《質問》メッシ不在だったらどんな布陣・戦術が最適?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
『現在、いい方向に進んでいて気持ちがよいですが、不安なのは、メッシ依存がまた強まっているように見えることです。
チングリが、メッシ不在のときにどんなフットボルをやるのかが興味深いですが、どのような布陣・戦術が最適だと思われますか。』
貴重なコメントありがとうございます。
コメント欄は記事の下にあります。質問や疑問点だけでなく思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。
■ 目次
見解・回答
1で「メッシ不在時の布陣・戦術は」
2で「メッシ不在時のバルサがやるべきサッカー」
について書いています。
1、メッシ不在でも4-3-3、超ポゼッション重視のサッカー
メッシ不在時のバルセロナですが、システムはいじらずに4-3-3で良いと思います。陣容は
GKシュテーゲン
DFセメド、ピケ、ウムティティ、アルバ
MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ
FWデンベレ、スアレス、デニス・スアレス
普通に考えれるこのメンバーで基本は良いと思います。デンベレのそれまでの出来次第では、セルジ・ロベルトやラフィーニャを右WGで起用していいと思います。メッシがいないのでトップ下とかはなく純粋な3トップの形です。
戦術としては、今まで以上にポゼッションを重視したサッカーに変更する必要があります。
メッシという圧倒的な個の力と前への推進力を失ったバルセロナは、メッシがいる時のように攻撃して得点を狙うのは基本止めた方がいいと思っています。
どういうことかというと、ボールを失うことを最大限警戒する超慎重なパス回しをしながら、チャンスと思えたときだけ攻撃のスイッチを入れる戦い方がベストに思います。
この戦い方は今までメッシ不在の時にバルセロナが何度もとった戦い方であります。代表的な試合としては2009年11月のCLのインテル戦、また2015年12月のクラブW杯の広州恒大戦になります。
チャンスや決定機こそバルセロナに多くありませんが、ボールを保持して試合をコントロールしながら数少ないチャンスをゴールに結びつけて、なるべくピンチを少なくした試合です。
見ていてバルサファンがチャンスで沸くシーンこそ少ないですが、危なげなく試合を進めて手堅くバルセロナが勝利を収める試合展開の一つになります。
オープンな打ち合いの戦い方は絶対に止め、攻守においてメッシ不在なのでいつも以上にコンパクトにしながら、ボールを保持することで試合のリズムをスローにすることも必要です。
スコアの狙いとしては無失点をキープしながら1得点奪って勝利を狙う形です。黄金期と呼ばれるスペイン代表もこのような戦い方だったはずです。
試合はスローとなり見ていて見ごたえがない試合になってしまうかもしれませんが、バルセロナが相手陣地でボールを保持しまくって相手に何もやらせないという試合展開を実現できれば最高です。
2、メッシ不在なら失点を少なくするサッカーに変更するのがベスト
メッシ不在ならバルセロナは試合に対するアプローチをいつもと変えなければいけないということです。
メッシがいればメッシにパスを渡せば何かやってくれますし、例え失点してもメッシが何とかしてくれると頼れますが、メッシ不在の現在のバルセロナにそこまで頼れる存在はいません。(ネイマールがいてくれれば…)
いつもは攻撃に比重を置いているバルセロナも、メッシ不在になったらどちらかというと守備を意識した戦い方にした方が結果は出ると思っています。
バルセロナなので自陣で守備を固めるというわけでもありませんし、守備的な選手を多く配置するというわけでもありません。
ただ失点をしないためのサッカーを追及して、そのうえで得点を奪って勝利するという手堅いサッカーがベストだと考えています。
まだまだバルセロナがメッシ依存症なのは否定しませんし、メッシのいるバルセロナとメッシがいないバルセロナが同じサッカーをしようとするのはムリだと思います。
まだシーズンが始まったばかりでバルベルデバルサの中でさらに成長する選手も出てくるでしょうし、活躍次第では初めに書いた布陣の入れ替えこそありますが、基本的には超ボールポゼッションのサッカーを実践して失点せずに相手に何もさせず、数少ないチャンスをものにして勝利を狙うのがベストでしょう。
得点がとれずに引き分けの試合が増えてくるかもしれませんが、それは致しかたなしで、得点がとれない場合は途中交代で変化をつけれる攻撃的な選手を投入してどうにか対処するしかないでしょう。
正直メッシが長期の怪我でもしようものなら、ポジティブな自分でもバルセロナのシーズンはほぼ終わったと思わなくもないですが、メッシ離脱の陣容でもどうにかやっていけるとは思います。
メッシがいるなら強豪相手にも勝てるという自信はありますが、メッシ不在なら強豪相手に勝てるかな?というメンタルになるくらいのチーム力にはなると思っています。
私もケンジさんが述べているメンバーがベストだと思います。
ただ、コオロギ鍋さんがおっしゃっているように個の力に頼ることは多くなります。というよりもバルサ(スペイン代表)のポゼッションは、個人の突破でフリーな味方選手を作り出して、そこにパスしてシュート、またはそこからさらに崩していくことは必要不可欠な攻撃パターンです。
またドリブルでの突破は確かにボールを失うリスクを高めますが、デニス、デンベレ、デウロフェウの能力を生かし、成長につなげる絶好の機会と考えても良いのではないでしょうか?
メッシがいない時だからこそ、彼らが持ち味を生かせば大きな自信を持ってくれるはずです。
中盤をブスケ、イニエスタ、デニスで、サイドにロベルト、デウロフェウやデンベレ
パスサッカーを見たければ、これくらい攻撃に偏ったメンツも面白いと思いますね。
メッシ不在となるとよりサイドの活用が重要になってきますね。
右エストレーモも個人技で突破できる選手が必要になってくる。
それでなんですが、この記事のケンジさんの布陣で右エストレーモ候補にデウロフェウが挙がらないのはやっぱりまだ物足りないとお感じだからなんでしょうか?
デウロフェウが帰ってきて以前より守備意識が高まったことは嬉しかったのですが、彼の強みとして期待していた一対一を制して突破する力、狭いところでも切り込んでいけるドリブルというのがまだあまり見られていないのが気になります。
この間のエイバル戦でことごとくドリブル突破を失敗していたので調べたら、リーグ開幕からの5試合で一対一の勝率は28%、18回勝負して5回しか勝っていません。
出場時間的に単純な比較は出来ませんが、現状はデンベレ、デニスよりも劣った数字でした。
(ちなみにメッシは29/43で67%、イニエスタは8/13で63%)
最強スペイン代表もそうでしたが、ボールを保持し安定したポゼッションスタイルは相手陣地のスペースも生まれにくいのでチームで崩すには限度があり、個の突破に頼らなければならない場面が多く出てきます。競合相手なら尚更です。
メッシやイニエスタが背負ってきたその役割をデンベレ、デニスでも難しそうなのに、デウロフェウが背負えるのか少し心配です。
ライカールトバルサのサイドアタックも一つの選択肢かなと思います。
パスワークで相手をずらして、サイドで一対一を作り、クロスや切り込んでのシュートに持っていく感じですかね。
そのため、サイドは現状で突破力が期待できる、デンベレ、デロウフェウ。
中盤以下は管理人さんと同じメンツです。
勿論、ずらして中盤から裏への神パス、両サイドバックの上がりからのクロスも増えるのでは無いかと思います。
メッシはライン間で受けて、前を向く能力、そこからのアイデア、実行力が史上最高とは言えますが、逆にメッシを狙いすぎてチャレンジパスが多くなる、他の選手の受ける意識が下がるという様な副作用を持っていると思います。
単純に考えて、世界最高レベルの中盤と、バックライン、世界最高のcf、中堅以上でも一定の活躍をして、さらなる飛躍が期待できる若い両wg。
文面を見れば躍動する雰囲気がありませんか?
まあ蓋を開ければ、、という可能性も否定できませんが。
メッシ不在時には選手にとにかく「俺が試合を作る」みたいな意気込みを見せて欲しいですね。
ロベルトやデニスも十分に試合の主役になれるポテンシャルはあるだけにそういった図太さがこれから求められるはずです。
もちろんセビージャでエースだったラキティッチにも。
デウロフェウは逆にチームへの適応を最優先して欲しいところですが。