15/16CL準々決勝1st 4/5 バルセロナVSアトレティコ・マドリード 試合前の注目ポイント

チャンピオンズリーグ準々決勝1stレグ(日本時間4/5火曜日の27時45分キックオフ)で、アトレティコ・マドリード(カンプノウ)と対戦する。

・アトレティコ・マドリード

アトレティコと言えばスペインの国内リーグでも対戦しており、ある意味出方や戦い方が分かるという意味では良かったのかもしれない。アトレティコの予想スタメンは4-4-2で

GKオブラク

DFファンフラン、サヴィッチ、ゴディン、フェリペ・ルイス

MFサウール、ガビ、アウグスト・フェルナンデス、コケ

FWグリーズマン、カラスコ

恐らくアトレティコのスタメンはこの11人で間違いないとは思う。もしかしたらフェルナンド・トーレスをFWで起用する可能性もあるかもしれないが、ホセ・ヒメーネスとチアゴとオリベルが怪我をしている状態ではそこまでスタメン予想は難しくない。

シメオネが率いるアトレティコと言えば堅守が最大の持ち味で、その堅守をベースに常に対戦相手を苦しめてタフな試合を要求してくる。対戦相手にフィジカルの消耗だけでなくメンタル面でも我慢強く、粘り強くなければこのシメオネのアトレティコを打ち破ることは難しいチームである。

戦い方は今シーズンすでにリーガで2回対戦しており、戦い方もそこまで変化はないと予想しているので簡単に書きたいと思います。

守備ではシステム通り後ろから4枚と4枚と2枚の綺麗な3列のラインの守備組織で守り、とてもコンパクトな守備を見せてくる。守り方では珍しくバックラインの選手間が広がり気味で、中盤の4枚の方が中央に絞って選手間を狭めて守り、中央へのパスを遮断する守り方を見せる。また自分達の中盤が対戦相手に支配されていると感じれば4-5-1へシステム変更しても守って来るので、完全に守備に重点を置いているチームである。

守備は守備でも攻撃的な守備も出来、前線からプレスをかけてくる可能性もある。試合立ち上がりの5分間は前線からのプレスをかけてくる可能性は高く、そこでまずバルサの様子を伺っていけそうならプレスを継続して、無理そうならある程度下がってしっかり守備ブロックを作って守るゲームプランにも変更してくるだろう。

攻撃では前線のグリーズマンやカラスコでボールを収めて味方の押し上げを待ち、中盤の選手が走ってきて速攻を仕掛けてくる。遅行ではサイドを徹底的にえぐる攻撃を仕掛けてきて、クロスボールも多いチームである。セットプレーなどの高さ勝負でも強さを発揮し、バルサはこの高さ勝負で結構危ないシーンを作られている感じがする。

今回はCLのホーム&アウェイでの2試合の対戦で、この1戦目のアウェイでの対戦ではまず失点しないように守備から入ってくるのは間違いない。アウェイゴールも狙ってくることは狙ってくるだろうが、そこまで無理せずに0対0でもOKという戦いで来ると予想している。まず無理して自らバランスを崩すことは点差がつかない限りほとんどないだろう。

 

・バルセロナ

クラシコで負けて少し悪い流れがバルセロナ周辺には漂っているが、リーガとCLでは大会が違うので良い意味で気持ちを切り替えて挑めるかもしれない。予想スタメンは、

GKシュテーゲン

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

マテューとアドリアーノとビダルとサンドロ(怪我)

いつも通り鉄板メンバーの11人だと予想。怪我人が出ない限りは大事な試合ではほぼ間違いなくこの11人がスタメンで間違いないだろう。

この試合の注目ポイントは、ここ最近のいつもどりのバルサを見せれるかである。ここ最近と言ってもビジャレアル戦やクラシコではなく、勝っていた時のようなかつてのバルサということである。一応エンリケバルサではシメオネアトレティコには6戦全勝で、勝てない相手とはなっていない。ある意味いつもどりのバルサだったら勝てる可能性は十分にあると考えても良いだろう。

前回のクラシコからの問題点は主に3つで、まず1つ目はメッシのポジショニングを右に戻すことである。中央に初めから位置するとバルサの右の攻撃がほぼ死に、バルサが攻撃する時の横幅が狭くなり対戦相手はとても守りやすくなる。メッシをしっかりと右に戻すだけなのでこれは問題ないだろう。

2つ目は、チームのコンパクトさを維持する為に最終ラインをしっかりあげて攻守の切り替えを素早くしてプレスと囲い込みを徹底することである。これは90分継続する必要があり、しっかり走って常に集中しなければいけない。選手達のメンタル面が重要にはなりそうだ。

3つ目は、ブスケツを消そうとしてくる相手からしっかりビルドアップすることである。ブスケツを消したらバルサの攻撃力は半減すると思われており、ブスケツのポジショニング含めてビルドアップを落ち着いてやり、そこから縦パスをしっかり送る攻撃を見せなければいけない。選手の動き出しが重要で、ワンタッチパスがこれはバロメーターになる。

最近の修正点は大体これぐらいで、これを直せば勝利するには十分なレベルまでは持っていけるだろう。アトレティコだからと言って戦い方を別にバルサが変えるわけでもないので、本当にいつも通りのバルサの姿が求められる。

そこにカンプノウに詰めかけたバルサファンの声援と、選手達のモチベーションの高さでよりレベルの高いパフォーマンスが出来れば尚良しである。コンディションの問題もあったのだろうが、メンタル面でクラシコの試合では少し物足りなさも感じたので、このアトレティコ戦では間違いなくやってくれるバルサの姿があると信じたい。

アウェイゴールが恐くてある程度慎重になるのはあるだろうが、それでも攻撃的で積極的に得点を狙うバルサを見せる必要がある。ハングリー精神丸出しのバルサだったらアトレティコからしっかり得点を奪えるだろう。そして最後はしっかりと無失点で勝つ。

 

バルセロナの注目選手

・FWメッシ

バルセロナのエースであるメッシの出来が悪いとダメなチームになってしまうと言うことが、改めて敗戦したクラシコで証明されてしまった。結石の手術後は元気な姿で調子も良い感じだったが、クラシコの時は代表戦後の影響もあり体のキレもなく、中央で固執してプレーしたことでバルサだけでなくメッシ自身も活躍出来なかった。この試合ではしっかりと右に入り、体も動いていつも通りの活躍に期待したい。コンディション面だけが心配だが、しっかり準備して大丈夫だろうと楽観している。

・FWネイマール

久しぶりにダメダメのネイマールをクラシコで見て、いつものドリブルでの突破は影を潜めた。ボールを触る回数も圧倒的に少なく、この試合ではやってくれると信じたい。メッシとネイマールが止められなければバルサにゴールが訪れるのは目の前で、最低でもこの2人のどちらかが活躍しなければバルサはアトレティコに勝てないだろう。

 

アトレティコ・マドリードの注目選手

・MFガビ(32歳/スペイン/推定移籍金600万ユーロ)

アトレティコの中盤の中央を固める選手で、イニエスタやラキティッチに激しくプレスをかけてくるだろう。ガビのプレスにハマればバルサが良い攻撃が出来ていない時で、ガビをかわせていればバルサが良い攻撃が出来ている証拠になるだろう。アトレティコの中盤の中心選手でキャプテンでもあり、個人的に地味にユーロのスペイン代表入りもどうかなとは思う。

・MFカラスコ(22歳/ベルギー/推定移籍金2800万ユーロ)

前回のアトレティコの対戦時にドリブルで何度も突破され、とても手を焼いた選手。今回も恐らく手を焼く選手で、あまり前を向かしてボールを持たしたくない選手。ある程度突破されても最後はピケやマスチェラーノがカバーして守ってくれると信じたい。

 

CL準々決勝1stレグの試合で対戦相手がタフで粘り強いアトレティコなので、この90分間だけではほぼ次のラウンド進出のスコアまでは持っていけないだろう。2ndレグを有利な状況で挑むためにも、アウェイゴールを与えずに勝利はしたい所である。2対1などのアウェイゴールを与えての1点差勝利ならそこまで有利感はないが、0対0の引き分けよりかはスコア的に良いので、バルサはまずこの試合で勝利を目指せば間違いないだろう。

 
 

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