《質問》第4のFW候補にマリオ・ゴメスはどう?

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

「大魔人プジー」さんより

「CF枠ですが、大穴として、マリオ・ゴメスはいかがでしょうか。先だってのユーロ本戦では、かつてと違って前線からの守備にも積極的に参加し、得点力不足のドイツで貴重なゴールゲッターとなっていました。みたところ、往年の得点感覚も取り戻しつつあるようですし、ポストプレーはもちろん、ライン上の駆け引きやトラップ技術もあり、技術的にはいけるのではないかと思います。

現在31歳でキャリア晩年に近いことから控えの位置も受け入れてくれそうですし、何より189cmの上背からの空中戦の強さは、バルサの攻撃に足りなかったオプションを加えてくれそう。また父親がスペイン人ですのでチーム内のコミュニケーションも問題ないでしょうし、何より父子でバルサの大ファンというのも有利な条件かと。

現在はフィオレンティーナからトルコのベシクタシュJKにローン中ということは移籍金も高くないでしょうし、怪我が治れば意外なお買い得物件と思うのですが……(^_^)」

「大魔人プジー」さんコメントありがとうございます。

見解・回答

・ガメイロよりかは前線でどっしりタイプのマリオ・ゴメス!

バルセロナの4番手のFW補強作戦もルイス・エンリケの希望は第一にガメイロ、第二にビエットと言われてから結構な日にちが経ったように感じられる。ガメイロの獲得からバルサは撤退したとも言われ、ガメイロがバルサに来る可能性は極めて低くなったのだろう。

そもそもガメイロがバルサにマッチするかが微妙で、引いた相手にガメイロがどれだけ出来るかは正直どうなんだと思っていただけに、移籍金の高さもあり個人的にはホッとしています。ガメイロはショートカウンターなどスピードに特徴がある選手なので、スペースが限られるバルサでは活躍するのは厳しいのかなと思います。

そしてここに来てトルコのベジクタシュで活躍していたマリオ・ゴメスがトルコを政治情勢で離れることを明言し、その去就はバルサファンも少し気になる所。マリオ・ゴメスと言えばバルサの9番タイプのFW補強で今まで何度も名前が挙がっていたが、最終的にはバルサに来ることはなかった。

昨シーズンはベジクタシュで33試合に出場して26ゴールとチャンピオンになる原動力となり、ユーロではドイツ代表にも復帰して2得点を決めた。今のマリオ・ゴメスは一時期の不調から完全に復活した感じがあり、9番タイプのFWでは市場に出ているベテラン選手の中では相当な実力者の1人だと思います。

噂されていたガメイロよりはマリオ・ゴメスの方がバルサ的には嬉しい補強となり、それは金額面だけでなく人間面的にもマリオ・ゴメスの方が良い感じがするので、ベンチ選手のお手本となってくれそうな気がするところも好印象。

 

・マリオ・ゴメス獲得には選手自身やフィオレンティーナ、そしてバルサと障壁はいくつも?

マリオ・ゴメス獲得には現状様々な障壁があるように感じます。まず1つ目はマリオ・ゴメス自身がバルサに来ることを希望するかで、やはり出場機会が限られるバルセロナに来ることはどの選手にとっても最大の障壁になるでしょう。

2つ目はフィオレンティーナがマリオ・ゴメスを放出するかはよく分からない所で、監督はパウロ・ソウザ監督が継続しており昨季は戦力ではないということだったが今季も戦力外なのかは微妙な所。フィオレンティーナの戦力をパッと見た感じ、昨季大活躍をしたマリオ・ゴメスが前線にいることは大きなメリットになりそうな気はするが・・・。

3つ目はバルセロナがマリオ・ゴメス獲得に動くかが微妙で、全く今までマリオ・ゴメスの名前が挙がっていなかったし、ルイス・エンリケが欲しい選手の1人なのかはよく分からない所。背の高い9番タイプのFWがルイス・エンリケは好きそうだが、マリオ・ゴメスがそれに該当しているかは不明。水面下で動いていたら面白いが。

マリオ・ゴメスの移籍金や選手の年俸自体は特に問題にならない感じがします。移籍金は1000万~1500万ユーロぐらいで話はまとまり、選手年俸もそこまで高額な選手ではなさそう。マリオ・ゴメス自身がバルサファンなら、バルセロナでプレーするにあたって年俸はそこまで興味がないことでしょうし。

大体上記に書いた3つぐらいがマリオ・ゴメス獲得に向けて障壁となり、どこか1つぐらいは引っかかりそうな気もします。ファンの希望だけで選手の獲得に動けたらいいんですけど、一応フロントやテクニカルスタッフがバルセロナにはあるのでそこがGOサインを出さないと無理なんで、そこは自分の希望選手がいても我慢するしかないでしょう。

 

・マリオ・ゴメス、デカいFWへの偏見が拭えない

ここからは完全に個人的な意見になりますが、バルセロナにデカい9番タイプのFW自体微妙なのかなと思います。マリオ・ゴメスが相手のバックラインの裏に抜け出したり駆け引き上手なのは分かりますが、最終的に起用しないのではと思います。

ここは完全に自分の意見ですがデカいFWをバルサが獲得しても、どうせその高さや強さを活かそうとするサッカーはしないと思うので獲得するのはどうかなと思う所。試合終盤の苦しい状況でのパワープレーぐらいしかその高さめがけて蹴る機会がなく、通常時にその高さを活かすクロスやハイボールを蹴るかといえば絶対にしないだろうと思います。

バルサファンの中にはデカくて鈍いFWよりかは、小さくてすばしっこいFWの方が好きな人が多い気もします。昔で言うとクライファートとサビオラなら、決定力やタイプは違えどサビオラ派が多かった気がします。

デカいFW(ポストプレーやターゲットマンタイプ)でもラーションのようにサイドに流れてポストプレーをしたり、高さで圧倒的な存在ならバルサファンにも気に入られそうですが、マリオ・ゴメスがそれをできるかも微妙な所。バルサファンはデカいFW自体がそこまで好きではなさそうなので獲得には微妙な感じがします。

それならパワーがなくても足元のテクニックがありスピードのある選手の方が好きなのかなと思います。ハリロビッチ、ジェズス、ザネ辺りの方がバルサファン的には嬉しい気がします。第4のFWという点でこれらの選手は該当しないかもしれませんが、ポジションうんぬんより信頼度の高い選手をピッチに立たした方が良い気がします。

普通のチームならマリオ・ゴメスというFWの獲得は大きな補強になりそうですが、バルセロナの場合は特殊なチームで戦い方もある程度決まっていることからマリオ・ゴメスがいても・・・という感じがします。フィニッシュでの決定力、ゴール前での高さや強さなどは確かにバルサに新しいオプションとなり得そうですが、シーズンを通してみたらいつ起用するのという感じがします。スアレスを休ませるとき以外本当にない気が・・・。

試合終盤に得点が欲しい時にマリオ・ゴメスを入れて前線を厚くする起用は良い感じだと思いますが、スアレスの代わりに出場してメッシやネイマールと連携を取って強豪のチーム相手に戦うバルサを想像するのは少し難しい気がします。

第4のFWを補強するならそれで良いのですが、スアレスがいなくてもネイマールを1トップでその下にメッシで4-2-3-1の形で戦うバルサもありなのかなと思います。そもそもルイス・エンリケが9番タイプのFWにこだわるのがよく分かりませんが、「大魔人プジー」さんが書いているように“大穴の選手”ぐらいなら獲得する意味がないのかなと個人的には思います。

マリオ・ゴメス自体はドイツ人の中では結構好きな選手で、その決定力や高さや強さ、そしてゴール前に入って来る動き出しなんかは迫力があって認めていますが、いざバルセロナに入るとなると疑念があるのが本音です。

本当にバルセロナに加入となるともちろん全力で応援しますが、来てもガッカリという選手ではないですがそこまで欲しくもない選手という感じですかね。可もなく不可もない補強選手な気がします。

もうビエットからバルセロナへ良い返事が返ってくるのを待ちたいですね。ビエットが来ればバルサファンの大半は満足でしょうから、第4のFW問題自体話は終わるのでビエットの判断に期待( `ー´)ノ。もしかしたらこの記事を読んでいる頃にはビエットの判断がセビージャかバルセロナか出ている頃かもしれませんね。

 
 

2 Responses to “《質問》第4のFW候補にマリオ・ゴメスはどう?”

  1. レト より:

    ビエット1人に大分振り回された印象が・・
    正直、テクニックは二の次でノーモーションで狙えるボックスストライカーが欲しいです。
    最近は決定機が点に繋がらない試合が多いですから。

  2. らさな より:

    ゴメスはサイドに流れるプレーが出来ないですからね。
    バイエルンでマンジュキッチにポジションを奪われてますし。
    そういったプレーを求めていないならルーカス・ペレスを獲っているでしょう。

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