《質問》インテリオール補強は誰が適任?

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

「バルファン」さんより

「一昨日の報道によりますとバルセロナがメスト・エジルの身分照会をしたようです。次期主力インテリオール候補の一人なんでしょう。バルサのインテリオールたるもの正確なパスと判断、構成力・展開力(頭脳)局面打開力(剥がして・運ぶドリブル)は当然あるとして 90分通してボックス・ツゥ・ボックス出来るスタミナと局面のスプリントも必要ですし、バイエルンのような相手に自陣に押し込まれる展開になったら強い守備力も必要です。これら攻守と頭脳を全て兼ね備えた選手はまずいないので(セルジロベルトのフィジカルにイニエスタ・チャビのスキルがあれば史上最高MF。ラ・マシアからいずれ出て来る) 対戦相手によって組み合わせるのが監督の妙味といったとこでしょう。

さて現状のセントロカンピスタ(中盤)を整理すると 勝負メンバーはイニエスタ・ラキティチ・ブスケツ+ローテーション要員でラフィーニャ(イニエスタタイプ 剥がして運ぶドリブルが素晴らしい)・セルジロベルト(ラキティチタイプ 高い攻守のバランスと圧倒的運動量と戦術理解力)・アルダ(局面打開力)+貸し出し中のデニススアレス・ハリロビッチです。この面子で現状は十分でもクラブとしてはドン・イニエスタの後継探しはしなければならないのでしょう。

また思うにこれからのバルサはイニエスタの後継者探し以外でもこれまでとはタイプの違うインテリオールを必要とするかもしれません。対戦相手が前線に正確な配球をさせないために、あの手この手で中盤をつぶしにきているからです。今シーズン苦しめられているマンマーク気味ディフェンスに対抗するにはフィジカルかテクニックで一人一人剥がしていかなければなりません。そこで昨今 ポグバ・エジル・ギュンドアン・イスコなどの名前が取り沙汰されています。

エジルはアタッキングサードで致命的なパスが出せる選手ですが、運動量が無いせいか守備は甘く・上手くもなく 利き足が違うとはいえアルダと少しかぶるし 何よりポグバと両取り出来る資金はないでしょう(今後のスポンサー次第だが)。ギュンドアンやイスコのレベルならセルジロベルト・ラファ・デニススアレス・ハリロ(期待込み)以下で金払う必要無し。

結論として次期エース候補はポグバでいいと考えます。なぜかというと全く今までにないバルサの中盤のタイプだからです。フィジカルのなさをテクニックとチーム戦術でカバーすべきだという意見もあるが 一番重要なのは中央付近でボールがあっちこっち行ききしたあげくカウンターの応酬になるのでは無く、マイボールになったら不確定要素の高いパスはせず確実に安定的に前線へボール供給する事ではないでしょうか?

この点ポグバはポストプレーや浮いたボールの競り合いなど圧倒的フィジカルでボールを収め中盤での起点となれる。フィジカルとスピードでマーカーを剥がし運ぶドリブルができる。前線への長短のパスもバルサレベル。エリア内に侵入しハイボールに競り勝ったりエリア外から個人技を披露し強烈なミドルが打てる。守備は無難の域だがスピードは有りスタミナも問題なさそう。自陣やセンターサークル付近では無理なく無難に捌きボールロスト少ない。

悪い点としてはまず高い・・・現状の実績で100億は高い 60億くらいが実勢価格でなかろうか。しかし自分的には100億出せるなら欲しい!!!楽天でもペプシでもなんでもいい。経営陣はスポンサーを見つけるべき!!代理人が曲者だしバルサへのロイヤリティーが無くても5年間活躍してくれればいい!まあイニエスタは即引退する訳ではないし2~3年待って金額に見合う実績を残してからでは遅いのかな?あと多種多様な戦術理解や俯瞰視野→構成力展開力といった頭脳部分とメンタルが少し心配。

ポグバの件、以前何回か記事になっていますがエジル報道が出たついでに補強全般ふまえ再考の上 近々記事にしていただけたらと思います。」

「バルファン」さんコメントありがとうございます。本当に長いですね( ̄▽ ̄)、長くしっかり書いて頂いたので全部載せています。

見解・回答

・ポグバ獲得はバルサに圧倒的な個の力が加わる

まずポグバの件ですが、イニエスタの後釜としてポグバ獲得は適任者の1人だと思います。ラフィーニャやセルジ・ロベルトや(デニス・スアレス)といった将来のバルサのキラキラ星が来季以降バルサに在籍するとはいえ、中盤の位置に圧倒的な個の力があった方がバルセロナは勝ちやすいでしょう。

現在の前線のMSNという最強トリオから見ても分かる通り、やはり圧倒的な個の力はその選手だけで試合を勝利に導けるものだと思います。MSNの場合は連携含めてさらに力を強大にしてますが、イニエスタ1人がいるかいないかだけでも試合への影響は大きいですしね。

バルセロナの中盤の核となる選手を獲得したいと言う気持ちはとても理解できます。ポグバは現在のサッカー界でその代表格の選手ですし、バルサのサッカーがパス回しだけでなく臨機応変なサッカーになっているので適応するのに問題ないとも思います。シャビがバルサのサッカースタイルとはタイプが少し違うとは言っていましたが( ̄▽ ̄)。

長くなりすぎるのでポグバの細かいスタイルやプレーの検証はしませんが、ピッチ上の何処でもプレー可能な選手だと感じています。その為、CBからFWまでプレーさせようと思えばどこでも率なくこなしてしまうほど能力は高いと思います。

気になる部分はうるさい代理人(ライオラ)やバルサ愛で、状況が悪くなったらすぐに移籍話が出てピッチ外で騒がしくなりそうな所です。また髪型の変化など若干ネイマールに近いくらいピッチ外ではマスコミに標的にされそうな選手だけに、それを覚悟して獲得に踏み切らなければいけないでしょう。ポグバ自身は見た目以上に真面目そうな選手だけに問題ないでしょう。

でも現状のポグバには少し不満があります。ナポリとの天王山で今シーズン初めてポグバ(ユベントスの試合)のプレーを見ましたが、体のキレがなかったですね。疲れやコンディションが悪いのかもしれませんが、ポグバの特徴の1つでもある相手を振り切る瞬発力がなかったですね。若干腹回りなど太った気がして、体が重い気がするような・・・。1試合しかチェックしていないのでユベントスファンには怒られるかもしれませんが、ナポリ戦で見せたパフォーマンスではバルサが頑張って獲得するレベルになかったと思います。

獲得費用は1億ユーロと呼ばれる男だけに確かに高いですね。現在がサッカー界のバブル状況なので、獲得するならこれ以上は支払わなくてはいけないと思います。多少のリスクはありますが将来のバルセロナの為に獲得を考えても良い選手の1人だと思います。

現状イニエスタの後任を外部から獲得する選手の中では、1番の適任者だと思います。数年後にはまたすごい選手がどこからか出ているかもしれませんが、年齢的なことも踏まえればインテリオールの補強選手で最高の補強選手だと感じます。後はフロントではなくルイス・エンリケ監督が獲得を希望するかでしょうね。

 

・エジル、ギュンドアン、イスコ、誰も・・・

次にもし他のインテリオールの選手を獲得するというお話で、名前が挙がっている選手やその他の選手にも言及したいと思います。

まず最近噂されているエジルですが、自分は全くいらない選手だと思います。「バルファン」さんが言う通りでラストパスなどアタッキングエリアで仕事は出来ますが、それ以外の所ではどうかなと思います。むしろバルサがエジルのどこに興味を持ったのかが知りたいぐらいですね。レアルに在籍しているときから自分の評価ではとても低かったですし、今も変わらない選手だと思います。全体的に過大評価され過ぎている選手だと感じます(ガナーズファンに殺されるかな<(_ _)>)。個人的な意見ですが、1000万ユーロでもいらない選手ですね。それならラフィーニャやセルジ・ロベルトなどカンテラ選手を起用した方が良いと思います。

ギュンドアンは選手自身の契約問題(ドルトムントと2017年までの契約)含めて、獲得しやすい選手だとは思います。移籍金もそこまで高くならないだろうし、将来への投資というより即戦力になると思います。でも昨夏にアルダを獲得したことで、現状のバルサのインテリオールの選手層から獲得に踏み切る選手だとは思いません。バルサのインテリオールは頭数が揃っていますし、ラキティッチを越してスタメン級の選手ではありませんし。

最後にイスコになりますが、以前にも書きましたが白組所属なので獲得自体諦めで良いでしょう。ラフィーニャやセルジ・ロベルトよりイスコが将来性を見て劣っているとは思いませんが、やはり白組なので獲得は無理でしょう。

個人的にはバルサにスペイン人のコケとイスコが加われば嬉しいですが、どちらも難しそうですし諦めるべきでしょう。コケならCBとCF以外何処でもプレー可能でしょうし、イスコなら前の位置ならどこでもプレー可能だと思います。ポリバレンテ性に優れ1人で幅広くカバーできる2人ですが、様々な問題で叶わない夢だと思います。ゲームではないので時には諦める時も必要だと思います。

インテリオールの補強ですが、現状ではポグバ以外補強する選手はいないと思います。他のクラブチームの状況など様々な面から見て、マーケットに出ていて獲得できそうな選手の中で他に欲しいインテリオールの選手はいませんね

 

・放出選手次第だが現状はFW、左SB、CBに絞るべき

今回のテーマがインテリオールと言うこともあり中盤の選手のお話がほとんどでしたが、今まで何度も書いていますがやはり中盤の選手自体補強しなくても良いと思います。現状でも選手の数は揃っていますし、来期にはデニス・スアレスがバルサに復帰するなら尚更補強しなくて良いポイントだと思います。最近ではバルサもポグバの高額な移籍金がネックで、獲得を諦めたのではと言うニュースも出てきていますね。

補強ポイントは夏での放出選手の状況にもよりますが、現状ではFWのバックアッパー、左SBのバックアッパー、CBの若手有望株の3選手だけで基本十分だと思います。恐らく主力選手放出はない(ネイマール含む)と思うので、この3つのポジションで良いでしょう。

FWのバックアッパーにはノリート(29歳)1択で良いのではないでしょうか。ノリート自身もバルサへの復帰を希望しているとも言われていますし、バルサ愛があるのでベンチの時間が長くても我慢できる選手だと思います。攻撃力はセルタで見せているプレーから考えてもバックアッパーの選手として十分であり、途中出場でのジョーカー的存在での起用も考えて良いでしょう。少し年齢の問題はありますが、実力もありバルサ(ルイス・エンリケ)とも相思相愛で、文句の付けどころのないほぼ完璧な補強選手だと思います。1800万ユーロの移籍金(セルタと契約延長したら2500万ユーロ)ということを考えても、今夏に必ず獲得に動くべき選手だと思います。

左SBのバックアッパーの補強選手ですが、正直自分の頭の中では思い浮かばないです。良い選手が多い左SBですが、アルバのバックアッパーという状況も考えたら適任者探しは難しいと思います。シルビーニョやマクスウェルのように安くて仕事が出来るブラジル人左SB募集中と言う感じですかね( ̄▽ ̄)。バルサスカウト陣に任せましょう。

CBの若手有望株には、無理かもしれませんがアトレティコのホセ・ヒメーネス(21歳)を推したいですね。アトレティコに拒否されたり、交渉に時間と労力がかかり無理でしたという最期を迎えるかもしれませんが、オファーを出してよい選手だと思います。移籍金も3000~4000万ユーロぐらいではないでしょうか。アトレティコでウルグアイ代表の先輩でもあるゴディンの横で成長中であり、数年後には手の届きにくい選手に成長しているかもしれないと思います。現在ならウルグアイ代表としてスアレスという大先輩もバルサにいますし、チームに馴染むのを手助けしてくれるでしょう。

他の候補にはストーンズやマルキーニョスも挙がっていますが、ストーンズは移籍金でバルサが優位に立てる可能性は低く、選手自身もイングランド国内での移籍を選択する可能性が高いのかなと思っています。能力や年齢ではストーンズにケチは付けられませんが、現実問題イングランド人がバルサへの移籍を選択する可能性は低いかなと思います。ストーンズが相当なチャレンジャーでバルサ移籍を選択したら面白いですが。

マルキーニョスに関してはスルーで良いのかなと思います。マルキーニョスも能力や年齢的に若手を代表する選手でバルサファンからも人気があると思いますが、今回の移籍志願の理由ではバルサでも状況が悪くなると移籍を志願するでしょう。試合に出れないことで移籍を選択するのはとても合理的ですが、バルサにそこまで愛着があるとも思えず、バルサは移籍志願するリスクが高い選手を獲得する必要はないでしょう。

ここまで長く読んで頂きありがとうございます。「バルファン」さんのコメントも長く、記事も結構長めだったので読むのが大変だったでしょう( `ー´)ノ。最後まで読んで頂いたあなたは間違いなく熱狂的なバルサファンだと思います<(`^´)>

 
 

2 Responses to “《質問》インテリオール補強は誰が適任?”

  1. バルファン より:

    ケンジさん 早速記事にしてくれてありがとう!
    補足させていただくと、
    ここ12~3年のインテリオールはデコ・チャビ・イニエスタと小型の超絶テクニックタイプが主力でした。ペップのプロジェクトの1つはこの飛び抜けたインテリオールの長所を最大限活かす事であり チャビ・イニエスタを頂点としたコンパクトな三角形を維持しながら良い形でメッシにボールを渡す事でした。ただそれ以前はモッタ・コクー・エンリケなど中型~大型のフィジカルも兼ね備えたタイプ クライフ監督時はアモール・バケーロ・チキと小型~中型のテクニシャンタイプでした。エンリケ監督のプロジェクトの1つはMSNへの安定的配給もさる事ながら、短所であるMSNの気まぐれ守備(やる時はやってくれるが完全に守備システム中に組み込まれている訳では無い)のフォローではないでしょうか?そこで前がかりなインテリオールであるセスクではなく 高い巧守バランスと圧倒的運動量でMSNをフォローするラキティチなのだと思います。体格とマルチポジション可能なスキルと戦術理解はコクーと似ていますが少し違う気もします。ポグバの方がコクーに近いかもしれません。今までのバルサだったらラキティチみたいな選手は全てにおいて中途半端(コクー・エンリケとも高い攻守バランスだけでなく凄まじい個人技が有った)という事で獲得対象外だったはずで今までいないタイプがプロジェクトの中核の1つを担っているという事は色々考えさせられます。
    表題のポグバはラキティチより少し前がかりですが、起点となれる圧倒的フィジカルがあります。確かに100億は高いですが ハレー彗星のような何十年かに1回のものが見れる気がするのです。一生涯で1回見れるか見れないかのものです。まだ若いのでプレーにムラがあるのは仕方ないですね。今度のマドリー戦でどんなプレーするのかとても楽しみです。実際のところ成熟するまで2~3年待つべきでしょうが こればっかりはマーケット次第なのでで獲れる時に獲っておくべきです。5年と言わず3年大活躍してくれれば元は取れたと考えるます。
    いずれにせよ今度のユーべ対マドリーは準決勝でもいい組み合わせなので楽しみですね。

  2. 茶飲みばーさん より:

    バイエルンのダビドアラバはいかがでしょうか。アラバであれば、マスチェラーノを超えてファーストチョイスになる可能性は高いと思いますし、
    アルバとブスケツの質の高いバックアッパーにもなれます。

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