《質問》シーズン後半戦は4-3-3の布陣になると守備面で大丈夫?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
『二点質問させていただきます。
①デウロフェウはなぜ活躍できない?
②4-3-3の布陣で戦術(特に守備)はどうなる?(シーズン後半戦はどんな戦い方をすべき?)
①については、彼は堅守のイタリアで活躍を見せたこともあり、たくましくなって帰ってきたなぁと思っていましたが、最近は招集すらされてないようです。(さすがにスタメン張ることを期待していたわけではないですが、カップ戦要因にすらならないとは・・)
・フォーメーションの問題(最近はWGを置かない。逆説的に、WGを置く布陣に値するほどには信頼されていない)
・エゴイスティックな性格が災いした(おそらくイタリア時代に比べ自由は与えられてないはず)
といったあたりが原因でしょうか。
②については、デンベレ復帰に伴ってどうなるかなと思い質問しました。
現布陣では、サイドにある程度守備力のある選手を置いている印象があるため、そのバランスが大きく崩れると考えています。
また、中に入りたがるメッシを再び右に置くべきかという疑問も浮かびます。
MSN時代は守備力を犠牲にしても、圧倒的な攻撃力でねじ伏せていましたが、少なくとも現時点のデンベレにネイマール級の活躍が期待できるとは思えません。
せっかく手堅く勝てるようになってきたチームだけにどう手を加えるかは難しいと思います。もっとも、守備力もシュテーゲン頼みの面もあるうえに、今の戦い方でCLの強豪たちに勝てるかという疑問もありますが。
長文失礼いたしました。』
貴重なコメントありがとうございます。
長文のコメント大歓迎です。質問+自分の考察もしていただけると、読んでいる人にとっても、それだけで大きな価値になると思います。
コメント欄は記事の下にあります。質問や疑問点だけでなく思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。
■ 目次
見解・回答
1で「デウロフェウは効果的なプレーが少なかった」
2で「シーズン後半戦は4-3-3ではなく、4-4-2がベースになるバルベルデバルサ」
について書いています。
1、デウロフェウは一つの壁にぶち当たりそこで見切られた
まずメディアやバルサファンの中ではデウロフェウが活躍できなかったと言われていますが、個人的にはデウロフェウはある程度活躍していたと認識しています。
デウロフェウの場合はそこまで評価も高くありませんでしたし、なにより将来的にバルサで活躍してくれればいいと思っていたので、現在の状況は少しでもデウロフェウの良さが出ればいいという温かい目で見ていました。
言い換えれば大きな活躍をするまで我慢して起用し続ける時期が必要だったと思っていましたが、バルベルデ監督は早くも見切ってしまったということです。
現在のデウロフェウでは引いた相手を崩すことがそこまでできず、裏のスペースがあるときや自分の周りにスペースがあるとき限定での活躍になります。
対戦相手もバカではなくデウロフェウの特徴を知っているので、しっかりと数的有利やスペースを消して対応してきますし、スピードがあり突破力のある選手なのでなおさら警戒される選手だと感じます。
そこでデウロフェウは無謀な突破や、変にごねてしまうことでのボールロスト、もしくは後ろに戻してデウロフェウの特徴が出なかったりと、一つの壁にぶち当たっていた段階でした。
一つの打開策としてはパス&ムーブのワンツーという、シンプルに味方に預けて裏のスペースへのランニング、もしくは斜めの動きで、デウロフェウがスピードに乗った状態でボールを受けることは可能だったと思いますが、デウロフェウはそれができなかったですね。
デウロフェウは止まった状態の足元でボールを受けたがり、そこから良いプレーをしようとしましたが、現状ボールを受ける回数が減ってでも、スピードに乗った状態でボールを受けるためのランニング回数ができなかったと思います。
デウロフェウの効果的なプレーは「良いプレー:悪いプレー=2:8」で、時よりしか良いプレーが出ないので、起用されない理由はここにあったのだと思います。
シーズン序盤はデウロフェウはしっかりと起用されていましたし、そこでバルベルデ監督を満足させることができませんでした。
そこでパウリーニョ起用の4-4-2の方がチームとしてバランスが良かったので、デウロフェウがバルベルデ監督の信頼を勝ち取れなかったことが、4-3-3から4-4-2へと変更になった一つの原因でしょう。
デウロフェウはエゴイスティックなプレースタイルですが、バルベルデ監督はそれも承知でデウロフェウを起用していたので、そこは問題ないと推測しています。
もっと出場機会を与えて試合に我慢して起用すればいつかは活躍したと思いますが、バルベルデ監督の見切りでデウロフェウのバルサでの人生は終わってしまったのだと思います。
選手のそのチームでの活躍はいつも監督の判断や選択で決まるものなので、こればっかりは監督との相性が良くなかったのでしょう。
監督にも好きなタイプの選手、好きなスタイルや何を重視するかはいろいろなので、バルベルデ監督を選択した以上、デウロフェウは仕方なかったのかなと今では思っています。
2、シーズン後半戦は4-3-3ではなく、4-4-2がベースになるバルベルデバルサ
ここからはシーズン後半戦の戦いで、結論から言うと前半戦の戦いを継続すると予想しています。
それはサイドに守備力のある選手を起用して、現在の好調のチームのバランスを崩さず戦っていくということです。
現在のシステムを4-3-3と呼ぶか、4-4-2と呼ぶかは個人の判断でいいと思いますが、自分は基本的な守備ブロック陣形の形でシステムを呼ぶので、ここでは4-4-2としておきます。
デンベレ復帰でバルベルデ監督のデンベレ起用やシステムがどうなるかとみていましたが、パウリーニョを右サイドやトップ下の形の4-4-2でベースは戦っていくように感じています。
デンベレは試合途中のジョーカー的な役割と、相手チーム次第ではスタメン起用されるとみています。チームの成功の中でデンベレを起用するという形で、これが理に適っているのかもしれませんね。
ネイマールがいた時のようなMSD(メッシ、スアレス、デンベレ)の3トップは面白そうですが、バルベルデ監督はデンベレを強引にでも起用する気はないように感じます。それでも途中出場含めて、しっかりと出場機会を与えていくのでしょう。
現在のバルベルデバルサはメッシとスアレスの2トップ気味というのが最もバランスがよく、自分もそのように感じています。
その為、メッシを中央から右に配置する可能性は極めて低いと思います。メッシはスアレスとの2トップの関係で中央から自由に動いてプレーするのが効果的であり、相手チームもメッシの位置が固定されないほうが嫌なのかなと感じます。
デンベレ復帰でチームがどう戦いを変えるかは注目点でしたが、現在のところその変化は見られないですし、現在の状況で勝てないということが起きない限り、バルベルデ監督は前半戦のベースを変えないでしょう。
4-3-3の強力な3トップは魅力的ですが、4-4-2のほうが守備のバランスが良くて勝率は高いと思うので、4-4-2で間違いないと思います。
守備がシュテーゲン頼みということですが、確かにシュテーゲンのセービングは光っていますが、バルサの守備陣は頑張っていると思いますよ。ソシエダ戦も攻められている割に、シュテーゲンのセービング回数は少なかったですし。
CLの決勝トーナメントに残っている対戦相手チームに、リーガのような間違いなく勝つだろうという確証はほぼないですし、
「最後はバルサの方が自力で優っているのだから勝つだろう」
と思っているくらいです。
ペップシティを筆頭にヨーロッパにはバルサと近い戦力や強さを誇っているチームもありますが、どこと戦ってもバルサが弱いという状況ではないと思います。
勝負は先制点などの少しの運もあって敗退することもあるので、次のチェルシー相手に敗退する可能性もありますが、それでも最後はメッシ率いるバルサが簡単に敗退するとは思えないです。
バルサファンということもありますが、「やはり最後はバルセロナが勝つ!」と思っています。チェルシー戦含めてCLに簡単な試合はないと断言しておきますが。
デウロフェウはカンテラでありながらそもそもバルサに合わなかったとしか言いようがありませんね。
戦術理解度も低く、ジョーカーとして投入されたバレンシア戦でのプレーも酷かったのでそこでバルベルデ監督も完全に匙を投げたのでしょう。
デンベレは負傷を繰り返しているのは本当に悩ましいですが、
少ない出場機会でも発揮されるインテリジェンスは確かなので
時間さえかければバルサに貢献してくれると期待しています。