《質問》昨夏獲得したバルセロナ２年目の選手達に求めるものは？

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

『昨夏に加入した選手はバルサでの２年目に入っていくわけですが、１年目を終えた評価や課題、そして ２年目にどのようなプレーを望みますか？』

貴重なコメントありがとうございます。

コメント欄は記事の下にあります。質問や疑問点だけでなく思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。

 

見解・回答

１で「昨季の評価や課題」

２で「２年目の今季に求めるプレー」と書いています。

シレッセン、ウムティティ、ディニュ、アンドレ・ゴメス、デニス・スアレス、パコ・アルカセルの６人について選手ごとに書いてます。

 

１、バックアッパーとして交代のオプションにはならなかった

・シレッセン

デビュー戦のアラベス戦こそ悪いイメージでしたが、そこからは安定したプレーでバルセロナの第２ＧＫとして良い働きを見せてくれました。バルサファンの中にはシュテーゲンよりシレッセンの方が安定していると感じているファンもいるのかなと推測しています。

課題としては現状そこまでない気がします。自分ができるプレーを着実にセーフティーにプレーしており、ＧＫとして状況判断も良いと思います。

 

・ウムティティ

マスチェラーノから完全にスタメンの座を奪い、昨夏獲得した選手の中で唯一の成功者とも言われて獲得は大成功でした。リーガでスタメンをはれば勝利の連続ということもあり、今ではバルサの勝利に必要不可欠な存在になってきていますね。

課題としては自分より体が大きくてパワーのある選手にとても苦戦しているので、対人でどう対処するかが課題です。ここは経験を積めば、自ずと対応は上手くなるでしょう。

 

・ディニュ

スタメンのアルバとの実力の差はありますが、それなりに試合にも出場して可もなく不可もないといった評価です。悪い試合もあれば良い試合もありましたが、全体的に守備はいい印象を受けました。

課題としてはイージーミスを少なくして安定感を出すこと。攻撃ではまだ遠慮気味でネイマールからほぼ完全に無視されているので、ビルドアップ含めて攻撃面でアピールしてほしいところです。パリ時代などのディニュは良い攻撃を多く見せていましたし、少し遠慮がまだ見られますね。

 

・アンドレ・ゴメス

メディアや一部のバルサファンからは強く叩かれているようですが、そこまで悪い試合ばかりではなかったですね。少しずつ成長してバルサに適応してシーズン終盤は良い印象でした。評価は少し悪かったという評価です。

課題としては状況判断含めた頭の回転を速くすること、守備面では粘り強さや激しさがもっと出てもいいですね。基本的には選手のポテンシャルが周りに遠慮して出ていない印象です。

 

・デニス・スアレス

多くの出場機会を得れず、デニス一人を見るとあまり良くないシーズンでした。プレーの評価は良い試合を演じた試合もあり、もう少し起用されてもおかしくない出来でした。

課題としては全体的な守備面、攻撃では高い位置でプレーする選手なので得点に絡むプレーがもっと出来ればいいですね。狭いエリアなどで上手いプレーを見せたりしますが、もっと相手にダメージを与えるプレーができればスタメン定着も近いですね。

 

・パコ・アルカセル

シーズンの前半戦はほとんど無視状態で良さは出ませんでしたが、後半戦になると信頼度も上がりパスが回ってきて、得点も増えてギリギリ及第点という評価です。活躍する時期がもう少し早くてシーズン終盤にはジョーカー的役割を想定していただけに、そういう意味では期待外れなのかもしれませんね。

課題としてはもっとチームメイトからパスが送られるように動きをもっとくり返し見せて、パコの性格には合わなさそうですがもっとパスを要求してほしいところです。後はチームの献身性などで貢献はしましたが、大事な試合で得点をとってくれてバルサを勝利に導ける選手になって欲しいところです。

 

２、バックアッパーだけでなくスタメンとなる選手へ

・シレッセン

基本的にプレーは悪くなかったので、まずは今のプレーを継続です。後は練習などで実力をつけていき、シュテーゲンが悪くなったらスタメンでプレーしたほうが良いのではと思われる、安定したプレーをしてほしいところです。

 

・ウムティティ

まずは今シーズンのような安定したプレーで、次はピケと組まない時はＤＦリーダーとしてラインの上げ下げをやってほしいところです。ビルドアップでは自分の前が空いていたらもっとボールを運んで攻撃の起点としても期待しています。

 

・ディニュ

攻撃面では相手のゴールラインをえぐる攻撃を見せる為に、フリーランニングの回数を増やすとともに遠慮しないこと。ビルドアップで不用意なボールロストがいくつかあったので、まずは味方にセーフティーにつなげながら前に運んでほしいです。

守備面ではクロスにおいて多少マークが甘い時があるので、ゴール前で粘り強い守備がさらにできればいいですね。

 

・アンドレ・ゴメス

攻撃面ではまずボールロスト回数を減らすために、首を振って視野を確保してよい状況判断をする準備をしてほしいところです。そして高い位置で起用された時は昨季のシーズン終盤のように得点に絡むプレーをするために、何度も走って空いたスペースへのランニングをしてほしいところです。

守備面ではまず遅れずにプレスができること、そして無駄なファールにならないように上手く体を当ててほしいところです。対人の守備も期待したいところですが、まずは走って自分の役割と周りのサポートをする挟み込みなどで貢献してほしいところです。

 

・デニス・スアレス

攻撃面ではもっとパスを呼び込むために味方にパスを要求すること、そして得点に絡むプレーを増やすためにもまずは出場機会ですね。練習やプレシーズンでアピールして、出場すればデニスのサイドから崩す機会を多く作ってほしいです。

守備面ではフィジカルの弱さもあり多くを求めなくてもまだ良いでしょう。プレスだけしっかりして、後は自分のポジショニングに入ってチームの守備に貢献してくれればと思っています。

 

・パコ・アルカセル

攻撃面では味方が崩したときに必ずゴール前に入ってくることです。遅れててもいいのでまずはゴール前に来ないことには得点は取れませんので、押し込むだけでもいいから得点を決めてほしいです。フィニッシュに関しては言うことがないので、後はそのフィニッシュをするために自分の特徴である動き出しを何度もすることですね。

守備ではしっかりやっていると思うので、あまり言うことなしです。ＳＨの役割の守備でも真面目に下がって守備もしていましたし、ＦＷということもあって攻撃面での活躍に期待したいです。

 

選手数が多くてそこまで詳細には書いていませんが、その選手の出来ることをまずは実行し、それから少しずつできることを増やして、チームの勝利に貢献してくればと思っています。

今シーズンに期待することとしては少し求めるものが多いという選手もいるかもしれませんが、それは期待でもあるので頑張ってほしいところです。

まずはしっかりとしたバックアッパーの選手となり、選手によっては試合途中で流れを変えるための途中投入という攻撃のオプションとなり、最後にスタメンを脅かしてスタメン奪取できればいいですね。

今のバルサのスタメンの選手達はなんだかんだ言って実力ある選手達が揃っているので、スムーズにここまでたどり着くとは思いませんが、まずは自分の出来ることを着実に行ってアピールしてほしいところです。

まずはそろそろ始まるプレシーズンでの親善試合ですね。合流が遅れている選手もいますが、合流している選手は上記の選手以外、バルサＢの選手達もアピールしてほしいところです。

パレンシアとヴィチーニョの２人をアメリカツアーに連れていってほしかったですね。特にヴィチーニョのプレーには期待していただけに、その面からプレシーズンの楽しみが一つ減った感じです。