15/16リーガ第37節 4/8 バルセロナVSエスパニョール 試合前の注目ポイント
リーガ第37節(日本時間4/8日曜日の24時キックオフ)で、エスパニョール(カンプノウ)と対戦する。
・エスパニョール
コンスタンティン・ガルカ監督率いるエスパニョールは現在14位で、降格圏まで勝ち点差は5であるが残り2試合なのでほぼ1部残留確定と考えて間違いないチーム状況である。
年明けの試合や国王杯も含めた3試合でバルサとの関係はピッチ上では険悪なモードに入っており、この試合でもダービー戦らしく激しく戦ってくるエスパニョールの姿で間違いないだろう。
基本システムは4-2-3-1で、システム通りの形の守備ブロックを作ってバルサを迎えるだろう。中盤も最終ラインも中央寄りの守備陣形であり、エスパニョールの中央は相当に固いことが予測される。ワンサイドに寄る守備も見せ、とても近代的な守備をしてくるチームとなっている。前から積極的にプレスはかけずに、待ち構えて引っかける守備を実践している。
攻撃では前線のカイセドをターゲットマンとして速攻中心で、チャンスと見れば中盤の前の3選手が積極的に走って攻撃参加してくる。SBやボランチの選手はそこまで攻撃参加は多くなく、しっかり攻撃時もリスクマネージメントをして守備重視のチームとも言えるかもしれない。
何と言っても試合を荒くしそうなエスパニョールのタックルや球際での競り合いがあると予想され、エスパニョールもバルセロナの冷静さを欠かせる為に挑発だったりいろいろしてくる可能性もある。バルサがどう対応するかは1つの注目になる。
・バルセロナ
リーガはこの試合含めて残り2試合となり2戦2勝でバルサはリーガ優勝が決まるので、ようやくリーガ優勝が目の前までやってきたと感じる瞬間が来ている。一応同時刻開催のアトレティコとレアルの結果が悪い結果になったらバルサの優勝が今節に決まる可能性もあるが、それはほとんどないとは思うのでリーガは最終節まで優勝決定がもつれることにはなるだろう。予想スタメンは、
GKシュテーゲン
DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ
FWメッシ、スアレス、ネイマール
欠場想定選手
ブラボとマテューとベルマーレンとサンドロ(怪我)
この試合の注目ポイントはいつも通りのバルサに激しさ、集中力、そして効率的な攻撃を見せれるかに注目である。今季はベティス戦など報道でもある通り前半の内容が悪いバルサは多く、前半立ち上がりから試合を決める試合が少なくなっている。最終的には後半に得点を上げて勝利しているものの、相手が疲れて集中力が切れるのを待たずに勝負を決めるほどバルサの猛攻の姿が試合立ち上がりからこの試合では見たい。
後はエスパニョールの守備の場合はボール保持はバルサが簡単にできるだろうが、簡単に縦パスを送れないという可能性が高い。そこでサイドを広く使ってエスパニョールの守備ブロックを広げたり、サイドチェンジも有効になる。中盤の選手も相手の守備ブロックの間でワンタッチパスを出せれば一気に局面を打開できる可能性もあり、最近シンプルにプレーする回数が多くなっているメッシにもこの役割を期待したい。
フィニッシュはサイドをえぐっての折り返しやサイドから中央へのスルーパスなど絶対的にサイドを起点にバルサの得点シーンが生まれる可能性が高く、中央から中央という中央突破にこだわり過ぎないという冷静な判断も必要になる。ゴールから遠ざかって一見ダメそうに見えても「急がば回れ」ではないが、それが最も得点を奪うのに適している時は結構ある。
変にリーガ優勝を意識して保守的に戦うよりも、バルサの場合は「攻めろ!攻めろ!」という攻撃的なメンタリティの方が上手く回る可能性が高いとは思う。冷静な判断の中に攻撃的という難しいことも、バルサの選手達なら出来るはず。
守備ではエスパニョールの前線のカイセドを抑えるほか、アセンシオやエルナン・ペレスと言った良い選手もおり油断は禁物である。基本的には前節のベティス戦で見せた全員で素早くプレスをかければエスパニョールがバルサのゴールにたどり着く回数は少なく、それだけでほぼ守れていると言う状況にはなるだろう。久しぶりのリーグ戦出場で燃えているシュテーゲンには悪いが、出番は回ってこないと言うぐらいの激しいプレスに期待したい。
自陣まで守備陣が戻されて攻撃に転じる時も速攻を狙いつつも、無理ならしっかりやり直して1つ1つのマイボールを大事にしてほしい。敵陣地深くでのボールロストは失点にはつながらないが、ハーフライン付近でのボールロストには警戒が必要である。
今シーズン戦ってきたバルサの姿を見せれば勝利するのは固いと思っており、そこにメンタルが乗ってくればカンプノウということもあってバルサには「鬼に金棒」である。試合立ち上がりの5分間でバルサの前半の出来は決まるかもしれない。
後はエスパニョールの挑発や激しい競り合いに必要以上にナーバスにならず、審判の笛にもそこまで気にし過ぎないことも求められる。バルサが悪い時は一瞬審判を見て攻守の切り替えが遅れたりと、メンタル面がナーバスになると試合の内容も悪くなってしまう。こちらはあまりダービーを気にせず、いつも通りの試合と思って試合に挑めば良いだろう。
バルセロナの注目選手
・FWメッシ
エスパニョール相手では中央寄りのポジショニングでは厳しいかもしれない。スタートはやはりサイドを起点とし、リードして中にスペースが出来れば中央に位置するなど臨機応変に動く必要がある。メッシの必殺スルーパスからスアレスやネイマールの決定機を演出し、さらにはメッシ自身のゴールにも期待したい。なんだかんだ言ってメッシには頼っている( ̄▽ ̄)
・FWネイマール
サイドで素早くドリブルで仕掛け、無理なら逆サイドへ展開できるように中央の選手にパスを出すなど、シンプルにプレーしてボールを持ちすぎないように注意。体のキレは前節の試合で戻ってきている感じもあり、この試合ではネイマールの大暴れに期待したい。久しぶりに流れの中からゴールが生まれればさらにリーガ最終節へとつながりそう。
エスパニョールの注目選手
・DFハビ・ロペス(30歳/スペイン/推定移籍金300万ユーロ)
右SBに入ってネイマールと対峙し、ネイマールが活躍するにはハビ・ロペスの出来が大きく左右する。ネイマールに激しく球際で競り合って軽く挑発もする可能性もあり、ハビ・ロペスが目立つ試合になればネイマールが消えているか変に目立っている可能性が高い。
・FWカイセド(27歳/エクアドル/推定移籍金1500万ユーロ)
エスパニョールの得点源の1人でパワーやスピード含めて前線で1人で頑張れる選手であり、バルサのCBはここに激しく当たりプレーさせないことが重要になる。カイセドが活躍しなければエスパニョールの攻撃力は大きく下がる。
試合が始まってどんな展開の試合に進むか分からないが、バルセロナは何が何でも勝たなければいけない試合となっている。今シーズン最後のカンプノウでの試合でもあり、多くのバルサファンの目の前で気持ちの良い勝利で終えてほしい。ライバルチームの動向はほぼ忘れて、まずはバルサが勝利を確信できるスコアになるまでは全力応援が必要にはなりそうだ<(`^´)>