16/17CL第2節 9/28 ボルシアMG対バルセロナ 試合前の注目ポイント
チャンピオンズリーグのグループステージ第2節(日本時間9/28水曜日の27時45分キックオフ)で、ボルシアMG(ボルシア・パーク)と対戦する。
■ 目次
ボルシアMG
・チーム状況
現在ボルシアMGはブンデスリーガでは3勝1分1敗で4位に位置している。CL第1節ではシティ相手に4対0の敗戦をし、決勝トーナメントに進出するにはこのホームの試合で勝ち点が必要な状況である。
アンドレ・シューベルト監督はボルシアMGを率いて2年目となり、昨季も4位でフィニッシュしていることと今シーズンも良い戦いが出来ていることからもチーム状況は良いと思われる。
・システムや戦い方
基本システムは3-5-2と4-4-2を使い分けている監督であり、対戦相手や試合状況ではシステムを変えるチームとなっている。多くの場合はは3-5-2を使っている。
守備ではハイプレスを信条としているチームであり、相手の中盤や前線の選手にがっちりマークを付いてきて自由にさせない守備を実践。マークのスイッチこそあれど、1度マークに付くとシステムを多少崩してでもマークに付いてくる。
ほぼ対戦相手のシステムと対峙するシステムを自分達も採用し、守備では前線からのプレスと激しチェックで高い位置でボールを奪おうとする守備をしている。
下がって守備をする時は3バックの場合は変則的な4バックの形で守ることが多く、4-4-2の形で守ることが多い。あまり下がって守備をしようとするチームではなく、あくまでもプレスをかわされた時に下がって守備をしているだけに見える。下がって守備をする時は4-4-2にシステム変更をしてくると思われる。
攻撃では中盤の選手が前線に積極的に飛び出し、相手の背後を突くランニングを見せることが多い。守備のプレス勢いそのままに5・6人で攻め込み、ショートカウンターのような速い展開で攻撃するのが得意なチームである。中盤の選手が攻撃のスイッチを上げる役割で、そこから手数をかけずに速い攻撃を仕掛けるチームとなっている。
スペースがあれば攻撃が得意なチームであり、逆に最終ラインからビルドアップはするがそこまで得意としていない。下手なわけではないがこのレベルだとそこまで武器になるレベルではない。
・バルセロナ戦での狙い
バルセロナの4-3-3に対峙する為に3-5-2のシステムで戦ってくるだろう。今までの試合から4-3-3や4-1-4-1の対戦相手の時はほぼ3-5-2を起用している。
ボルシアはバルセロナ相手に自分達の武器であるハイプレスで守り攻撃しようとし、バルセロナのビルドアップに対して敵陣地に入り込んで積極的にプレスをかけて守備をしてくるだろう。
バルセロナの強みであるスアレスやネイマールにパスを通させないようにする為に、カバーリングは少なくしたマンマーク気味の守備でパス回しを防ごうとしてくるはず。レガネスのようにバルサの4バックに対しても3人から4人でプレッシャーをかけ、苦し紛れのパスを出させたり中盤へのパスをカットして攻撃するのが最大の狙いとなってくる。
もしもボルシアが得点を奪っても引くことはせず、ある程度の時間帯までは前からプレスをかけて攻撃的に来るはず。後半60分ぐらいでこのスコア維持だと思えば、4-4-2にシステム変更して守備を意識した少し下がって守備をしてくることも考えられる。
・ボルシアMGの注目選手
3番、クリステンセン(20歳/CB/デンマーク/推定移籍金2500万ユーロ)
チェルシーからレンタル移籍でプレーしている選手だが、昨季はボルシアMGの最優秀選手に選ばれた選手。今夏にはチェルシーから復帰の要望があったにもかかわらず出場機会を求めてボルシアに残った将来有望なDFとなっている。ペップシティが欲しがっていた選手ということもあり、CBの選手だが足元のある選手でもある。188cmという長身でパワーがあるだけでなく足元もあり、年齢のことも考えれば数年後はビッグクラブでプレーしている可能性が高い選手。
バルセロナ
・予想スタメン
GKシュテーゲン
DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ
FWアルダ、スアレス、ネイマール
欠場想定選手
ユムティティとメッシ(怪我)
スタメンは右WGの選手以外はほぼこれで間違いないだろう。カップ戦ということでGKの起用方法は気になる所だが、シュテーゲンにとっては古巣への帰還となりさすがにこの試合ではスタメンのはず。シレッセンは国王杯だけゴールマウスを守る感じとなるはず。右WGではラフィーニャを起用するのかアルダを起用するのか気になる所だが、キープ力とタメをより作れるということでアルダを起用してくると予想。アルダは好調だし、経験面も見て判断しました。
・この試合での注目ポイント
ボルシアの戦い方を考えた時にバルセロナがビルドアップを強化する戦い方をするのか、それとも速攻や手数をかけず速い展開の攻撃で得点を奪いに行くのかが注目である。ヒホン戦も速い展開の攻撃からチャンスを多く作っており、そちらの方がチャンスを多く作れそうだ。また、ボルシアの最終ラインの裏は1つの狙いとなるので、マークを振り切って裏に飛び出してパスが通ればビッグチャンスとすることが出来る。
それでも最低限ボルシアの前からのプレスをかわす必要はあり、最近ではシュテーゲンのフィードでかわすシーンも多く、そこまで調子が出ていないビルドアップがボルシア相手にどこまで通用するかは注目である。メッシがいれば1つ上のレベルのパス回しが出来るとはいえ、今のメンバーでも本来の力が出ればパス回しは出来る選手は揃っている。今のバルセロナが前から圧力をかけてくる相手に、どう対処するかは見物である。
バルセロナのSBが積極的に攻撃参加するのかは1つの注目となる。安定したビルドアップ自体できないとSBの攻撃参加自体難しいが、ボルシアの素早い攻撃を考えた時にSBのスペースを与えたくないという1面はある。最終ラインが4枚揃っていればある程度の事態には対処できそうなので、SBの攻撃参加の回数やポジショニングの高さはバルセロナのチーム全体の攻撃意識のバロメーターにはなるだろう。
こういう前からのプレスをしてくる相手に負けない方法は、サッカーの基本でもある1対1で負けないことである。1対1に勝利してマークを剥がせば数的有利だったり同数の状況で攻撃できる可能性があるだけに、球際の競り合いでどちらが優位性を見せるかは注目となる。攻守において重要なポイントであり、ここで負けると昨季のカンプノウのレヴァークーゼン戦のように、バルセロナは何もできずにボールをロストしてピンチのシーンが繰り返されるだろう。
・バルセロナの注目選手
GKシュテーゲン
ボルシア・パークへの帰還となり、そして自分を育ててくれたクラブへの帰還となる。シュテーゲンの性格からして、これでいつも以上に燃える性格と思われる。期待感もあるが変に気合いが空回りする可能性もあるだけに、ミスも含めればほんの少しだけ不安な一面も。この試合では足元でボールをさばくことが多くなると思われ、シュテーゲンのフィード能力には大きく期待したい。
・最後に一言
チャンピオンズリーグのグループステージではホームの3試合を勝つと考えればアウェイで最低1試合は勝利したい所で、今回のボルシアとの対戦は2連勝を飾ってグループの中で優位な位置につける為にも、引き分けではなく勝利を狙いたい試合となっている。ここで勝てば少し早いが、グループステージ突破はほぼ見えたかなと思える感じになる。
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