15/16リーガ第31節 4/2 バルセロナVSレアル・マドリード クラシコ 試合前の注目ポイント

リーガ第31節(日本時間4/2土曜日の27時30分キックオフ)で、レアル・マドリード(カンプノウ)と対戦する。

・レアル・マドリード

ジダンマドリーは現在リーガで3位に位置し、首位のバルセロナとは勝ち点差を10付けられている。このクラシコ含めて残り8試合での逆転優勝は現実問題難しく、来季のCLにストレートインする為にも2位のアトレティコの順位を抜かなければいけないのが現状の目指すべき場所となっている。

前半戦にサンティアゴ・ベルナベウでバルサに0対4と大敗し、リベンジという意味合いもレアルには含まれている。レアル側もアウェイだからといって変に引き分けを意識した戦いを見せるのではなく、勝ち切るという積極的な戦いを見せる可能性はとても高い。ジダン監督も今のレアルがどこまでバルサとやれるかを試したいという部分もあるだろう。この経験が来季のジダン監督に役に立ちそうになりそうである。レアルの予想メンバーは

GKケイラー・ナバス

DFダニーロ、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MFカゼミーロ、モドリッチ、クロース

FWベイル、ベンゼマ、ロナウド

ジダンマドリーのシステムは4-3-3で、なぜかバルサによく似た戦い方を実践している。守備では最終ラインの4枚と中盤の3枚の7人でブロックを作り守るのが基本的な形で、そこに相手のSBが上がってきたり枚数が足らない場合は右ウイングのベイルが中盤に下がって4枚と4枚の8人で守備ブロックを作って守る。守備時になるべく前線の3枚を前に残してボールを奪った後の速攻を狙い、中盤を横に3枚で並べて守るのもバルサにそっくりな戦い方である。カゼミーロが中盤のアンカーに入れば4-1-4-1の守備ブロックでプレスをかけることもあり、そこは状況を見ながら使い分けてきそうである。

攻撃でも両ウイングのベイルとロナウドを起点に攻撃するのもバルサに似ており、ジダンマドリーになってからはよりボールを保持しようとするサッカーも心掛けている。そしてよりコンパクトなチーム作りをジダン監督は心がけている。

ここからはジダンマドリーのストロングポイントで、リーガ最多得点(87得点)のチームだけに攻撃面に多くのストロングポイントがある。まずは豊富な戦力を揃え、前線のBBCだけでなく中盤にもモドリッチという強力な選手がおり、クロースやイスコと言った普通のビッグチームなら中心選手として活躍できる選手も在籍している。速攻が上手いのはここ最近のレアルの特徴であり、今のジダンマドリーでも継続されている。

それに加えてサイドをえぐる攻撃が得意で、SBが攻め上がって数的有利を作り出しての縦への速い攻撃は世界でもトップクラスである。サイドを変えてからの縦への突破が多くウイングの選手が個人技でも突破できる実力がある為、基本的には両ウイングの選手にスペースのある中でボールを持たせなかったり激しくチェックすることが相手チームには求められる。

ここからはウイークポイントで、基本的に守備にまわされるとそこまでレアルは強さを発揮出来ない。守備から速攻含めたカウンターもあるが、自分達のプレスがはまらない場合はほとんど全てが後手に回って前半戦のクラシコのようにボコボコにされる可能性もある。そこまでプレスやチーム全員で守るのも得意としておらず、ハイレベルな戦いになるほどこのウイークポイントが出やすくなっている。

今回のバルサとの戦いのクラシコでは状況的にあまりないだろうが、引いた相手からスペースを見つけれずに攻撃にアクセントとスピードアップが出来ずに攻めきれないという部分もある。モドリッチやベンゼマなんかはこういう相手でも色々出来るが、他の選手があまりこういう相手に打開策を持っていない。

ジダンマドリーとの対戦は初めてになるが、基本的にはレアルにそこまで大きな変化はないと言えるだろう。一番厄介になりそうなのはジダンマドリーがバルサからボールを奪おうと試みそうなことで、レアルがボールを持てばそれはそれでレアル有利な状況になる可能性は高いということである。

 

・バルセロナ

今回のクラシコはバルサ的には順位以上に故クライフ氏に勝利をささげる試合と言う意味合いが大きく、今回のクラシコはクライフ氏追悼試合にもなっている。予想スタメンは、

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

マテューとアドリアーノとサンドロ(怪我)

基本的にはバルセロナはなるべくベストメンバーという鉄板メンバーの11人を揃えてくるのは間違いないだろう。後は負傷者の回復次第で、こればかりは詳しい情報が入ってこないから完璧に予測するのは出来ないが、基本的には上記の欠場予定の3選手以外は起用可能と考えて良いだろう。

この試合の注目ポイントは、レアルを無にさせる為のボール支配である。レアルのウイークポイントで挙げたようにレアルはがっちり守るのが得意ではなく、バルサもボールを持つのはストロングポイントになる。クライフ氏の考えでもあるボールを持っていれば守備の心配はなく、レアルのストロングポイントの攻撃を出させないためにもまずはボールを支配することを最優先にバルサはしなければいけない。

しっかりパスを回す為にもまずはブスケツが最終ラインに吸収されても良いので後ろの3枚でしっかりパスを回し、バルサは試合を落ち着かせたい。相手のレアルも前から積極的にボールを奪うと言うよりもハーフライン付近で守備ブロックを作ってボールを奪おうとしてくるだろうから、バルサは後方の3枚でパスを回すのは難しくないはずである。GKのブラボも含めてパスを回して、初めの5分間はバルサの選手達が試合に入る為に落ち着いた試合の入り方で良いだろう。

後この試合ではバルサの両SBが高い位置を取り、レアルの両ウイングを守備に下げさせたいという所も見どころである。特にバルサの左SBのアルバが上がれば対峙するベイルが下がる可能性が高く、この形を基本的にはバルサは作っておきたい。レアルの守備から攻撃に移った時に前線へスピードアップさせない為にも、ベイルかロナウドを中盤の位置まで下げさせておきたい。

攻撃はいつも通りに両ウイングのメッシとネイマールを中心に攻撃するという、MSNに良いパスを供給することが求められる。最後の所は前線のMSNがどうにかしてくれるだろうから、そこまでバルサがどうやってボールを運ぶかとレアルにいかに守備をさせるかが鍵となる。

守備では基本的にバルサは高い位置からプレスをかけ始め、攻守の切り替えを早くして素早くレアルからボールを奪い返すのが狙いとなる。囲い込みとプレスでバルサのゴール前に近づけさせないのが第1の守備の狙いで、それでも突破された場合はしっかり下がって守備をしなければいけない。

バルサが下がって守備をする時に一番注目したいのは、前線の選手を中盤まで下げるかである。中盤を3枚で守るのはとてもリスキーだが、ボールを奪い返したらその分バルサが速攻でチャンスになる可能性も高い。このバランスを取るのは監督の役割で、ルイス・エンリケは強気にも前線を基本的に下げずにレアルのSBが攻め上がってきた場合だけ守備をするという選択をしそうである。主に中盤に下がるのはネイマールの役割で、メッシは基本的に下がらずに右サイドに戻るのは中盤をスライドさせるか、流れ的にスアレスが右サイドに戻って守備をする形をとってきそうである。ルイス・エンリケはあくまでバルサの得点を狙った守備を見せてきそうである。

守備では後はモドリッチをフリーにさせないことで、モドリッチが右に入る場合はレアルの左サイドで攻撃しているときもケアを怠ってはいけないポイントとなる。イニエスタやネイマールが常にケアをし、モドリッチが楽に前を向いてドリブルを開始させる緩い守備をしてはいけない。レアルの中盤の攻撃はほぼモドリッチを抑えれば攻撃は止まると考えて良い。

最後は球際で勝った方や局面局面で数的有利を作るサボらないランニングだったり、3人目の動きが状況を打開して少しずつ流れを引きよせて試合を支配できるだろうが、その部分でも今のバルサならレアルよりも上回れると信じている。クライフ氏追悼試合と言うこともあり気合いの入ったバルサの戦いが見れそうで、強いバルサの姿が見れそうな1戦でもある。後は選手達がやってくれることを願って応援するのみ( `ー´)ノ。そして最後にバルサが必ず勝つ!!!

 

バルセロナの注目選手

・MFブスケツ

手の骨折は完全に回復していないだろうが、試合に出て高いパフォーマンスをしてもらわなければ困る存在である。パス回しで安定したパス供給に、幅広いカバーリングでレアルの速攻や攻撃を止めてもらう必要がある。ここから数試合は手の痛みをこらえて頑張ってほしい選手。

・MFラキティッチ

レアルの左サイドの攻撃を止めるのにラキティッチのハードワークは必要不可欠で、走って走って走りまくってほしい。プレー面で心配なことはほとんどないが唯一の心配は怪我からの回復だけで、どれだけのコンディションかは気になる所である。それでも気持ちで乗り越えてくれそうな気はする。

・FWネイマール

MSNの中で代表戦の2試合目を戦わずに早めにバルセロナへと帰還し、MSNの中でコンディション面では最も期待のかかる選手である。前半戦のクラシコ同様にダニーロかカルバハルをボコボコに制圧して、左サイドで攻撃の起点を作ってほしい。代表では何かと叩かれているが、バルセロナでは落ち着いてプレーしているので自分らしくいつも通りプレーすれば活躍はしてくれそうである。

 

レアル・マドリードの注目選手

・DFセルヒオ・ラモス(30歳/スペイン/推定移籍金2500万ユーロ)

良い意味でなく悪い意味で注目で、正直試合に出た場合レアルの守備を引っ張る可能性が高いように自分は思う。スアレスやメッシ相手にどこまでやれるかは注目で、バルサから見たらここを重点的に狙って攻撃しても良いのではと思う。

・MFモドリッチ(30歳/クロアチア/推定移籍金4000万ユーロ)

イニエスタのようにプレー可能な選手で、攻撃にアクセントを付けれる数少ない中盤の選手。ボールを持てば何でもできる選手で、レアルの中で最もボールを持たしたくない選手でもある。ボールを持たせないためにバルサの中盤が激しくチェックし、バルサはモドリッチが目立たない試合にしなければいけない。

・FWベンゼマ(28歳/フランス/推定移籍金4500万ユーロ)

ピッチ外の問題で色々あるが、ピッチに立てばとても頼りになるCFである。周りも生かせて自分も生かせるFWであり、バルサのスアレスにも似ているFWである。BBCの中で最も警戒すべき選手で、フィニッシュもそうだが周りを活かすプレーが特に注意が必要である。

 

今回のクラシコは勝ち点差が離れており両サポーター的にもいつも以上のピリピリ感はなさそうだが、どちらもライバルチームに負けたくないという思いは変わらない試合である。バルサの方はクライフ氏追悼試合でもあり勝つことはもちろん、さらにクライフ氏が言う美しく勝てればなお良しの試合である。この試合に勝てば大きくリーガ優勝に近づく意味合いもあり、ホームカンプノウと言うこともあり必ず勝つしかない。

 
 

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