《質問》セルジ・ロベルトのアンカー起用が少ない理由はなぜ?

質問があったので回答します。

「ピク爺」さんより

「セルジ・ロベルトの起用方法についてお聞きしたい点があります。昨シーズン、彼はピボーテの位置で一定の評価を得ていたと思うのですが、今シーズンは先日のグラナダ戦のみ同ポジションでプレイしたように思います。相手にもよりますが、ブスケツを休ませるためにも、この位置でもっと起用しても良いように思います。ピボーテでのプレイが少ないのには何か理由があるのでしょうか。」

「ピク爺」さん質問と初めてのコメントありがとうございます。勝手な想像ですが“ピク爺”とはピケとコクーが混ざった名前なのかなと勝手に推測( ̄▽ ̄)

見解・回答

・前半戦はラフィーニャの怪我で前で起用せざるを得なくなった!?

ここまでセルジ・ロベルトのピボーテ起用が少ないとは、昨季からの活躍もあり予想出来なかったのはとても共感します。昨季の第27節のエイバル戦で初めてピボーテで起用され、そこから数試合はピボーテで起用されたこともあり、バルサファンも来期はピボーテ含め中盤を広くカバーしてくれる活躍を期待していたはずです。

今季のセルジ・ロベルトのスタートポジションは右SBであり、モントーヤのレンタル移籍、ビダルが1月まで起用出来ない、ドウグラスが活躍するかは不明などもあり、アウベスしかいない手薄な右SBのバックアッパー的な存在で起用されたはずです。

そこでの起用でバルサファンの信頼を大きく勝ち取ったセルジ・ロベルトは、現在まで様々なポジション(CBとCFを除く7つのポジション)でプレーしてその存在価値を確固たるものにしたと思います。

ルイス・エンリケもシーズン前にはセルジ・ロベルトを右SBで試そうという気持ちと、中盤のセントラルとピボーテで起用するつもりだったと思います。FWの両ウイングでも起用されたセルジ・ロベルトですが、シーズン前にはあまり考えには入っていなかった選択肢の1つなのかなと感じます。

前線の3選手のカバーはラフィーニャ含めムニルとサンドロで考えており、特にラフィーニャの存在はルイス・エンリケの中では大きかったと思います。

しかし、シーズンが始まって間もないCL第1節9月中ごろにラフィーニャが長期の怪我をしたことで、バルサの中盤のセントラルの選手がイニエスタとラキティッチとセルジ・ロベルトの3人しかいないことで、セルジ・ロベルトのピボーテや右SBでの起用は止めて、中盤のセントラルを中心に前での起用を決めたのかなと思います。

アウベスより良い印象もあったのでその後も右SBで何回かは起用されましたが、アウベスの復調もあり中盤のセントラルで起用された回数が多くなったはずです。選手の頭数が単純に少ないことで、ルイス・エンリケはセルジ・ロベルトのピボーテ起用を諦めて前のポジションで起用したのだと思います。

前半戦からもう少しブスケツをローテーションで休ませたかったというのはルイス・エンリケの頭の中ではあったとは思いますが、ラフィーニャの怪我でセルジ・ロベルトの前での起用を選択してマスチェラーノに多めにピボーテをやらしたのだと思います。前半戦は中盤のセントラルが本当にカツカツでブスケツもセントラルを何度もやっていましたし、ブスケツに少し無理させてでも起用してやろうと決心したんだと思います。

その証拠か分かりませんが、この1月からビダルとアルダが起用になったことでブスケツに2試合連続のベンチでの休息が与えられ、前線や中盤のセントラルの選手層が厚くなったことでセルジ・ロベルトはピボーテでも起用されたのだと思います。

技術的な要素でセルジ・ロベルトのピボーテ起用をしなかったと言うより、前半戦にバルサに怪我人が多く出たこともあり選手層の問題でピボーテ起用しなかったのだと思います。マスチェラーノがピボーテをやっても大きな問題はないですし、CBは人数が多いので選手を回してやっていけたのだと思います。

 

・攻撃的にいける試合プランならピボーテにセルジ・ロベルト起用でもOK

確かにブスケツを休ませる為にピボーテを誰に任せるかはバルサの1つの問題だと感じます。バルサで代えの効かない選手とも言われるブスケツですから、それと同じプレーや同じレベルのプレーは出来なくとも、バルサのチームのレベルを落とさない選手起用と考えれば限られるものになるでしょう。

その中の選択肢にセルジ・ロベルトは間違いなく入っていると思います。昨季に良いプレーをしていたという少しばかりの実績もあり、特に攻撃面でのパスのつなぎではマスチェラーノとは違って大きな特徴があると思います。

マスチェラーノの場合はどちらかというと守備的な起用で守備の安定やプレスの強化、バックラインの前で広いゾーンににらみをきかせれる選手であり、相手のカウンター時にも上手く対応できるので守備では特に心配はなかったと思います。ブスケツに比べれば攻撃面で明らかに劣る部分はあるものの、マスチェラーノ自身は下手な選手でもないので大きな不満な点にもならず、相手のカウンターの強いチームやバルサが守備的な布陣の時に、ピボーテにマスチェラーノの起用は1つの選択肢だったはずです。

セルジ・ロベルトの場合はマスチェラーノと攻守が逆転している感じであり、攻撃ではバルサのパスのリズムをほとんど崩さずにプレーが可能な選手だと思います。セルジ・ロベルトをピボーテで起用した場合は自分だけの特徴を出す為にも後方からのドリブルでの突破や、飛び出しなんかももっと出来るようになれば良いかなとは思います。守備では持ち前の運動量でプレスや後方への戻りも決して苦にすることなく、最近の試合では読みの上手さや対人でも強さを発揮していると思います。SBでの起用がこれらの守備面を向上させたのかなと感じます。

簡単に言えばピボーテは基本はブスケツ起用で間違いないけど、休ませる時は対戦相手との力関係や特徴を考えて守備的なマスチェラーノと、攻撃的なセルジ・ロベルトを使い分けて起用して良いのかなと思います。

後半戦はブスケツを休ませる意味もあって、セルジ・ロベルトのピボーテ起用は間違いなく増えると思います。そこまで多くあるとは思いませんが、これからの後半戦の中で数試合はスタメンでセルジ・ロベルトのピボーテは起用されると思っています。冬のマーケットでノリートかデニス・スアレスが加入した場合は、その起用の確率は少し上がるのかなとも思います。

 
 

1 Responses to “《質問》セルジ・ロベルトのアンカー起用が少ない理由はなぜ?”

  1. バルサミコス より:

    お久しぶりです!詳しくはわかりませんがネイマールの移籍金が公表された額より大幅に高いということで問題になってたと思いますが、今回のレアルのベイルの移籍金も公表?されてた額より高いという密告で証明された?みたいですが、レアルの場合は特に問題にならないのでしょうか?
    レアルが正式に公表してたか等は詳しくはわかりませんが…
    もしネイマール移籍金問題がサントス側と揉めた件や父親問題等で違う違反?で問題になっていたらすみません(>人<;)

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