《質問》バルセロナは4-4-2より、4-3-3の方がサイド攻撃は増えるのでは?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
『バルサは4-3-3を使った方がよりサイドも使えるようになっていいと思うのですがどうでしょうか?
また4-3-3を使うとしたらスタメンはどのようなのがいいでしょうか?』
貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。
質問・疑問点だけでなく、思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。
■ 目次
見解・回答
1で「両WGの4-3-3はピッチを広く使い、トライアングルの攻撃でサイド攻撃は増える!」
2で「メッシをサイドに配置すること=バルサの得点力ダウンにつながりかねない」
3で「4-3-3なら鉄板メンバー+サイドアタッカーの11人」
4で「まとめ」
について書いています。
1、両WGの4-3-3はピッチを広く使い、トライアングルの攻撃でサイド攻撃は増える!
・バルセロナの伝統的な両WGの4-3-3ならサイド攻撃は間違いなく増える
バルセロナの4-3-3は伝統的な両WGの4-3-3で考察していきます。メッシがスアレスの後ろでプレーするのは今の4-4-2と変わらないので。
今の4-4-2から4-3-3に変更したら、確かにサイド攻撃の回数は増えます。4-4-2よりピッチを広く使いながら攻撃できるというのもメリットですかね。
4-4-2はどうしても選手が中央寄りに固まってしまうので、ピッチを広く使ってサイド攻撃を増やすなら4-3-3のほうが有効なシステムだと思います。
試合展開で使い分けるなら、対戦相手が自陣に下がってゴール前に守備ブロックを敷いた時に、4-3-3は4-4-2よりいいのかもしれません。
また、現状のメンバーならペップバルサとは違って攻撃の中心選手が両WGに配置されるでしょうから、よりサイドにボールを展開することにはなりそうです。
・さらにSB、CH、WGのトライアングルで同サイドを突破できる!
4-3-3なら同サイドの崩しを、3人のトライアングルの関係でおこなえるのもメリットです。
右の攻撃でいうと、4-4-2の右CHはチームのバランスを考えて前に出るのに躊躇しやすいですが、4-3-3の右CHはより攻撃的にいきやすいです。
なぜなら、4-4-2は左CHがチームのバランスをとるのでカバーリングの距離が遠くなりますが、4-3-3ならアンカーの中央にいる選手がカバーリングするので距離が短いですね。
そもそも中盤のアンカーに入る選手は中央から離れず、チームのバランスをとる目的が強いという役割からも、CHの選手が攻撃参加しやすいです。
4-4-2なら同サイドの突破はSBとSHの2人の関係になりやすく、動きとしても3人より複雑さがなくなって、守る方は守りやすくなります。
同サイドを崩すという意味でも4-4-2より4-3-3は、サイドを崩すのに理がかなっているので、サイド攻撃は自動的に増えていくのかもしれません。
2、メッシをサイドに配置すること=バルサの得点力ダウンにつながりかねない
・4-3-3にするならWGの選手の不在、メッシをどこに配置するかが問題
システム的にはサイドの攻撃が増える可能性が高いのに、なぜバルベルデバルサが4-4-2を採用しているのか。こう思うかもしれません。
その理由は、大きく2つあると考察しています。そして、この考察の2つは今のバルサに理にかなっていると思います。
1つ目は、WGの選手の不在です。デウロフェウを放出し、デンベレがまだチームになじめていない現状で、4-3-3にしたときに誰をWGで起用するかが問題です。
2つ目は、メッシをどこに配置するかです。メッシが自由に動くのをOKにしたら、おそらく中央に入ってきて4-4-2と変わりません。
なんだかんだバルセロナはメッシのチームですから、メッシを生かすという理由から動きの制限をつけると、それはどうなのかな~と思うところです。
次からはメッシを右WG、CF(もしくは0トップ)に配置するとどうなるかについて考察します。
・メッシを右WGにしたらチームの得点力ダウンにならないか!?
4-3-3でもしメッシを右WGに配置すると、ゴール前での決定力が落ち、結果的に得点力ダウンになりそうで心配です。
現在のバルセロナはメッシがチーム得点王ですし、メッシの得点力を大いに頼りにしています。
それを中央からサイドに配置することで、チャンスメイクは増えるかもしれませんが、ゴール前でのフィニッシャー不足になりかねない気がします。
スアレスはゴール前にいますが、スアレス1人になるとこれはこれで心配です。バルサで得点をとる選手は限られていますからね。
メッシの高い得点力を生かせないことから、メッシの右WG配置は微妙だと思います。
・メッシをCF(もしくは0トップ)にするとスアレスはどうする?
メッシの高い得点力を生かすなら、ペップ時代のように中央でCF(もしくは0トップ)にすればいいじゃん!?と思うかもしれませんが、こちらも微妙だと思います。
そうすればスアレスをどこで起用する?という問題が出てきます。
今シーズン前半戦にはスアレスが中央から左サイドに流れまくり(コンディションの不調もありましたが)、得点数が伸びないということが起きました。
スアレスは中央でしか起用できない選手ですし、中央からサイドに流れるのは良くても、サイドから中央に入るのはどうなんですかね。こんな動きほとんどみたことないですし。
スアレスがいない、もしくはスアレスを外すなら、4-3-3でメッシをCFで起用するのはアリだと思います。
3、4-3-3なら鉄板メンバー+サイドアタッカーの11人
・4-3-3なら鉄板メンバーにコウチーニョ(デンベレ)
最後に4-3-3ならどんなスタメンにするかです。するならこんなメンバーですかね。
GK:シュテーゲン
DF:セルジ・ロベルト、ピケ、ウムティティ、アルバ
MF:ブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス、コウチーニョ
鉄板メンバーにコウチーニョを組み合したメンバーが、一番強いとは思います。
得点がどうしてもほしい後半になれば、ラキティッチをベンチに下げてデンベレ(ビダル)を投入して、メッシを中盤で起用することになりますかね。
4-3-3なら中盤の3選手はどうしても守備の負担が増えるので、パウリーニョをスタメンは僕なら躊躇します。後半投入はアリ。
本当はサイドアタッカーであるデンベレを左WGで起用したいのですが、現状フィットしていないのでここも躊躇。シーズン終盤で、1試合1試合の結果が重要になるので。
CLではデンベレを起用するとは思います。成長と期待をこめて。それでも基本はコウチーニョがベストメンバーにはなりますかね。
メッシはスアレスがいるので、迷いなく右WGの配置に決定しました。
4、まとめ
・4-3-3はシステム的にはサイド攻撃に向いている
・現状のバルサなら4-3-3が最適なシステム(メッシの配置含めて)かは微妙
・4-3-3ならスタメンにコウチーニョを左WGで起用する
ラテラルからのアーリークロスを使わないのはなぜでしょうか?
バルセロナはほかのクラブに比べて圧倒的にSBからのアーリークロス(ハーフライン付近からのクロス)が少ないと思います。
なぜでしょうか考察を聞かせてもらえると嬉しいです。
私の考えるアーリークロスのメリット、デメリット
メリット
・スアレス、パウリーニョのヘッドのゴールが期待できる
・中央に集中した相手ブロックの幅が広がりが期待できメッシ、イニエスタ、コウチーニョのドリブルスペースが得られる
デメリット
・J.アルバ、S.ロベルトのクロス制度があまりよくないのでゴールの期待が低い
・単純にポゼッション率が下がる
「うぶ」さん、コメントありがとうございます。
質問に回答させていただきました。
アーリークロスのメリット・デメリットはほぼ正しいですし、
ひとつのことから両方の側面を考えれることは良いことだと思います。
これからもブログの方よろしくお願いします。質問あったら待っています。