16/17リーガ第6節 9/24 スポルティング・ヒホンVSバルセロナ 試合前の注目ポイント

リーガ第6節(日本時間9/24土曜日の23時15分キックオフ)で、スポルティング・ヒホン(エル・モリノン)と対戦する。

スポルティング・ヒホン

・チーム状況

バルセロナでもプレーしたアベラルド監督が3年目を迎え、昨季は最終節で残留をギリギリ決めたチーム。5試合を終えて2勝1分2敗と勝ち点7を獲得しており、残留が目標のチームの中では勝ち点を獲得出来ているチーム。5得点9失点と数字的には悪いが、アトレティコ相手に5失点したのでそこまで守備も悪くないチーム。

今夏は選手の入れ替えが多く、現在のチーム状況は半数近くが新加入選手やレンタルの選手となっている。財政状況など色々あるのだろうが、昨季の主力選手も半数近く抜けてしまった印象。バルサからレンタルしていたハリロビッチもそうで、他にはサナブリアなんかも抜けてしまった。

 

・システムや戦い方

基本のシステムは4-2-3-1である。4-4-1-1や4-4-2とも言えそうな形なのだが、一応4-2-3-1が一般的そうなので4-2-3-1で。

守備は4-4-2の守備ブロックを作り、基本はハーフライン付近から守備をするチーム。自分達の守備ブロックに入ってきたらプレッシャーをかけてくるチームで、最終ラインは高くもなく低くもないという印象。中盤はコンパクトというより均等配置で、少し幅広く守っている。最終ラインはその分中央に絞り気味で、4-4-2だが前節に戦ったアトレティコとは真逆の守り方をしているのが興味深い所。

攻撃ではパスをつなぐサッカーを重視しているが、無理になったらそこまで無理せずボールを蹴ってリスクを回避している。攻撃になれば最終ラインの4枚がワイドに広がりビルドアップをし、中盤の選手は1枚のアンカーを残し前線でボールを受けようと動き出しを見せる。

基本はパスをつないでサイドを崩して攻撃するチームだとは思うが、速攻でも攻撃が出来るチーム。2トップ気味のチョプとビクトル・ロドリゲスが起点となり、サイドの選手が積極的に攻撃参加もしてくる。攻撃の特徴としてはボール保持を大事にしているチームということ。

 

・バルセロナ戦での狙い

今シーズンの試合はアトレティコ戦しか見れていないことで不明な点はあるが、前から積極的にプレスをかけてくることが出来るチーム。特にホームのエル・モリノンではそれが顕著に見られ、ヒホンサポーターの声援を受けて足を動かして、攻撃的な守備をしてくる可能性はありそうだ。レガネスのようなプレス。

昨季のバルセロナとの2戦ではプレスをかけず守備ブロックを作って戦うことを選択したアベラルド監督だったが、試合内容も結果もそこまで良いものとはならなかった。先週のレガネス戦を見て、メッシ不在のバルセロナということもあって前からプレスをかけてくる可能性は十分にありそうだ

普通に考えたら守備ブロックを作って速攻や、ボール保持を大事にして攻撃してくることを選んできそうだが、バルセロナを苦しめる為に前からプレスをかけてくる可能性は高そうだとみている。前からプレスをかけて先制点を奪い、後はある程度下がって守り切るという選択をすると予想。

前半立ち上がりからトップギアで試合に入り、15分ぐらいまでにバルセロナから先制点を奪うことを狙ってくるかもしれない。後半になって足が止まり気味でも選手交代やヒホンサポーターの声援で乗り切れると考えれば、前半開始15分ぐらいまでを勝負と見て何か仕掛けてくるかもしれない。

 

・スポルティング・ヒホンの注目選手

24番、チョプ(26歳/CF/クロアチア/推定移籍金1000万ユーロ)

マラガからレンタルでヒホンでプレーしている選手だが、最前線でヒホンの攻撃で1番のキーマンの選手。ポストプレーができ柔らかいボールタッチがあり、クロアチア人らしく足元の技術が高い。自分でボールを持ちだしてコースを作りシュートも出来る選手で、結構なんでも出来るCFという印象。バルセロナは最前線でこの選手を孤立させたい所か。

 

バルセロナ

・予想スタメン

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、ピケ、マテュー、ディニュ

MFブスケツ、ラキティッチ、デニス・スアレス

FWラフィーニャ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ユムティティとメッシ(怪我)

中2日の試合であり、バルセロナは選手をローテーションしながら戦っていきたい試合となっている。マスチェラーノ、アルバ、イニエスタはベンチスタートとし、代わりにマテュー、ディニュ、デニス・スアレスを起用すると予想。メッシの所には前節メンバーを外れたラフィーニャと予想。出場機会の少ない選手が結構スタメンを張りそうだと予想している。

 

・この試合での注目ポイント

ヒホンが前からプレスをかけてきた場合はビルドアップが重要になるが、難しそうならスアレスやネイマールにパスを出すのも1つの手になるだろう。中盤がボールを受けて展開できれば最高だが、それをしようとするとボールロストからヒホンの攻撃を何度も受けそうな印象。正直ヒホンが前からくるのならボールをヒホンに渡して、バルサは守備ブロックを作って速攻中心の戦いに変更した方が勝つのは簡単そうだが、その戦いは恐らく選択しないのだろうな。

ヒホンが守備ブロックを作る守備をしてくるなら、中盤のギャップでいかにバルサの選手がボールを受けれるかがカギとなる。ヒホンの守備ブロックなら間でボールを受けるのは可能で、そこからワンツーやドリブルで崩すのもバルサなら出来そうという印象。その為のデニスとラフィーニャのスタメン予想でもあり、縦パスなど仕掛けるパススピードを上げて、しっかり中盤が動いてボールを受ければ結構良い攻撃は出来そうである。ヒホンの守備は緩い部分があるという印象。

メッシ不在で攻撃はネイマール中心で。メッシという攻撃のキーマンを失っているバルセロナで、ネイマールを攻撃のキーマンとして考えるのが普通。左サイド中心に攻撃するのが普通で、そこにディニュやデニス・スアレスが絡んで厚みのある攻撃を見してほしい所。敗戦したアラベス戦ではこの組み合わせは連携面から悪かったが、あれから日にちも経ったし大丈夫と楽観視している。左から崩してスアレスや走り込んだ中盤の選手が得点を奪うというのがバルサの攻撃の形となりそうだ。

守備ではプレスよりも囲い込み中心で、相手を追い込んで数的有利を作ってボールを奪いたい所。ヒホンのパス回しを奪って速攻はバルサが大きく攻撃できそうなポイントであり、前からプレスをかけるというよりは中盤に入るボールに対応してボールを奪えれば最高。その為のコースの限定は必要だが、守備ではボールを奪って速攻できる状況を多く作りたい。ある程度下がるのが一番なのだが、守備ブロックをしっかり作って守る時は守りたい。恐らく前線に2枚を残して自陣で耐えて守る時間帯も出てくるだろう。

 

・バルセロナの注目選手

FWネイマール

昨シーズンのメッシ不在時に大爆発して一皮むけて成長した印象があり、今回もネイマールの活躍には期待したい所。攻撃の起点となることがネイマールの役割で、チームとして積極的にネイマールにボールを集めてくるだろう。ネイマールの出来はバルセロナの勝利に直結し、スアレスにパスを回すという意味でもネイマールの出来は重要になりそうだ。守備の負担は右WGがやってくれそうなので、攻撃面でさらなる活躍を期待したい。

 

・最後に一言

前節は首位のチームと勝ち点差を縮めれるチャンスを逃したが、リーグ戦は長いのでまずは1試合1試合勝つことが目標。この試合も勝利することが最大の目標であり、メッシ不在もあってここの3試合をしっかり乗り切りたいというのが本音。試合内容も求めたいがアウェイ3連戦で難しい試合となりそうなので、まずは勝てばOKという試合と考えて良さそうだ。

 
 

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