり試合に挑むだけで勝てるだろう。

4試合連続無失点で最近はビハインドを背負わずリードする形が多いが、たとえ得点を取られても慌てる必要はない。しっかり試合をすればバルサはグラナダ相手に3,4点は取れるとは思うので、心を熱くして頭は冷静に試合に挑めば前半の間に試合の勝敗が決まる可能性も十分にある。

この試合に勝利してリーガ優勝を決め、まずは主要タイトル1つ目の獲得を決めたい所だ。そして良い形で来週のセビージャ戦の国王杯決勝に挑みたい。今のバルサなら間違いなくやってくれるはず。

 

バルセロナの注目選手

・FWメッシ

バルサではメッシの活躍が試合を決め、メッシが活躍すればバルサの勝利はほぼ間違いないと言える。今のメッシの調子も悪くはないし、ボールを貰う前の動きもあり守備でも走り心身共に戦える状態なのだろう。この試合ではグラナダの守備が中央を空ければ中央に位置するのも1つの策となり、メッシのスルーパスやシュートで得点を奪ってバルサのリーガ優勝を決めてほしい。

・FWスアレス

現在MSNの中で最も好調の男で、この試合でも得点だけでなくアシストにも期待したい。相手の最終ラインと駆け引きを何度も行い裏を狙い、斜めの動きを入れればグラナダの裏は取れそうである。先制点含め追加点でもいいので得点を奪い、バルサを勝利に導いてほしい。

 

グラナダの注目選手

・MFロチーナ(25歳/スペイン/推定移籍金400万ユーロ)

バルサカンテラ出身でその左足のキックには夢を見た人も多いはず。日本でいうと久保竜彦選手のようにスケールの大きさを感じさせる選手だけに、現在グラナダでキャプテンマークを巻いて活躍しているのは喜ばしいことではある。しかしこの試合ではバルサDF陣がプレスによって制圧し活躍しないことを祈る。

・FWエル・アラビ(29歳/フランス/推定移籍金1200万ユーロ)

グラナダの攻撃で最も警戒すべき選手で強くて速い選手である。体も大きく1対1やスペースを空けると止めるのは難しく、恐らくピケとの対峙になるのでピケには頑張ってもらうしかない。ゴール前で決定力の高さも見せ、今季は16得点を決めてグラナダを残留に導いた原動力ともなっている。

 

泣いても笑ってもこのグラナダ戦で15/16シーズンのリーグ戦は終了で、バルサは勝てばリーガ王者となる。いつも通り試合内容で相手を圧倒して多くのチャンスを作りピンチは少なくし、最後はMSNの決定力で得点を奪いバルサの勝利だけを願っている。国王杯の決勝がまだ残っているのでリーグ優勝を決めても大騒ぎとまではいかないまでも「カンピオ~ネ!カンピオ~ネ!オレ~オレ~オレ~~!」の大合唱は選手達と一緒にしたいものだ( `ー´)ノ

 
 

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