《質問》バルセロナは3バックを試すべき時!?5バック推奨!?

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

「レト」さんより

「イニエスタも離脱中ですし、しばらく3バックで行くのもアリなのでは。ロベルトなら3バックの右も普通に出来ますし。」

「レト」さんコメントありがとうございます。1か月前ぐらいの質問なので、今回はバルセロナの3バック(5バック)の可能性について書いています。

見解・回答

・3バックという名の5バックでもOK!

最近のバルセロナの戦いを見る限り、バルセロナの3バックは面白い戦い方のように思います。「レト」さんの3バックなら(イニエスタ不在時)3-2-2-3で

DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ(ユムティティ)

MFブスケツ、ラキティッチ、ラフィーニャ、デニス・スアレス

FWメッシ、スアレス、ネイマール

こんな感じでしょうか。中盤はボックス気味ではなくダイアモンドの形を考えたり、アルバの起用も考えれば中々バリエーションは出てきそうですね。

質問を受けたのは1か月近く前だったので今とは状況は違いますが、今でもバルセロナの3バックはありだと思います。自分はユベントスに見られるコンテ監督が採用した、5バック気味のシステムの方が面白いと思います。

DFセルジ・ロベルト、マスチェラーノ、ピケ、ユムティティ、アルバ

MFブスケツ、イニエスタ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

自分はズバリ5-2-3気味のバルセロナを試してほしいと思っています。3-4-3という形とも言えますが、自分の中では5バックとしています。今シーズン、一度この形をルイス・エンリケは試したのですが覚えていますでしょうか。

リーガ第8節のデポル戦で採用され、その時はセルジ・ロベルトとアルバが怪我で不在で、右WB(右SH)にアルダ、左WB(左SH)にディニュが起用されました。メッシが怪我から復帰した試合でもあり、スコアはカンプノウということもあり4対0でバルセロナが完勝しました。

 

・ビルドアップを安定させる為のシステム

5バックと言えば聞こえは決して良くなく、バルセロナが中盤2枚ってなめてんのかと思う方もいられるでしょう。このシステムの戦い方にするには明確な目的があり、それはビルドアップを安定させる為です。

最近のバルセロナはビルドアップで苦しむ試合が多くあり、中盤にボールが入らないという問題がありました。イニエスタ不在もあってブスケツを消されたら中盤でボールを受けれる選手がおらず、バックラインの選手もプレッシャーをかけられているので、苦し紛れにロングボールや中盤の選手にパスを出すことでボールロストし、悪循環に陥っているように見られます。

リーガの対戦相手は現在は多くのチームが4-4-2を採用しており、前からプレッシャーをかけてくるチームも増えてきています。2トップでバルサの両CBにプレッシャーをかけることでショートパスの1歩目を消され、そのギャップで受けようとするブスケツにもしっかりマークされて、シュテーゲンがボールを保持して蹴れないこともしばしば。

最後は両SBかウイングの選手に浮いたボールを蹴ることになり、ミスやそこで競り合いに負けることもあります。バルセロナとしてはGKのシュテーゲンから本来は足元のショートパスをつないでいきたいので、対戦相手も分析して上手くプレスをかけている状況です。

今までは後方は4バックの形で開いてビルドアップしようとしていたバルセロナですが、それを3人にして両WBの選手は高めの位置を取ることで、相手の両SHは同サイドに2人いることでどこまでプレスをかけるかは確実に迷うはずです。

普通のチームならバルサの両WBに相手の両SHがマークするので、後方ではバルセロナ側4人(GKとDF3人)対相手側2人(FW2人)の状況になるはずです。今までは3対2の状況でパスコースが消されていたわけですが、4対2の状況ならバルセロナの選手なら余裕でパスを回せるはずです。

両CBのマスチェラーノとユムティティは前方が空いていればボールを前に運べる選手ですし、誰かがプレッシャーをかけてくればその分、他の選手のマークが空くわけでそこを上手く使えばボールは前に運べると思います。

自陣からハーフライン付近までボールを運べば相手は守備ブロックを敷く守備しかなくなるわけで、普段(4-3-3)の時ならブスケツがCBの間に下りた3バックの陣形になるというだけです。バルセロナは中盤の攻撃(飛び出しや前線に絡む攻撃)の厚みは減るとは思いますが、両WBのセルジ・ロベルトとアルバは高い位置をキープし続けてピッチを広く使い続けることは出来ます。

メッシやネイマールから大外のサイドチェンジの攻撃が増える可能性はありますし、相手の守備ブロック(特に中盤のブロック)を広げる為にも、5-2-3はありなのかなと強く思います。

もし相手がバルサの5バックに5人ついてきたら(可能性は低そうですが)、その時はロングボールや強引でもメッシやイニエスタの足元にボールを入れるという多少博打になりますが、メッシだけでなくMSN相手にスペースがある程度あって1対1ならそこで勝負してやろうと考えています。

対戦相手はMSNの3人にはほぼ必ずプラス1人の形の4人で守るはずなので、そもそも前に5人プレスをかけるのも無理だと思いますが。そしたら中盤のブスケツかイニエスタがフリーなわけですから、非現実的ですね。

ビエルサ監督ならバルセロナの10人全員にマンマークなんかしてくるかもしれませんが、ビエルサ監督もパコ・ヘメス監督も今はリーガにいないので前からプレッシャーをかけるのは限度があるでしょう。

ここまで上手くはまって毎回ビルドアップに成功して相手を自陣に押し込めるとは思いませんが、この5バック陣形なら中盤にイニエスタ不在の時(ラキティッチ起用)でもある程度チームを押し上げられるとは思います。

ここまで書いてふと思ったことは、今のシステムでも状況次第でブスケツが最終ラインに下りれば解決はしそうですね。あまり自陣のビルドアップ時にブスケツがバックラインに吸収されてパスをつなぐことは少ないので、もっとトライすれば良いのかもしれませんね。

 

・相手を押し込むためなら5バックだろうが6バックだろうが何でもいい

今回の質問にはあまり答えていない気もしますが、ビルドアップを安定させてバルサはボールを保持し、相手陣地に侵入して、相手選手を自陣に下げさせましょうということが言いたかったことです。

その為なら5バックと言われようが、6バックと言われても何をしても良いと思います。サッカーの試合は勝利する為に戦うもので、勝利する為にはチャンスを多く作りピンチを少なくすることです。

バルセロナは相手陣地で試合を進めることでプレスが機能する可能性が高く、自分達のゴールから遠い位置でプレーすることでピンチの回数はそれで下がるでしょう。チャンスを作るには相手が全員引いたら難しいのですが、最近のようにビルドアップが不安定のまま戦いたくないというわけです。

セルタ戦のように落ち着きがなく混乱する試合になるなら、マラガ戦のようにバルサが押し込んで相手は1チャンスぐらいしかない試合の方が良いと自分は思います。

バルセロナは相手を押し込むことさえ出来れば試合はコントロールしやすいのだから、相手を押し込むことを考えた時に今回の5バックというのを考えてみました。常に5バックという訳ではなく、対戦相手によって使い分けても面白いかなと思います。

後、CL第6節のボルシアMG戦の予想メンバーです。バルサBからはカルドナだけ招集。

GKシレッセン

DFビダル、マスチェラーノ、ユムティティ、ディニュ

MFアンドレ・ゴメス、ラフィーニャ、デニス・スアレス

FWメッシ、パコ・アルカセル、アルダ

新システムも試す示唆をしていたルイス・エンリケですが、蓋を開けたら変更点はないのかもしれませんね。カルドナも途中から出場する可能性はあり、そこも見どころにはなりそうです。

 
 

コメントを残す

このページの先頭へ