《質問》バルサで将来観てみたい監督とサッカースタイルは?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
「コオロギ鍋」さんより
「私も貢献度ランキングの5人は出場時間的に妥当だと思います。(個人的にネイマールは5位くらいかなと感じています)
さて、監督の話題もいかがでしょうか。今季ラージョの降格が決まって凄いショックを受けている私ですが、パコが来季も続投するという記事で二重に衝撃を受けています。バレンシアなどからオファーが来ていると聞いていたので、そこからゆくゆくはスペイン代表、バルセロナでも……と勝手に思い描いていました。
ルーチョの3年目はほぼ決まりですし、彼はバルセロナをより現実的に効率的にして結果を出し感謝しかないので大歓迎ですが、よりロマンに溢れた戦術家も見てみたいんです。パコやビエルサ……ケンジさんはどのような監督、どのようなサッカーを将来的に観てみたいですか?」
「コオロギ鍋」さんコメントありがとうございます。ルイス・エンリケは現実的でバルセロナを強くしているので今は監督交代はないと思いますが、これが一生は続かないのでバルサの将来的な監督は気になる所ですね。
見解・回答
・パコ・ヘメス、ビエルサ監督共に攻撃的な魅力的なサッカー
まず「コオロギ鍋」さんが名前を挙げているパコ・ヘメス監督とビエルサ監督ですが、とても攻撃的なサッカーで見ていて面白いサッカーをする監督ですね。
特に守備では共に似ている部分があるように思います。前線からのプレスを信条とし、マンマークやゾーンという少しの違いはあれど攻撃から守備に切り替わると目の前の選手や近い選手をマンマーク気味にマークし、対戦相手のビルドアップのボールを高い位置で奪って攻撃につなげようとするバルサのプレスにも通じるものだと感じます。
攻撃ではパコ・ヘメスはマイボールを大事にして中盤の底の2人を中心にサイドにパスを散らして、サイドからのクロスでゴール前に人数をかけてくるという戦い方も面白いですね。ビエルサ監督はポジションチェンジや3人目の動き、いや4人目の動きなどある程度監督がデザインした攻撃の形を選手が実践する感じですが、ピッチに広く広がった選手達の攻撃は見ていてダイナミックさを感じさせますね。
共にハードワークという運動量を求める監督で、さらに戦う意志を見せる選手が好きというのも似ている気がします。パコ・ヘメスもビエルサも唯一無二の存在で、良い意味で「監督界の異端児」と呼んであげても良いでしょう。
この2人の監督に最も共通しているのは自分の戦い方を信じてどんな対戦相手でもやり方を変えない所がかっこいいですね。しっかりチームのベースの戦い方があり、そのベースをもとに後は少し修正するぐらいで戦っているのがプロの世界では出来そうで出来ない所ですね。
2人ともバルサの監督になれば面白そうですが、監督として「クセが凄い(お笑い芸人の千鳥風)」のでバルサとマッチするかはやってみないと分からないという所がありますかね。でもロマンというかバルサとマッチすれば、ペップバルサほどとはいかないまでも新しいサッカースタイルとして、世界中の人に強く認められる素晴らしいサッカーを実践できると思います。
・パコ・ヘメス、ペップ・グアルディオラ、あの男のバルサも・・・
次に自分が将来的に見てみたい監督の話題に移しますが、現実とロマンを含めれば現在ラージョを指揮しているパコ・ヘメス監督ですかね。やはりあの前線からのプレス、マイボールを大事にするスタイル、攻撃に人数をかけて常に攻撃的なスタイルはレベルの高い選手が在籍するバルセロナでやればどこまで化けるのかなという楽しみはありますね。
でもこのままでは特に話に変化と面白みがないので、監督の具体的な名前を挙げるならもう一度ぺップ・グアルディオラが率いるバルセロナが見てみたいですね。現在のサッカー界の監督としての異端児は少なくペップ、パコ・ヘメス、ビエルサ、ファン・ハールぐらいしか自分は思いつきませんね。
ペップ・グアルディオラにもう一度バルサに帰ってきてほしいというバルサファンは多いと思いますが、選手やコーチなど一新した新しいペップバルサが見てみたいですね。ポゼッションサッカーに変わりはないでしょうが、ドイツやイングランドやその他の国でも指導して凄みを増したペップがバルサを指揮したら面白そうと思います。
後は意外に自分はジョゼ・モウリーニョ監督のバルセロナが見てみたいですね。現実では絶対にあり得なさそうなので面白そうですね。バルサファンの中にはモウリーニョを毛嫌いしている人も多い気がしますが、監督としては1流なのは間違いないと思います。
そしてモウリーニョのバルサを見てみたいと言うよりも、モウリーニョがやるポゼッションサッカーのチームを見てみたいというのが興味ありですね。世間で言われるほどモウリーニョのサッカーは守備的だとは思いませんが、もっとビッグクラブでは攻撃的に戦ってもモウリーニョの頭脳なら勝てるだろうと思うのでそれをバルサで実践したら面白いと思います。まぁこれだけは99%あり得ない監督人事なのでしょうが( ̄▽ ̄)
最後に監督ではロマン要素ではなく現実問題と考えて、個人的にはバルサのOBの選手を中心に監督をしてほしいというのはあります。カタールで指導者として勉強しているシャビ、PSVでリーグ優勝したコクー監督、そのライバルチームのアヤックスのフランク・デブール監督など、どの監督でも攻撃的なバルサが見れると思うので楽しみですね。
ルイス・エンリケの後任にはロマンだけではなく現実問題も含めてコクー監督を自分は推していますが、人間性に優れてバルサのやり方、スタイル、ファン心理などを理解している人がバルサで成功する確率も高いと思うのでコクーバルサが見てみたいですね。
個人的に監督として特徴のある監督が多くいるとは思っていないので、バルサの選手達をしっかりコントロールして戦える集団にしてくれればそれだけで十分と自分は思います。監督の重要性を説いている本や記事も多くありますが、自分は監督よりも選手の質の方が圧倒的に重要だと思っているので、攻撃的なサッカーを実践してチームを上手くコントロールしてくれる監督なら誰でもウェルカムです。
・攻撃的なサッカーでまず自分達から仕掛けるサッカー
最後にどんなサッカーを観てみたいですが、監督によって戦い方にはその人の色が出るので監督次第でしょうが、攻撃的なサッカーなら自分はどんな戦い方でも見ていて楽しいのでこれといったスタイルはないです。
自分達が得点を奪うために攻守をし、相手の出方を待つのではなく自分達から先に仕掛けるサッカーが好きですね。CL準々決勝のアトレティコとの2ndレグの先制されるまでのパスを回すだけのスタイルなんかは、見ていてイライラして見る気がなくなりましたね。
自分がバルサファンだからか分かりませんが、対戦相手をフルボッコにするサッカーが好きです。互角の接戦の試合も面白いですが、自分の応援しているチームは見ていて対戦相手が可哀想になるぐらいボコボコにするといった圧倒したサッカーをしてほしいですね。
それがボールポゼッションでも速攻中心でも個人技中心でもあまり気にならないですね。バルサファンの中には「バルセロナ=ポゼッションサッカー」という誇りというか固執する人もいますが、自分は自分達から仕掛けて得点を狙う姿勢を見せていて闘うバルセロナの姿なら例えボールを持っていなくても見ていて楽しいですね。どんなサッカーが見てみたいかは監督にお任せですね。
今のルイス・エンリケの少し現実的なサッカースタイルは自分はとても気に入っていて、ビッグマッチでほとんど期待を裏切らない選手の戦う姿勢も含めて今のバルセロナの姿は見ていて応援し甲斐がありますね( `ー´)ノ
お答えくださってありがとうございます♪
ビッグクラブであればあるほど指揮官に求められる役割は選手をどうケアするか管理するかの能力だと思います。
素晴らしい指導者兼マネージャーである必要があり、その点、ルーチョはそのバランスに長けた名将だと感じます。
パコやビエルサは変人(褒め言葉です)でマネージングに少々欠けていますから難しい……。
あとはカタルーニャという難しい土地・歴史・文化にどのように向き合い接するのか大事なポイントですよね。
余談ですが、個人的にチャビがどのような監督になるか楽しみです。
私はペップバルサの幻影に未だに取り憑かれている人間ですから、ポゼッションサッカーのメリットもデメリットも知り尽くしている彼がその限界をどう超えるのか。
ジョゼのように現実的になるか。ペップのように想像できないような革新的な戦術を携えてくるか。
期待しすぎかもしれませんが、どうしても期待しちゃいます。