15/16CLラウンド16 2nd 3/16 バルセロナVSアーセナル 試合前の注目ポイント
チャンピオンズリーグラウンド16の2ndレグ(日本時間3/16水曜日の28時45分キックオフ)で、アーセナル(カンプノウ)と対戦する。
・アーセナル
アーセナルはこの前の試合のFA杯で敗退をしてしまい、リーグ戦でも首位のレスターに勝ち点11差をつけられ(アーセナルが1試合消化試合が少ない)、今シーズンの自力優勝はこのチャンピオンズリーグだけとなっている。
そのチャンピオンズも1stレグでバルサにホームで0対2と敗戦している状況で、今回の対戦でもあるアウェイのカンプノウで2点差以上の勝利を収めなければ敗退が決まってしまう。第3者やアーセナルファンから見てそのミッションはとても困難で、アーセナル周辺には今シーズンの無冠が確定的で騒がしくなっている。
アーセン・ヴェンゲル監督率いるアーセナルがこのバルサ戦に全力を注いでくるのは間違いなく、現状用意できるベストメンバーを送り出してくるだろう。アーセナルの予想スタメンは
GKチェフ
DFベジェリン、メルテザッカー、コシールニー、モンレアル
MFフラミニ、コクラン、ウォルコット、エジル、アレクシス・サンチェス
FWジルー
アーセナルは2点ビハインドということもあり、勇気をもって前からバルサにプレスをかけ続けなければいけない。現状のバルサがどんな状況でも得点を決めれるチームにはなっているが、MSNにボールが渡らないという状況になれば苦しむのは明白である。
その為にもバルサのバックラインやGKのシュテーゲンにも全力で走ってプレスをかけ、バルサから中盤の位置でボールを奪い返すことだけが勝ち抜けの可能性を残している唯一の方法になるだろう。もちろん自分達のプレスを突破されれば一気にMSN対バックラインの4枚などという、スペースもある状況で失点のリスクはグンと上がるが、逆転を目指しているという意思表示を示す為にもこのサッカーを必ずしなければいけない。
アーセナルがバルサから2得点以上奪うにはやはりカウンターしかない。ラムジーやカソルラやウィルシャーというバルサの選手達との対峙でもボールをキープできる選手がいない中、それが出来る選手がサンチェスしかいない現状では、ボールを奪ってからの素早い速攻しか得点の可能性はほとんどないだろう。
バルサに主導権を握らせないという難しいことをする為には、失点のリスク覚悟で前に出るしかないだろう。ヴェンゲル監督の去就も騒がれている中、バルサから逆転する為に勇敢なチームの姿を見せるのは最低条件となる。選手達のやる気を出させると言う意味合いで、この試合での監督の手腕はとても重要になる。
もしもアーセナルが下がって守備をしたり、バルサから積極的にボールを奪いに来ない場合はその時点でほぼ敗退が決定すると思って間違いないだろう。例え前に出てもバルサにボコられる可能性があるとしても、今のバルサとスコアの状況的に前に出なければ今シーズンでヴェンゲル監督もアディオスかもしれない。
・バルセロナ
バルサ側は1stレグで無失点の2点リードと言うこともありスコア的には有利だが、しっかりベストメンバーを送って勝ち上がりを目指すだろう。予想スタメンは、
GKシュテーゲン
DFアウベス、マスチェラーノ、マテュー、アルバ
MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ
FWメッシ、スアレス、ネイマール
欠場想定選手
ピケ(累積)、ラフィーニャとサンドロ(怪我)
累積で欠場するピケの所にマテュー以外は鉄板メンバーで試合に挑み、勝ち上がりを決めると言うよりもこの試合もしっかりと勝利を目指して戦ってくるのは間違いない。
この試合の注目ポイントは、しっかりとボールをキープ出来るかである。バルサのサッカーでもよく言われるボールを持つことは最大の守備であり、失点のリスクはまずなくなる。アーセナルのカウンターはさすがに脅威なので、悪いボールロストを避けながらのビルドアップやパス回しはとても重要になる。
守備以上にバルサの攻撃の為のパス回しであり、MSNにしっかりボールを供給するという意味合いも大きい。特にメッシが止められないという現状では、メッシにボールを渡せばまず間違いないと思えてしまう。アーセナル戦のカンプノウでの試合では常に爆発してきた印象も強く、MSNの中でも攻撃ではメッシが鍵にはなるだろう。
アーセナルの出方次第だが、やらなければいけないパス回しはほとんどいつもと変わらない。アーセナルが前からプレスをかけてきた場合は、ブスケツがポジションを修正しながらGK含めしっかりとフリーの選手にパスを回しボールを前に運ぶ。アーセナルが下がった場合は後方でしっかりとパスを回して攻め急がず、何度もやり直しても良いのでMSNにボールを供給することが狙いとなる。
バルサ側がこの試合でいつもと違うことをすると考えれるのは守備面だけである。やはりアーセナルのカウンターを防ぐ為にも、後方に最低でも4枚は残しておきたい。名前を挙げればマスチェラーノ、マテュー、アルバ、ブスケツの4枚はしっかりと守備を意識したポジショニングを心掛ける必要があり、アルバが上がった場合はアウベスかラキティッチがしっかり後方をカバーしなければいけない。アーセナルの速攻を3枚で対応するには少し厳しすぎる気はする。
コンパクトな中盤勝負、オープンな試合展開の勝負のどちらでもバルサは優位に進めれると思うが、油断や過信だけには気を付けたい。しっかりとこの試合でも勝利を決める2点差以上のリードを奪えるぐらいまでは、気を引き締めなければいけない。アーセナルの攻撃陣ならバルサから1点や2点を奪うだけのチャンスは作られる可能性があるので、バルサ側もしっかりと攻撃陣が得点を奪わなければいけない。
バルセロナの注目選手
・MFブスケツ
攻守においてバルサの心臓であり、この試合ではどちらもとても重要になる。アーセナルが前から来た場合はブスケツのポジショニングや動きで、バルサのパス回しが楽になるかはある程度決まるので期待したい。アーセナルをある程度押し込んだ場合はアーセナルの速攻の起点を潰す為にもプレスとカバーリングが重要になり、ブスケツにはここにも期待。相変わらずブスケツ任せだと思うが、「やってくれる男」の為心配はしていない( `ー´)ノ
・FWメッシ
ここ数試合注目選手に連続で挙げているが、メッシの調子が出たら本当に反則的にバルサは強い。MSNの存在だけでも反則的なのに、メッシがいることだけでも十分勝利を確定させることも出来るレベルにある。パスやドリブルやワンツーなど全てがシンプルだが精度の高いプレーを見せてくれており、このアーセナル戦でも大暴れに期待したい。
アーセナルの注目選手
・FWアレクシス・サンチェス(27歳/チリ/推定移籍金4000万ユーロ)
バルサファンから愛されながらも移籍した選手で、カンプノウへの帰還となる。試合が始まるまでは「お帰り」の拍手を送りたい選手だが、敵になるとここまで厄介な選手はいない。アーセナルの攻撃の中心的選手で、ボールキープ力は世界トップクラスである。
・FWウォルコット(27歳/イングランド/推定移籍金2200万ユーロ)
バルサファンがアーセナルの中である種最も恐れている選手かもしれない。そのスピードで何度もバルサから決定的なシーンを作り出し、スペースがある中では止めるのが困難な選手である。1stレグでもこの選手が前半から出場していると違ったスコアだったかもとも思えてしまう。試合の3月16日が誕生日らしく、バースデーゴールは与えたくない。
バルサが今の調子と1stレグでの2点リードという状況でカンプノウ含めアーセナル相手に敗退する可能性は極めて低いとは思うが、しっかりと勝利を収めたい試合である。無敗記録自体に価値はないが「この記録が継続する=今シーズンにタイトルを多く獲得できる可能性が高い」ので、是非とも継続させたい記録である。CLベスト8をしっかりと決め、抽選会でドキドキしたい( ̄▽ ̄)
タグ:アーセナル, チャンピオンズリーグ, 試合前
スタメン又は途中交代でメッシ⇒ムニルがあるかもこの試合注目しています。前回やっとMSN無休が途切れたので。