16/17リーガ第2節 8/28 A・ビルバオVSバルセロナ 試合前の注目ポイント
リーガ第2節(日本時間8/28日曜日の27時15分キックオフ)で、アスレティック・ビルバオ(サン・マメス)と対戦する。
■ 目次
アスレティック・ビルバオ
・チーム状況
今シーズンのビルバオもバルベルデ監督が指揮しており、今シーズンも昨季同様(昨季5位)ヨーロッパの大会に出れる順位でリーガの順位を終えるのを目標としているチーム。今シーズンはCL圏内を狙ってリーガ4位が最大の目標と思われる。
バルベルデ監督も4年目となりチームもどんどん成熟しているように見られる。今夏のマーケットではほとんど動きを見せず、昨季の戦力を現状維持したという状況。ラポルトもチームに残留し、チームの成熟分と選手の成長分だけビルバオは昨季より強いチームとなっている。プレシーズンから選手の動きはよく、今シーズンもビルバオは何処が対戦しても簡単に勝たせてくれないチームとなっている。開幕節のヒホン戦では敗戦をしたが、チームの調子は良く見える。
・システムや戦い方
バルベルデ監督が継続しており、基本的なシステムは4-2-3-1から変更はない。守備では最終ラインを高く設定しチームをコンパクトにし、前からプレスをかけることは今シーズンも変わっていない。前からプレスをかける時は4-4-2の布陣でボランチの2人が上手くスペースとマークをカバーし、積極的にボールを奪うプレスは継続されている。自陣に入った守備になると1トップ残しで4-4-1-1の守備ブロックでしっかり守っている。スタメンの選手は昨季からほとんど変わっていないので、前線からのプレスでは特にマークの受け渡しや連携がとてもスムーズになっている。
攻撃では前からのプレスでボールを奪って速攻がチームの大きな狙いであり、2列目の選手や3列目の選手が積極的に裏を狙うランニングを見せるのがビルバオの特徴的な攻撃。前の選手へくさびのボールを入れて、そのボールに対して必ず他の選手が裏を狙うのがビルバオの攻撃。今シーズンからは右SHに入っているウィリアムズがサイドではなく中央寄りに入ってプレーしており、トップの選手やトップ下の選手と絡みやすい配置しにしている。逆に左SHに入るスサエタは開き気味のポジショニングとなっている。
攻撃時は4-2-1-3のようなシステムになっており、両SBも高い位置でプレーすることが多い。遅行の時はパスをつないで前にくさびのパスを入れるのだが、両SBがサイドに開いた高いポジショニングをし、ボランチの選手がCBの間に入って3バックの形でビルドアップする形も取っている。ビルバオの攻撃は前に入る1本の縦パスから始まるのが基本となっている。
・バルセロナ戦での狙い
バルセロナにボールを持たれたとしても高い位置からプレスをかけて、そこでひっかけて素早い攻撃から自分達のペースに持っていくのが狙い。まずは守備からだが下がって守備をせずに間違いなく前から激しくプレスをかけて圧力をかけてくるだろう。球際やハイボールでは自分達に分があると思っており、ビルバオからしたらなるべく肉弾戦にしたい試合となっている。
基本的にはバルサ陣内で試合を進め、自分達が守備ブロックを作ってがっちり守る時間を少なくしたいというのが最大の狙い。バルサはゆったりでもボールを持つと落ち着いて攻撃のリズムが生まれやすいので、守備一辺倒になるぐらいなら攻守の切り替えが激しくなる試合を選んでくるだろう。その為の前からのプレスで、攻守の切り替えが激しい試合にしたいというのがビルバオの狙い。
自分達がボールを保持した時はしっかり後方からつないで、縦パスを入れてバルサの最終ラインの裏を何度も狙ってくるだろう。縦パスといってもグラウンダーだけでなくハイボールも織り交ぜて、バルサの最終ラインに圧力をかけてラインを乱すことでチャンスを作ろうとしてくるだろう。
・アスレティック・ビルバオの注目選手
11番、ウィリアムズ(22歳/WG/スペイン/推定移籍金2500万ユーロ)
将来というより活躍すればすぐにでもスペイン代表に呼ばれてもおかしくない逸材。今シーズン内にはスペイン代表に招集されて試合に出る可能性も高いと思われる選手。スピードや高い身体能力があり、裏への抜け出しには定評がある選手。ドリブルやシュートも出来るが、そこをさらに磨けばスペイン代表入りは間違いないはず。今シーズンは得点面で多く入れそうな予感があり、大ブレイクすると個人的に思っている選手。
バルセロナ
・予想スタメン
GKシュテーゲン
DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケツ、ラキティッチ、アンドレ・ゴメス
FWメッシ、スアレス、アルダ
欠場想定選手
シレッセン(判断)、マテューとイニエスタ(怪我)、ネイマール(休暇延長中)
シュテーゲンとマスチェラーノが怪我から復帰してスタメンはほぼ確実。現在のほぼ鉄板メンバーで埋めていくと予想が難しいのは左CHのイニエスタのポジションだけ。対戦相手がビルバオということもあってフィジカルに強くパスも出せるアンドレ・ゴメスがスタメンと予想。ゴメスは開幕節累積で欠場していたし、順番的にリーガでスタメン出場する順番。ラフィーニャは合流間もなくさすがにスタメン起用はないだろう。
・この試合での注目ポイント
まずはバルセロナは落ち着いてボールを保持できるかが注目。ビルバオの前からのプレスによってビルドアップから慌てさせられてバルサはボールを悪い形で失うかもしれない。そうなれば完全に試合はビルバオペースで、バルサがボールを保持してもすぐさまボールを奪われるような試合展開になれば勝利出来る確率は極めて低くなる。バルサはビルバオのプレスにハマらない為にもパススピードを上げて、無理せず後方でも良いのでまずは試合序盤から試合を落ち着かせたい。
プレーするエリアにも注目。ビルバオは敵陣地では前からプレスをかけてくるが、自陣に入るとがっちり守備を固める陣形に変更する。この陣形になると攻撃に出るには遅れがちで速攻にはつながりにくい。バルサはビルバオ陣地でプレーする為にもビルバオのプレスを外す素早いサイドチェンジやダイレクトパスが求められ、個の力で突破することも求められるだろう。少しの時間でもビルバオ陣地でプレー出来ればある程度バルサが押し込む時間が続くと思われるので、ビルバオの速攻を防ぐ為にも敵陣地で試合を進めたい。
守備ではビルバオの飛び出しが警戒で、これを防ぐ為にもまずはくさびのボールが入った選手を自由にプレーさせないためにもしっかり体を寄せることが重要。そして中盤の選手が挟み込んでビルバオにスペースを与えず、落としたボールやコントロールするボールを奪いたい所。最悪上手いポストプレーをされても最終ラインの選手が裏へのカバーをしっかりし、スライディングでも良いのでボールを切りたい。バルサも結構守備で耐える時間はありそう。
そして最後に集中力と戦う闘志で負けないことが注目。ビルバオはホームの大声援を受けて気合い十分でテンションが高いだろうが、バルサもそこに負けないだけのテンションと集中力で試合に挑まなければいけない。特に球際やセカンドボールでビルバオに負けないことが重要で、少しでも競り負けるとプレシーズンのリヴァプール戦のように自分達のサッカーが出来ず、ビルバオペースになって失点する可能性は高い。ビルバオに競り負けてはいけない。
・バルセロナの注目選手
DFマスチェラーノ
ビルバオの攻撃を防ぐのにピケと一緒になって期待されるのがマスチェラーノ。正直ビルバオの攻撃を結構喰らうと考えると、ビルバオのウィリアムズ側にいるCBは裏へのケアがとても重要に。そしてビルバオの縦パスにも体を寄せなければいけず、高い集中力とカバーリングと激しさが求められる。最後の最後のゴール前でもマスチェラーノのシュートブロックには期待で、守備面だけでなくビルドアップでも落ち着いたパス供給を期待したい。
・最後に一言
昨季同様シーズン序盤でのサン・マメスでのビルバオ戦。嫌な試合だがチームの状態も良く当たる時期としては逆に喜ばしい時期なのかもしれないとポジティブに。レアル側は開幕節でアノエタのソシエダ戦で勝利し、バルサも難しいアウェイの試合で勝利をすることでレアル側にプレッシャーをかけたい。レアルは首位に立つと肩の力が抜けプレー出来て強さが増すので、バルサがスタートダッシュを決める意味合いでもレアルが勝ち点を落とすまではバルサは全勝で勝ち進みたい1つの試合となっている。
タグ:アスレティック・ビルバオ, 試合前
難敵ですが、次が代表Wでコントロール聞かないですし、故障障明けのマスチェラーノは休ませて、ウンティティに頑張ってほしい気がします。