16/17リーガ第7節 10/2 セルタVSバルセロナ 試合前の注目ポイント

リーガ第7節(日本時間10/2日曜日の27時45分キックオフ)で、セルタ(バライドス)と対戦する。

セルタ

・チーム状況

セルタはリーガ第6節を終えて2勝1分3敗の勝ち点7しか獲得しておらず、また5得点の8失点という得失点の数字の上でもセルタにしては少し寂しい数字となっている。しかしこの6試合の間にマドリッドの2チームと戦っていることを考えれば、そこまで悪い数字ではないのかもしれない。

現に今シーズンのセルタはEL含めて8試合を戦ってきたが、3連敗⇒2分⇒3連勝と徐々に調子を上げてきている状態にある。順位表や得失点の数字上では調子が出ていないのかなと思えそうだが、試合を重ねてチームとして団結してきているチームとなっている。

エドゥアルド・ベリッソ監督はルイス・エンリケの後任についてから3年目となり、エンリケバルサはこれまでの2シーズンともベリッソセルタに苦戦してきている。特にアウェイのバライドスでは試合の内容面で苦戦しており、逆に言えばセルタは自信をもってバルサに挑んでくるだろう。

セルタの不安材料と言えば木曜日にELの試合を戦い、バルサよりも休みが1日短い中2日で試合を戦うことである。日程的には少しだけバルサ有利。

 

・システムや戦い方

基本システムは4-3-3。対戦相手によって中盤の形は1-2と2-1を使い分けているが、バルサ戦では間違いなく2ボランチの2-1の形で来るはず。

守備は高い位置からのプレスをベースとして守るチームだが、守り方はゾーンというよりもほぼマンマークの守備に近い。前線の中央の2人が相手のCB2枚とボランチの1人を見る形で守り、ボランチのマークは受け渡しながらしており、ボールを前に運ばせない守備をしてくる。後はCB2枚で前線の1人をマークし、他の選手はポジションでマッチアップする選手をマンマークで守っている。

相手のビルドアップを許さない守り方で、マンマークというシンプルな守り方だがこの守り方が多くのチームを苦しめている。自陣に攻め込まれた時の守備もマンマークでほぼ変わらないが、より中央を意識した守り方に変更してくる。現在のセルタの守備はマンマークで守るチームと考えて良いだろう。

攻撃では高い位置でボールを奪って前線の3枚と攻撃的なMFの4人での速攻が狙いとしてあり、基本は自分達のプレスからボールを奪って手数をかけずにシュートまでもっていくのがチームの狙いとしてある。

遅行ではビルドアップを大事にするチームであり、パスをつないで攻撃してくるチームである。最後の攻撃の仕掛けはほぼWGの選手の仕掛けとなっており、現在のセルタでは選手の特徴から左ではドリブル、右ではクロスボール多めとなっている。

サイドを起点にファーサイド気味へのクロスボールはチームとして約束事があるようで、逆サイドのWGの選手は必ずフィニッシュできる位置まで中に絞ってくる。サイドを起点に攻めあぐねたら、クロスが上がってくると考えて良さそうだ。

中盤やSBの選手が後方から攻め上がってくるランニングを見せるのもセルタの特徴であり、今シーズンは右サイドでは大外のランニングが目立つ。逆に左サイドでは1対1での仕掛けを主としているので、ゴール前に入り込んでくることが多い。

 

・バルセロナ戦での狙い

上記の戦い方の事を全て実践してくるチームで、試合開始からバルサに簡単にビルドアップをさせない守り方をしてくるのは間違いない。それを長い時間実行できるスタミナと集中力も兼ね備えており、セルタがリードを奪う展開になるとプレスはほぼほぼ終わらないだろう。

リードを奪っても前からのプレスとマンマークの守備を継続し、試合終盤の疲れてくるまでは下がって守備を行わないチームともなっている。セルタはバルセロナから先制点を奪い、そのまま逃げ切りor追加点で勝利を狙って試合に挑んでくるはず。

 

・セルタの注目選手

7番、ボンゴンダ(20歳/左WG/ベルギー/推定移籍金700万ユーロ)

セルタに加入した2015年1月当時には約100万ユーロの移籍金だったが、今シーズンの活躍次第ではその当時の移籍金の何倍もの市場価値を持つであろう選手。ノリートが抜けた後の左WGに入っており、スピードがあり切れのある縦に強いドリブルでセルタの攻撃の中心選手へと成長中。セルタのサイドでの1対1の攻撃を体現化している選手。

 

バルセロナ

・予想スタメン

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWラフィーニャ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ユムティティとメッシ(怪我)

代表ウイークに入る前の最後の試合で、ルイス・エンリケは全くメンバーを温存することなく前回のボルシアMG戦同様に、現状のベストメンバーで戦ってくるだろう。メッシ欠場の右WGにはラフィーニャ予想で、古巣との対戦ということもありラフィーニャはいつもより燃えているはず。中盤ではアンドレ・ゴメスなんか入れても面白そうだが、誰を外すかを考えた時に結論が出ないのでベンチスタートなのかな。アルダは途中交代のジョーカーとして期待出来そうなのでベンチと予想。

 

・この試合での注目ポイント

バルセロナがセルタの守備の前にビルドアップからチャンスを作れるかが注目。現状ビルドアップでレベルの高い速いパス回しが出来ているバルセロナではないので、正直そこまで期待は出来ないとは見ているが・・・。困ったら中盤を飛ばして前線の選手にパスを送りたいのだが、セルタ相手にははっきりとした狙いを持って前線にパスを送り込むことで何度か攻撃の起点は作れそう。WGの選手が下がったり中に入ることでサイドのスペースを空け、そこにスアレスが走り込んでボールを受ける形。マンマークのセルタの守備ならサイドのスペースを空けることで活路は見いだせそうで、そこを中盤の選手含め上手く突ければ攻撃の形は作れそうである。

ビルドアップの話に戻るが、マンマークの相手には何と言ってもポジションチェンジが有効になる。バルセロナが普段の形ならセルタが焦ることもないので、CBがパス交換している間にバルセロナの選手達はいかに大きく動き出して、ポジションチェンジでセルタのマンマークを難しくさせるかも重要となる。マークの受け渡しや動き出しでできたマークのズレやスペースを突いて攻撃出来れば、バルセロナはビルドアップからでも十分攻撃できるだろう。

この試合に限った事ではないが、1対1で負けないことがとても重要になる。攻守においてセルタは積極的なので、そこでバルセロナが後手に回ると一気に試合の主導権とスコアも持っていかれるだろう。攻撃では優位性を見せれそうなイニエスタ中心でパスを回すことも有効そうだが、チーム全体にパスは回るので全員が目の前の相手選手に負けないことはとても重要になる。

守備ではカバーリングとファーサイドの守備が重要。上記の1対1で負けないことは第一だが、もし負けてしまってもカバーリングできる位置で守ることが求められる。メッシがいないので4枚と4枚の守備ブロックでしっかり自分達の急所は抑えながら守り、出来れば速攻が出ると最高。そしてファーサイドの守備もポイントで、ファーで人数が足らなくて数的不利になりサイドを崩されたりする場面も想定できるので、相手のマークと状況判断をしたポジション取りで守ることが強く求められる。

 

・バルセロナの注目選手

FWスアレス

中央からサイドへ流れる動きでボールを受け、攻撃の起点を作ってほしい。スアレスの所でボールが収まればバルセロナはとても楽になり、中盤を飛ばしてでも何度も入れてくるだろう。最後のフィニッシュの所でもスアレスの決定力は重要になり、セルタから先制点を奪う意味でスアレスの決定力にも期待したい。

 

・最後に一言

アウェイ3連戦となる最後の試合で、メッシ不在だがなんだかんだいってこれまでの2試合を勝利してきたバルセロナ。この3連戦の中で最も嫌なイメージがある試合でネガティブになりそうな試合だが、シーズン中に最低1試合は戦うので我慢か。正直このセルタとのアウェイのバライドスでは、試合内容が全くなくても勝てればOKと思えるぐらい勝ち点3を欲したい試合となっている。代表ウイークに気分良く入る為にも、バルセロナの選手達は良いリアクションを見せてやってくれるはず( `ー´)ノ

 
 

コメントを残す

このページの先頭へ