《質問》ルイス・エンリケの監督としての評価は?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
「茶飲みばーさん」より
「3、ルイスエンリケの監督としての評価
一応私なりの意見もつけておきます。
3 試合または試合中の采配に革新性は少ないので評価は低いようですが、シーズン中の体調管理は天才級と思っています。特に昨期の連勝中の間、非常に限られたメンバーでかつ相手の戦力差ぎりぎりを見極めながらのローテーションがすごかったです。残念ながら代表W+クラシコの日程でその手腕が活用できず失速しましたが」(コメント多少修正)
見解・回答
ルイス・エンリケを評価している記事は以前に書いたのでまずはそちらの確認を。
⇒《疑問》バルセロナの監督は現状ルイス・エンリケしかいない!
簡単に評価しているポイントを書きますと、1バルサを戦う集団にしている、2コンディション管理が上手い、3対戦相手をしっかり分析している、4ルイス・エンリケ自信が監督として成長しているという4つです。今回はルイス・エンリケの特徴として補強選手に対しての見る目、そしてシーズン終盤になるとスタメン固定について話したいと思います。
・今夏の的確な補強で人員的には十分!?
バルセロナは今夏にチームの若返りを図り、獲得時の年齢が22歳ばかりの選手を獲得してきました。デニス・スアレス、ユムティティ、ディニュ、アンドレ・ゴメスとなるわけですが、現状ではこの4人全員が試合に出場しても期待の出来る若手選手と感じているバルサファンは多いでしょう。ルイス・エンリケの第1希望の獲得選手がこの中に何人いるかは分かりませんが、ルイス・エンリケ自身も練習や試合を見ていて満足しているコメントも残していましたね。「3シーズン目になるが間違いなく最高のチームだ!」と。
バルサの場合はフロントと監督などのテクニカルスタッフが密に連絡を取り合って選手獲得の話を決めているのが現状で、フロントとテクニカルスタッフの両方が許可しなければ選手獲得に動かないとされています。基本的にまずルイス・エンリケの希望を聞いてスカウティングし、フロントもOKなら自分達のお財布事情などを考慮して獲得に動くというのが基本的な形だと思います。
しかし今シーズンは水面下で動いてきたことでメディアに情報がほとんど出ずに次々と獲得選手が決まったこともあり、恐らくルイス・エンリケはバルサがスカウティングしてきた選手の中からバルサでも成功できる選手に対してのみOKサインを出して獲得に踏み切ったものと思われます。
バルサのスカウティングの凄さだったり、SDのブライダ氏の交渉術や人脈などで交渉は上手くいったのでしょうが、ピッチ上の責任者はルイス・エンリケなので最後はルイス・エンリケの手柄なのかなと個人的に思います。今夏の新加入選手の4人、そして昨夏獲得していたアルダが今シーズンは大きな戦力として期待できることで、バルセロナは人数的にはもう十分すぎるほどの選手層を誇っていると思います。昨季長期離脱したルイス・エンリケお気に入りのラフィーニャも起用出来ますし、逆に中盤や前線に関しては人数が多すぎとも思えますね。
ルイス・エンリケはバルサを指揮して3シーズン目となりますが、補強禁止処分もあってか初めの2年は即戦力重視でチームが高齢化に進んでいるようにも思えましたが、今シーズンになって軌道修正を加えてチームも若返り「バランスの良いチーム+3シーズンの中で最高のチーム」だと思います。カンテラからそこまでトップチームに選手は上がってきていませんが、そこは目をつぶっておきますかな( ̄▽ ̄)
・シーズン終盤のメンバー固定も少なくなる!?
今シーズンのバルセロナは3シーズンの中で最高のチームだと言っていますが、これでルイス・エンリケお得意のローテションはとてもしやすくなったと思います。選手の疲れや体調管理にはとても目を光らせているルイス・エンリケでありますから、MSN含めて今シーズンはよりローテーションが行われてスタメン予想は難しくなるかもしれませんね。
昨季はルイス・エンリケがローテーションしなくてシーズン終盤に約1か月間失速して叩かれましたが、個人的にはローテーションしなくなるのは2月中ごろ(CLの決勝トーナメントが始まる時期)からと見ているので、その時期にもローテションして選手を休ませれるかが鍵だと感じています。バルサの鉄板メンバーの年齢は決して若くないので、CLの試合では休ませれなくてもリーグ戦でちょこちょこ休ませてほしい所ですね。
1年目は主にマテュー、シャビ、ペドロ、ラフィーニャがシーズン終盤でも普通に試合に出場して活躍して上手く回していけましたが、昨季の2年目はルイス・エンリケの中では起用できる選手がいなかったことでローテーションや交代枠を使わなかったことが原因でしょう。しかしそんな心配は怪我人が続出しない限り今シーズンのエンリケバルサには無縁のお話でしょう。
今シーズンは最終ラインではユムティティ、ディニュ、(マテュー)がおり、中盤ではアンドレ・ゴメス、ラフィーニャ、デニス・スアレスがおり、前線ではアルダ、(パコ・アルカセル?)もベンチに座っていることから人員は逆に溢れかえっているぐらい。最終ラインが少し心配な所ですが、ラキティッチに最終ライン(CBと右SB)やらせれば問題ナシでしょ( `ー´)ノ
まずは3つの大会でしっかり勝ち上がって優勝できる位置につけてから考えることですが、シーズン終盤に向けても現状では心配する要素はほとんどないと思ってよいでしょう。1シーズンで2回ほど訪れるチームが低調する時期を乗り越えて、ルイス・エンリケ率いるバルサに死角はありませんね。ルイス・エンリケの采配ではいろいろ言えるかもしれませんが、全体的に見てやはり現状ではバルセロナの監督にルイス・エンリケ以上の適任者はいないでしょう。
ドウグラス・ペレイラの補強は大失敗ですよね?
なぜアセンシオは値切って失敗したのにこの選手を補強したのか全く分かりません
3点もまとめて質問する無茶な要望にお答えいただきありがとうございます。私のルイスエンリケの評価も「ケンジ」さんと同じです。MSNが休まないのでスタメンを固定化する監督のように言われることもありますが、ローテーションをうまく使ってシーズンを通した体調管理を得意にしている監督と思います。選手層の厚くなった今年は、腕の見せ所です。昨年の白組(コパ全休の効果は大きかったと思います)ように2月以降にいかに体力が残されているかが重要なポイントと思います。
試合中のシステムや采配の方が記事にしやすいのでしょうが、もっとルイスエンリケの評価が高くなってもよいように思います。