《質問》メッシを中央で活躍させるバルセロナの戦い方は?

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

「aga」さんより

15/16CL準々決勝1st 4/5 バルセロナVSアトレティコ・マドリード 試合評価に対して

「2ndレグの戦い方に(主にメッシの扱い)ついて質問です。メッシの中央下がり目のポジションはクラシコに続き、この試合でも主にネガティブな部分で目立っていました。恐らくメッシは個人の判断であのようなポジションを取っていると考えられます。ですので2ndレグに関しても同じようなポジションを取り続ける可能性が高いのではないかと思います。(そのへんをエンリケがコントロールできれば良いのですが…)

メッシの場合、仕掛ける回数の多さからロストの回数も必然的に多くなるため、狙われてカウンターになるリスクも増えます。
(2年程前はよくメッシのロストから失点していたのが懐かしいです)。目の前の勝利だけに拘るのであれば、メッシを外しロベルトを右エストレーモで起用し、失点した場合、メッシを投入するというのが良いのかなと考えましたが、メッシを外すのはまず不可能ですね笑。メッシが中央よりでプレーする前提でチームとしてどのように戦うのがベストか、布陣等も含めてご意見頂ければと思います!」

「aga」さん初コメント残しありがとうございます。メッシの中央に位置するのは今のバルサにデメリットが多い気がしますがメッシ自身の考えなんですかね。誰の考えで動いているのかが1番知りたい所ではありますね。

見解・回答

・鉄板メンバーが基本的な布陣!!!

まずはメッシが中央でプレーするとしても、いつものフィールドプレーヤーの10人のスタメンは変更なしで良いと思います。変にMSNの誰かを外したり、CLのアトレティコとの2ndレグで守備に回ることは現在のバルサなら、メンタル的に押し込まれて敗退すると自分は思います。

あくまでもアウェイのビセンテ・カルデロンでも、得点を奪いにいく気持ちで挑まないといけないでしょう。0対0のスコアを維持しようとするよりも、バルサが2得点取りにいくぐらいの強気で攻撃的なメンタルを発揮することでアトレティコに圧力がかかり、バルサの準決勝進出を決める1つの要素になるとは思います。だからウイングの位置にセルジ・ロべルトやアルダを起用して中盤を厚くしようとせずに、いつもの鉄板メンバーのスタメンで戦うのがベストでしょう。

これはアトレティコ戦に限らず、MSN起用可能なら相当状態が悪くない限りはこの3人の起用は間違いなくするべきでしょう。まずスタメンを外す説得自体が難しく、MSNに変にふてくされるのも困りますし、もし来季にMSN解体をルイス・エンリケが考えていても今シーズンのバルサはMSNと心中するぐらいで良いと思います。今シーズンも残り2か月を切ってきましたし、今から新たな事をするには遅すぎるでしょう。

 

・システムを4-3-1-2に変更してルイス・エンリケの初陣のシステムに変更

次にメッシが中央でプレーする為には、システムも少しいじる必要があるのは間違いないと思います。現状の4-1-2-3なら右の攻撃がほとんどなくなり左に偏り攻撃の比重がアンバランスで、相手チームも自分達の右と中央に守備を固めることでバルサの攻撃を守れてしまうでしょう。

メッシが中央で活躍する1つ目のポイントに、システムをルイス・エンリケの昨季の開幕の頃のシステム(4-3-1-2)に変更するのがベストだと考えます。前線をスアレスとネイマールの2トップ気味にして、メッシはほぼ完全にトップ下の位置でパサーに徹する。2トップもサイドに広がり過ぎずに横幅はPA内までと動く幅をほぼ制限。空いたサイドのスペースはSBのアウベスとアルバが積極的に高い位置を取り攻撃し、その分中盤の3枚が3ボランチのようにセカンドボールを拾ってつないだり、相手の速攻に備えて守ることが求められます。

基本的に攻撃時にはSBの2選手はサイドラインギリギリの位置で中盤の3選手よりも高い位置でプレーし、相手の速攻時の守備はほぼ中盤の3枚でブロックを作るというのが大前提の戦い方です。攻撃時の形は2-3-3-2のような形(最後尾にピケとマスチェラーノ、3列目にラキティッチとブスケツとイニエスタ、2列目にアウベスとメッシとアルバ、最前線にスアレスとネイマール)で、ペップバルサ時代のように対戦相手を完全に押し込んでバルサがボールを持ち攻撃するのが前提の戦い方です。

守備はプレスと囲い込みで相手の陣地でボールを奪い、バルサが圧倒的に攻撃して得点を奪いにいくのが理想的な戦い方です。ある意味メッシの中央布陣は相手を押し込んでバルサがボールを保持するという、ペップ時代のようなサッカーに戻るということを基本的には意味すると考えて良いでしょう。

 

・バルサがメッシ中心の攻撃に変化なしで、メッシのパスを活かす戦い方

メッシが中央でプレーする上で、何よりも重要なのはメッシ自身がプレースタイルを少し変化する必要があるということです。メッシにもう昔のような突破力はありませんし、対戦相手もメッシを最大限警戒して中盤の中央を2枚でなく3枚ぐらいで守っているので、ボールが引っ掛かって悪循環するというのをメッシ自身が受け止めなければいけないでしょう。

メッシが中央で活躍する2つ目のポイントは、メッシ自身のプレースタイルがパサーに変化する必要があります。自分がゴール前に入って得点を奪うことをある程度止め、その役割をほぼ完全に2トップの2人に任せきることです。後方から走り込んでのPA内侵入はOKですけど、基本的にメッシはPA内に入り込まずにPAの周りで他のチームメイトを活かす為にパスを出すことが最大の肝だと思います。

ある意味メッシに相手の注意をそらし、周りの選手がとどめを刺す形と言って良いでしょう。攻撃の主役やボールの集まる所はあくまでメッシですが、得点を奪うのは他の選手と言った感じですかね。メッシの得点数はガクッと落ちますが、メッシのアシスト数はぐんっと伸びる戦い方です。フィニッシュの所でメッシ不在でチームの得点力は数字的に落ちますが、その分相手を押し込んで攻撃するので失点数も下がり敗戦数は少なくなると思います。

基本的にはメッシがスアレスとネイマールのゴールのお膳立てをする形で、昨季のシーズンの初めの1か月ぐらいはメッシはシンプルにパスをするパサーのプレースタイルに一時期なっていたので、メッシがやろうと思えばできるプレースタイルでしょう。

 

・メッシが中央でシンプルにパスを出してサイドを使えば今のままでも勝てる!?

これまで1つ目にシステム変更、2つ目にメッシのプレースタイルがパサーに変更することが、メッシが中央で活躍してバルサも勝てる戦い方だと書いてきましたが、何より重要なのはやはりメッシ自身が変化することで間違いないです。

メッシがピッチにいる以上バルサはメッシ中心で攻撃するのに疑いの余地はなく、メッシにどうしてもボールを集めてしまうのがバルサの選手達の戦い方になってしまいます。バルサファンも基本的にはメッシにボールを集めていれば間違いないと思っていると思いますし。

そうなれば自ずとメッシが活躍しなければバルサは苦しい戦いになり、これまでの代表明けの3試合のようにメッシとバルサは苦しみ続けるでしょう。メッシが現状出来ることを踏まえてプレーしてもメッシ自身は常に化け物の存在なので、確実に出来ることでチームを助けるプレーが必要だと思います。

自分は今のメッシが中央の位置でプレーするには、メッシが相手のマークを中央の位置に引き付けて周りの選手を活かすパスだと強く感じます。基本的には中央ではドリブルや仕掛けを少なくし、ワンタッチやツータッチでパスを出すことでバルサの攻撃のリズムも出てくると思います。

システムは基本的には1つの形で試合中に動いて形が崩れるのでそこまで重要ではなく、選手1人1人が何をすべきか判断してプレーすることが何よりもサッカーでは重要で、メッシがパサーになれば今のシステムのままでも中央で活躍出来、バルサは勝利出来るだけの試合内容は十分見せれると思います。バルサはメッシと常に一心同体ですから、メッシが活躍してもらわなければ勝てないのはいつものこと( `ー´)ノ

気付いたらあまりバルサのチームとしての戦い方ではない気がしますが、メッシが中央で活躍するのにチームの戦い方を変更すると言うよりも、メッシ自身が変化すればそれだけでバルサは機能すると思います。バルサの戦い方は基本ポゼッションサッカーですし、ボールを持ってピッチを広く使って相手を押し込んで、得点を奪いにいく攻撃的なサッカーを変える必要はないと思います。

 
 

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