16/17CL第1節 9/13 バルセロナVSセルティック 試合前の注目ポイント
チャンピオンズリーグのグループステージ第1節(日本時間9/13火曜日の27時45分キックオフ)で、セルティック(カンプノウ)と対戦する。
■ 目次
セルティック
・チーム状況
現在セルティックは国内のリーグ戦で4試合4勝と今シ-ズンも国内ではリーグ王者の大本命となっている。ライバルでもあるレンジャーズにも5対1と勝利したばかりで、チーム状況は好調の渦真っただ中だろう。セルティックは今シーズンすでにバルセロナと対戦している。プレシーズンで親善試合だが戦っており、その時は1対3と敗戦をした。あの時はCLプレーオフに挟まれた試合であり、そこまでセルティックも本気でなかったのでそこまで気にしていないだろう。ブレンダン・ロジャース監督が指揮しているが最近グアルディオラも褒めており、そういう意味でも注目の指揮官となっている。
・システムや戦い方
基本システムは4-3-3だが、4-4-2や3-5-2なども使い分けている。今回は前回の対戦と同じように4-3-3でくると予想。守備はハイプレスを基本とし、自陣では4-1-4-1のコンパクトな守備ブロックを作って守っている。
攻撃は守備から攻撃に素早く切り替える速攻中心だが、パスもつないで攻撃するチームとなっており特に右サイドの攻撃力は強くなっている。左サイドからはパワフルとスピーディーな攻撃を見せ、サイドを起点にクロスボールや折り返しから得点を狙っている。今シーズンのセルティックは攻撃的でテクニカルなチームとなっており、高さや強さだけのチームから完全に脱却している。
・バルセロナ戦での狙い
チームの戦い方でもある守備をベースにボール支配率が低くなってもバルサにダメージを与えようと戦ってくるだろう。試合序盤はアトレティコのようにハイプレスで試合の主導権を握るのと、バルサの立ち上がりの悪さを考えて、出来れば1チャンス作る為に試合開始数分間は全力で試合に入ってきそうだ。
その後はある程度自陣で守備ブロックを作って速攻狙いの守備をベースとした戦いに変更し、バルサに中盤でプレッシャーを強めてボールを奪うのが狙いとなりそうだ。最終ラインを高めてチームをコンパクトにし、攻守の切り替えが素早く移行できるチーム作りをしているだけに、ただ守るだけの守備というのは実践してこないだろう。
セットプレーというハイボールでは間違いなくバルセロナより勝っている部分なので、敵陣地でファールを受ければゴール前にボールを蹴り込んだりとセットプレー1つ1つはとても大切に攻撃してくるだろう。こういう相手には特にサインプレーなんかされたらバルサの対応が遅れそうなのはバレているのかもしれない。
・セルティックの注目選手
10番、ムサ・デンベレ(20歳/CF/フランス/推定移籍金1000万ユーロ)
フランスの各年代の代表カテゴリーを経験し、現在もU-21フランス代表の一員の選手。今夏にフラムからフリーでセルティックに移籍し、レンジャーズ戦ではハットトリックを記録。スピードがありながらもパワフルな選手で、シュートも精度が高い。将来性が高い選手で、将来的にはプレミアリーグやフランスのリーグ・アンの中堅クラブや強豪クラブに移籍して活躍しそうだ。トッテナムのベルギーのムサ・デンベレとは違う選手なのでご注意を。
バルセロナ
・予想スタメン
GKシレッセン
DFセルジ・ロベルト、ピケ、ユムティティ、アルバ
MFブスケツ、ラフィーニャ、イニエスタ
FWメッシ、スアレス、アルダ
今回のスタメンはほぼアラベス戦でスタメンを張らなかった選手で構成されるだろう。敗戦した罰なんかではなくただ単に選手を休ませるという意味で。アラベス戦からスタメンで変わらず出場する選手はシレッセンとブスケツとアルダだけの3人と予想。ネイマールが出場してMSN揃い踏みの可能性もありそうだが、好調のアルダをスタメンで起用してネイマールはお休みと予想。今回は比較的スタメン予想は簡単なのかもしれない。
欠場想定選手
シュテーゲン(怪我)
・この試合での注目ポイント
まずはセルティックのハイプレスをかわして落ち着いたビルドアップでセルティックを自陣に下げれるかが注目。少しでも悪いボールロストをすればセルティックがさらにプレスを強める可能性もあり、試合開始数分間で今日のバルサからは簡単にボールを奪えないと思わせるパス回しに期待したい。サポートをしっかりとし、ダイレクトや2タッチでパスがテンポよく回れば問題ナシ。
サイド攻撃にもう一度力を入れるべき。アラベス戦では連携面やアラベスの守備ブロックもあってサイドから良い攻撃が出来なかったが、このセルティック戦はほぼ今シーズン戦い慣れているメンバーで戦うことになるので、サイドチェンジだけでなく同サイドの崩しも出したい。SBが積極的に攻撃参加し、その分中盤のセンターハーフはカバーリングや状況次第では飛び出して、攻撃に厚みやリスクマネージメントが求められる。ラフィーニャだけは久しぶりのスタメン出場となるだろうが、特に問題ないだろう。
チームとして前線だけでなく2列目や3列目から飛び出しをもう一度行えるかが注目。アラベス戦のメンバーは飛び出しなど大きな動き出しがなく、ショートパスや止まりながらのプレーが多くなってスピード感を出せなかった。今シーズンになって2列目からの飛び出しは積極的に行っているエンリケバルサなので、再び飛び出しを積極的に行えれば。メッシもいるので右でタメを作れそうなので、特に左サイド側の選手の飛び出しは重要となりそうだ。セルティックの守備陣もそこまで裏への対応も上手くなさそうで、ある程度のスペースもありそうなので大きな狙いになりそうだ。
守備では対人の守備の競り合いの激しさを思い出せるかが注目。アラベス戦では軽い守備も時より目立ち、競り合いで負けていたわけではないがボールを高い位置で奪える時はもっとあっただろう。セルティックはフィジカルは普通に強いので、バルサもそれに対等以上には対抗して挟み込みでボールを高い位置で奪いたい。バルセロナはハーフコートマッチが狙いだが、ボールを素早く奪ってショートカウンターが出る時のバルセロナはチームが完全に上手く回っているバロメーターの1つとなっている。
・バルセロナの注目選手
FWアルダ
アラベス戦ではアルダの飛び出しや動き出しがそこまで出なかったが、今回はメッシもいることで動き出すタイミングははっきりしている。メッシにマークが寄った時にアルダの動き出しに合わせたり、その空けたスペースを使っているのがバルサの攻撃の好調の1つの要因だったので、この試合でもアルダの動き出しとそこから得点に絡むプレーに期待したい。左サイドでボールを受けて攻撃の起点になることも可能で、同サイドの崩しも出たらさらに最高。
・最後に一言
アラベス戦でまさかの敗戦をしたバルセロナだが、中2日で行われるこのセルティック戦はリーガと違うCLの大会で、鉄板メンバーも多く出ることからしっかり気持ちを切り替えて勝利を収めなければいけない。代表ウイーク前はとても好調なチーム状況だっただけに、良いプレーを継続的に行ってもう一度チーム状態が上がり調子になる上向きにしたい試合となっている。
タグ:セルティック, チャンピオンズリーグ, 試合前
この試合で勝てなければそもそもターンオーバーした意味がないですからね。
セルティックはかつてほど堅守というわけではないのでアラベス戦と同じ展開にはならないでしょう。
ただ、前回の試合で若干ブレる可能性もあるのでまずはネイマールを休ませるかどうかに注目です。
加えてほろ苦いデビューとなったシレセンやアルカセルが改めて自信をつけられる展開になればありがたいです。