16/17リーガ第8節 10/15 バルセロナVSデポルティーボ 試合前の注目ポイント

リーガ第8節(日本時間10/15土曜日の23時15分キックオフ)で、デポルティーボ・ラ・コルーニャ(カンプノウ)と対戦する。

デポルティーボ・ラ・コルーニャ

・チーム状況

デポルは現在2勝2分け3敗で、リーガ14位に位置している。5得点6失点とどちらも少ない数字となっている。失点数は良いとしても、得点数は少し寂しくリーガ7節を終えて最下位の数字となっている。

これも昨季までのエースのルカス・ペレスが移籍したことや、今シーズンからガイスカ・ガリタノ新監督が就任したことが理由として挙げられるだろう。チームも半数近い選手が新加入選手であり、チームとしてはまだまだ発展途上という感じを受ける。

 

・システムや戦い方

基本システムは4-2-3-1で、攻撃時にはダブルボランチが縦関係の4-1-4-1っぽくもなる。

守備はコンパクトに守る守備が特徴で、特に中央を絞った守備がこれまでの失点を少ないものにしている。中盤の5選手が常に中央寄りに守っており、アトレティコのようにバックラインの横幅より中盤の5人全員がそれよりも中央に絞って守っている。

前線から積極的にプレスをかけて守備をするチームではなく、ある程度最終ラインを下げてしっかりと4-4-1の形で守備ブロックを敷いて守備をしている。前線の選手だけは最前線に残っており守備はしていない。

ワンサイドに寄る守備もアトレティコのように極端に見せるチームで、逆サイドの選手がピッチの中央に位置してコンパクトに守備をしてくる。中盤でまず強固な守備ブロックを作り、最終ラインへの負担を軽減している。

ダブルボランチの2人はとても守備意識が高く、CBの前に常に位置して中央を絶対に簡単に開けない。「デポルの守備=中央を絞った守備」と言って良いほど、中央を崩されない守備を実践している。

攻撃ではリーガ最少得点チームとは思えないほど、選手達は積極的にドリブルで仕掛けてシュートを打ってくるチームとなっている。デポルの選手達は伸び伸びと攻撃をしており、新監督だがチームとしてはまとまっている印象を受ける。

攻撃は中盤の前の3選手が起点となる速い攻撃が狙いであるが、守備時に中央に絞っていることもあって対戦相手も守りやすくそこまで脅威とはなっていない。ビルドアップからボールをつなげてくるときは両SBがタッチラインギリギリまで開いて攻撃をしており、サイドの幅はSBが使って攻撃してくる。

攻撃はサイド攻撃からのクロスボールが多く、サイドで積極的にドリブルで仕掛けることもあるが、少し無理だと感じても高い位置ではゴール前にボールを上げてくるチームでもある。こういう少し可能性の低い攻撃をしている所が、得点数の伸びていない所と思われる。

 

・バルセロナ戦での狙い

まずは守備ブロックを作って失点をしないサッカーをしてくるだろう。最終ラインがPA付近まで下がると押し込まれ過ぎなので、ある程度のラインを保ちながらバルサにボールを渡してでも、守備ブロックを作って急所は突かれずに防ごうとしてくるはず。

デポルの攻撃の形はそこまで見えず、バルサ相手に本当に少ないチャンスで得点を狙うしかないだろう。これまでアウェイの3試合では無得点で終わっており、0対0のスコアレスドローが2試合と0対1の敗戦という結果からも、アウェイでは相当守備を意識して戦っているのだろう。

バルセロナ相手にカンプノウで0対0のスコアレスドローというのはある種一番難しいかもしれないが、代表ウイーク明けのバルサということもあって、まずは失点をしない守備的なサッカーで勝ち点1で十分というのがデポルのゲームプランだろう。

 

・デポルティーボの注目選手

8番、エムレ・チョラク(25歳/MF/トルコ/推定移籍金500万ユーロ)

今夏にガラタサライからフリーでデポルに加入した選手。左利きで見るからにテクニックがあり攻撃の起点となれる選手。ルカス・ペレスというエースが抜けたが、今シーズンからはこのエムレ・チョラクがトップ下でデポルの攻撃を引っ張っていくだろう。積極的な姿勢も好印象で、このバルサ戦では恐らく一番攻撃陣で目立ちそうな選手。

 

バルセロナ

・予想スタメン

GKシュテーゲン

DFビダル、ピケ、マテュー、ディニュ

MFブスケツ、ラフィーニャ、アルダ

FWメッシ、パコ・アルカセル、ネイマール

欠場想定選手

シレッセン、アルバ、セルジ・ロベルト(怪我)

メッシとユムティティはこの試合から招集を受けることになるだろう。メッシはいきなりだがスタメンで試合に出ながら調整をし、次のCLのシティ戦に準備をしてくると予想。

そして代表ウイーク後ということで南米組のマスチェラーノとスアレスはベンチでお休み間違いなしで、ネイマールは累積で一足早くバルセロナに帰ってきたのでスタメンで間違いない。

基本的に代表でダメージを受けなかった選手中心のメンバー構成で、大体上記のメンバー構成になるだろう。気になる右SBにはラストチャンスでビダル起用と予想し、ユムティティやバルサBのニリという噂もあるがシンプルにこの試合はビダルで来ると予想。

 

・この試合での注目ポイント

まずは代表ウイーク明けで選手のコンディションは注目に。代表に参加した選手はもちろん、バルセロナに残って練習していた選手、怪我明けの選手など様々な状況の選手がいるが、個人だけでなくチームとして良い戦いを見せれるかには注目が集まる。「代表ウイーク明け=ダメな試合」になりやすいが、選手層の厚さでどうにかカバーしてほしい所。

デポルの守備を破るには中央からサイドにボールを流して素早く攻める攻撃の形を作れるかが注目。この試合ではメッシがいることからサイドチェンジが出来、メッシにマークが集まりやすく、よりサイドが空きやすい状況は作れるだろう。デポルの守備は中央からでは崩すのは大変なので、サイドを崩すという王道の攻撃で崩したい。SBが良いタイミングで攻撃参加をする必要があり、そういう意味で両SBのスタメンの2人が欠場するのは痛いのかもしれない。

デポルを深い位置に押し込めれるかも注目に。ビルドアップで押し込めるのが一番だが、そこまで期待してよいのか分からないので、プレスと囲い込みでデポルの攻撃を防いでハーフコートマッチにしたい。バルセロナがずっと敵陣地で攻撃している時間帯を作り、デポルの守備にプレッシャーをかけて心身共に削りたい。希望では前半に先制点を奪いたいのだが、それが実現しなくても後半にイニエスタ投入などで攻撃に変化を付けれるので、その時にデポルが奇策を打てないぐらい疲れさしたい試合。

 

・バルセロナの注目選手

DFビダル

本当にスタメン出場するかも微妙だが、スタメンで出場すれば1番注目される選手で間違いない。課題の守備をすることはデポル相手に少ないだろうが、しっかりとラインを合わしてカバーリングをして、対人でもまず負けない気持ちを見してほしい所。攻撃では相手のSBの裏を取るフリーランニングでアピールし、右サイドを押し込んでどんどん攻撃してほしい。

 

・最後に一言

代表ウイーク後だがカンプノウでの試合と、対戦相手がデポルということで少し助かった印象は受ける。9月の代表ウイーク明けのアラベス戦の時にもこのコメントを書いて、バルサファンも多少の油断と楽観視していた部分があって敗戦をした。

今回は「同じ轍は踏まない」為にもしっかりと集中して試合に入って、先制して有利な状況で試合を進めたいものだ。リーグ戦ではこれまで結構勝ち点を失ってきているので、11月の代表ウイークまでの4試合はアウェイで難しい試合もあるが全勝で勢いを取り戻したい所。そろそろネイマール辺りが調子を上げそうな時期かなとも思える( `ー´)ノ

 
 

2 Responses to “16/17リーガ第8節 10/15 バルセロナVSデポルティーボ 試合前の注目ポイント”

  1. レト より:

    ローテーションを考えればラキティッチ先発でメッシベンチですが、
    アラベス戦のトラウマを考えればそこまで思い切った采配はやり辛いですね。
    ビダルはもう賭けるしかないです。
    強みを活かせるなら何よりですが、それ以上に失点に絡まないように。

    • レト より:

      ビダルは結局召集外。
      信頼回復するほどのアピールはしなかったということですか。

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