《質問》アルダの中盤起用は右より左の方が良い?

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

「コクー」さんより

15/16リーガ第25節 2/20 ラス・パルマスVSバルセロナ 試合評価に対して

「今節は優勝に向けて大きく前進した訳ですが、内容は…。レバンテ戦同様に残念な試合でした。仰る通り、中盤がスカスカ。セルジロベルトに責任を押し付けたいところですが、アルダが開き過ぎているように感じました。彼は左の方がいいんですかね?」

「コクー」さんコメントありがとうございます。質問に取り上げたからといって無理にコメント残してもらわなくても大丈夫です、閲覧だけで嬉しいですよ( `ー´)ノ。名前がコクーということでPSVがアトレティコ相手に、CLで頑張ってスコアレスドローまでもっていってましたね。

見解・回答

・ラス・パルマス戦はセルジ・ロベルト1人の問題ではない

ラス・パルマス戦では確かにバルサの中盤の守備がスカスカ感は否めなかったですね。クリアしてもボールを拾われて連続攻撃を受けて、本来ならバルサとラス・パルマスが逆の立場みたいな時間帯もありましたね。

解説者の城氏はセルジ・ロベルトのポジショニングが低すぎるという指摘をしており、確かにセルジ・ロベルトの守るポジションが後2、3歩前で守ると言うのがバルサの中盤の守り方だったと思います。

しかし、この原因はセルジ・ロベルト1人の問題ではなく、チーム全体の守備が問題だったと思います。まず圧倒的にチーム全体の運動量が少なく、攻守の素早い切り替えも見られなかったのも原因だったと思います。チーム全体で体が重そうだったですし。

また、前線のMSNがあれだけ守備で苦労している中盤を全くカバーせずに前残りだったのも問題かなと思います。前線からのプレスでも素早いチェックもなかったですし、バルサの中盤と前線の間が遠くなり、そこを完全にラス・パルマスの中盤の選手に支配されたことで中盤の3人だけでは対応できなかった部分が多かったと思います。

ピケ不在で最終ラインの統率も微妙な所もありましたし、様々な要因が積み重なって中盤がスカスカになって悪い試合の内容になったように感じます。

 

・アルダは運動量がなく戻りきれなかった

今度はアルダだけに焦点を当てて考えますと、ポジショニングが開きすぎというのは攻撃面では構わないと思うのですが、守備時に中央に絞ることが出来ていなかったですね。

10分の失点シーンの前にもバルサの左サイドから中央へのパスに、アルダが絞り切れずに相手がフリーな状況を作られていましたし、この試合でのアルダの出来はバルサでのプレーで最悪の内容だったようにも感じました。

アルダがバルサの中盤の守り方を今更理解していないとも思わないですし、アトレティコでも逆サイドにボールがある時に絞る守り方は実践していたはずなので頭では理解していたとは思います。

単純に運動量という体が重くて、戻り切れなかったという原因だと思います。ラス・パルマスが相手なので甘く見て試合序盤は戻らなかったこともあるかもしれませんが、この試合でアルダが最も運動量が足りなかった選手には見えました。

この試合の運動量低下の原因は分かりませんが、次の試合では運動量も戻って特に守備のポジショニングを崩すこともないとは思います。少しアルダに対して自分が楽観視し過ぎているのかもしれませんが、アルダクラスの選手ならハーフタイムに交代させられたら、反省してプレーを修正できる選手だと信じています。ルイス・エンリケはイエローカードを受けて交代したと言っていましたが、プレー面での不満も交代の理由の半分ぐらいはあったと推測しています。

 

・右より左の方がより高い位置でプレー可能!?

最後はアルダが右より左の方が良いかと言いますと、ズバリ左起用の方がアルダは生きるとは思います。アルダ自身は右でも左でもそつなくプレーしますし、アルダ自身のプレーとしてはどちらのサイドでもOKという感じでしょう。

このラス・パルマス戦では守備時のポジショニングに問題はありましたが、これが右での起用だったからではないでしょう。左で起用しても戻り切れなかったと思います。

右より左起用が良い理由には、チームのバランス的にそうだと思います。バルサの右サイドと言えばメッシとアウベスとコンビを組むことが多く、メッシは守備をほとんどしないこととアウベスは積極的に中盤を追い越して攻撃参加するので、どうしても中盤の右に入った選手は後方でバランスを取るポジショニングが多くなると思います。

アルダの持ち味的にゴールにより近い位置でも決定的なプレーが出来る選手だけに、後方でパスをさばいたりバランスを取るだけではアルダの良さが出ないのかなと思います。

逆に左サイドではネイマールとアルバとコンビを組み、アルバは基本的にチームバランスを見て後方に位置することが多く、中盤の左の選手は攻撃に参加できる回数は多いと思います。イニエスタもバランスを見てプレーをしてはいますが、アルバが後方にいることで前へのプレスや高い位置でのプレーがしやすいと思います。

アルダ自身を生かすことを考えれば、中盤の右より左の方が良いと思います。もっと言うなら左右のウイングでの起用の方がアルダはプレーしやすいでしょう。ゴール前への飛び出しやPA付近でのプレー回数が自動的に増えますし、アルダは攻撃が大好きな選手だけに最大限活かすならウイングのポジションがバルサでは最高の配置になると思います。

MSNがいてウイングのプレーの出番はなかなか訪れないでしょうが、怪我人など不在の状況では中盤から最優先して前で起用してあげるべきでしょう。中盤のセントラルの選手として獲得しましたが、思っていた以上にプレーエリアがもっと前だったことはある意味誤算な気がします。

アルダが中盤でもプレー可能なのは変わらないので、もっと試合に出てバルサでのプレーに慣れてくればもっと自分の良さを出せるかもしれませんね。スアレスもプレー可能になって大活躍まで2、3か月ぐらいかかりましたし、アルダもここから一気に活躍することを願いたいです( `ー´)ノ

 
 

1 Responses to “《質問》アルダの中盤起用は右より左の方が良い?”

  1. コクー より:

    コクーは大好きだった選手で、彼ほどのマルチプレーヤーは未だ観たことがありません。ぜひ厄介なシメオネを蹴散らしてもらって、CLの舞台で再会したいです。エンリケvsコクーとか胸熱すぎる!
    アルダはボールロストの少ない良い選手なので、憧れのバルサで自分の役割を確立して欲しいですね。今のネイマールとのポジション争いは気の毒ですが笑。採用いただき、ありがとうございます。
    次節はマドリー決戦での裏で内弁慶セビージャと。ここをしっかり勝って、リーガ王手といきたいですね!

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