16/17リーガ第5節 9/21 バルセロナVSアトレティコ・マドリード 試合前の注目ポイント

リーガ第5節(日本時間9/21水曜日の29時キックオフ)で、アトレティコ・マドリード(カンプノウ)と対戦する。

アトレティコ・マドリード

・チーム状況

リーガ開幕から昇格組のアラベスとレガネスに引き分けて今シーズンは不調かとも思われたアトレティコだが、やはりこのチームの強さはまだまだ継続されていた。これまでのリーガ4試合で10得点1失点と安定した守備力は健在で、CLでも無失点試合をして相変わらずの堅守のチームとなっている。

今夏にガメイロやガイタンを獲得したアトレティコだが、移籍市場ではどちらかと言うと主力選手の引き留めに成功した夏を過ごした。昨季の主力のメンバーは全員残り、レンタル含め放出された選手はクラネビッテルとビエットぐらいにとどめた。

アトレティコの強さの元凶でもあるディエゴ・シメオネ監督が6年目のシーズンを迎え、今シーズンも直接対決ではとても苦しめてくるチームとなっている。

 

・システムや戦い方

基本システムは4-4-2だが、今シーズンは前線にガメイロが加入したこともあり4-2-3-1も積極的に使用している。どちらもそこまで大きな違いがあるわけではないが、試合途中にシステム変更も可能で中盤の守備を厚くするときには4-1-4-1なんかも使用することも出来る。

戦い方は昨季からほぼ変わっておらず、守備がベースで高い位置でボールを奪ってからの速攻中心の攻撃を見せるチームとなっている。

守備ではコンパクトな守備を見せるのだが、バックラインの横の間隔は広がり気味だがその分中盤の選手が中央にギュッと固まった守備を見せるのが、アトレティコの特徴的な守備となっている。危険なゾーンへグラウンダーのショートパスを許さずハードワークでカバーしあい、自分達の守備ブロックの中で相手にプレーさせない守備を実践している。

攻撃では速攻でグリーズマンの質の高いプレーでチャンスを作る攻撃を見せ、相手の急所を突くことが出来るガメイロやトーレスといったストライカーがいるのもアトレティコの強みになっている。またサイド攻撃では厚みのある攻撃を見せ、SBを絡めた同サイドを崩す攻撃がとても得意なチームである。

そしてアトレティコは対戦相手を分析して攻撃をしてくるチームでもあり、昨季のCLのバルサ戦ではバルサの最終ラインの左側(マスチェラーノとアルバ)にこれでもかというほどハイボールを蹴り込んできた。今回の対戦ではカンプノウということもあり速攻中心になるだろうが、セットプレー含めて相手を分析した攻撃で得点を奪って逃げ切れるチームとなっている。

 

・バルセロナ戦での狙い

今回はアトレティコとの対戦でビッグゲームなのでアトレティコの予想メンバーも。4-4-2で

GKオブラク

DFフアンフラン、サヴィッチ、ゴディン、フェリペ・ルイス

MFサウール、ガビ、コケ、カラスコ

FWグリーズマン、フェルナンド・トーレス

アトレティコの狙いで大きく考えられるのは2つ。1つ目は前線からプレスをかけバルサにプレッシャーをかけ、積極的に自分達から得点を狙い高い位置から守備をしてくること。

2つ目はハーフラインより少し低い位置にチーム全員で守備ブロックを敷いて、バルサの縦パスやビルドアップをある程度待ち構えて、自分達の守備ブロックに入ってきたら引っかけて速攻につなげる少し待ちの姿勢の守備。

試合序盤は全力で試合に入ってくるアトレティコなので、開始5分間はほぼ間違いなく前からプレスをかけてくるのは間違いないだろう。その数分間の攻防を見て、シメオネはそのまま前からのプレスを継続するか少し下がった守備をするか判断してくるだろう。

それでも試合の半分以上は体力面も考えて、守備ブロックを敷いた守備で戦ってくるだろう。先制点を奪えば4-2-3-1にシステム変更して守備重視にすることも考えられ、アトレティコは失点せずに先制点を取るということを狙いにしているが、そこまで無理して攻撃的な形で試合を進めてくることもなさそうだ。

 

・アトレティコ・マドリードの注目選手

10番、カラスコ(23歳/WG、SH/ベルギー/推定移籍金3500万ユーロ)

アトレティコの中でもっともバルサの選手がボールを奪えない選手がこのカラスコ。プレスをかけても緩急あるドリブルですり抜けられ、アトレティコの攻撃の起点になるであろう選手。パスという選択肢だけでなくドリブルもスムーズに出る選手だけに、今回の対戦でも手を焼きそうだ。

 

バルセロナ

・予想スタメン

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ユムティティ(怪我)

現状のバルセロナのベストメンバーを揃えた11人。鉄板メンバーの11人で、ユムティティの怪我は残念となった。このアトレティコ戦ではさすがにローテーションを使わず本気のメンバーで試合に挑んでくるだろう。アンドレ・ゴメスなんか起用されたら面白いが、途中からの出場が無難な所か。

 

・この試合での注目ポイント

まずは試合序盤のアトレティコの前からのプレスをGKシュテーゲン含めて、チーム全員のパス回しでしっかりかわせるかが注目。ここで悪い試合の入り方をすると立て直すまで時間がかかるのと、アトレティコペースになってピンチのシーンも増えてくるだろう。まずは横幅とアトレティコの中盤の空いたスペースを使って、パスを回しアトレティコを自陣に下がらせたい。

アトレティコが守備ブロックを敷く守備にしたなら、バルサはSBの選手に高い位置を取らして完全にアトレティコを自陣に押し込めれるかが注目。アトレティコは守備の仕方からサイドの深い位置で相手にボールを持たれると選手全員が自陣に下がって守備をし、最終ラインがPA内に下がることでFWの選手も相当下がってくる。この状態になるとアトレティコの速攻はほとんど出ない状態となり、バルサはアトレティコをピッチ全体の1/3に押し込めるのが理想的な試合の進め方であり、その為にもバルサのSBはウイングの選手と並ぶぐらい高い位置を取ってパス回しすることで、アトレティコを自陣に閉じ込めることはバルサが試合を優位に進めることには重要なポイントとなる。

この試合ではバルサらしくないがクロスボールも有効な手に。それもファーサイドへのハイボール限定で。コンパクトな守備を見せるアトレティコの弱点でもある逆サイドは手薄となり、SBのフアンフランもフェリペ・ルイスも競り合いをそこまで得意としていない。バルサは特に右サイドからファーにクロスを上げればネイマールが詰めており、ネイマールはそこまでヘディングを苦にしないしのでそこでチャンスを作ることは出来そうだ。バルサがクロスを上げるという選択肢を取りそうにないが、アトレティコはこれまでの試合でファーへのクロスを上げられると相当弱いのはバレている。

ハーフライン付近で拮抗した試合展開になっても、スアレスやネイマールが裏を狙ってメッシやラキティッチのパスから一発で裏に抜け出して得点を決めることも狙うべき。高い最終ラインの守備の背後を狙うのは鉄則で、昨季もカンプノウでのリーグ戦の戦いではスアレスの裏の抜け出しが決勝点となった。

守備はプレスと囲い込みを集中してやるのが最優先で、まずはアトレティコの選手をバルサのゴールに近い所でボールに触らさせないことが重要となる。この試合ではバルサはビルドアップ含めた攻撃でアトレティコを押し込むことが重要となり、その時間を少しでも長く作りたい。

 

・バルセロナの注目選手

FWメッシ

重要な試合でメッシの活躍無くして勝利が出来ないのはもちろんだが、パス出しとしてサイドチェンジやスルーパスなどでメッシの活躍に期待。またアトレティコ相手にはメッシは相性が良く得点を多く奪っているので、中央に走り込んでゴールを決めるメッシが見たい。メッシの調子が悪いとそこでボールロストしてバルサの調子も出ないので、メッシの活躍はバルサの勝利に大きく影響しそうだ。

 

・最後に一言

まだシーズン序盤でのアトレティコの試合だが、首位のチームに遅れをとっていることやホームカンプノウの試合と言うこともあり絶対に勝利を収めたい試合。バルサは先制点を奪うまで我慢の時間が必要になり、冷静に試合を進めてチャンスにMSNの決定力が出れば、先制したことで一気にバルサペースも可能なはず。例えアトレティコに先制されてもエンリケバルサは結構シメオネのアトレティコに逆転してきたという実績もあるので、焦らず試合を進めれば勝てる確率が高い試合のはず。

この日は私用があるので「試合結果・評価」の記事はその日ギリギリの23時ぐらいの更新になると思います。最悪試合当日に更新できない可能性もありますが、必ず更新するのでお楽しみに<(_ _)>

 
 

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