《質問》マスチェラーノはなぜ右CBでは不安定?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
「大魔人プジー」さんより
「質問です。前線のMSNも代えがきかないですが、最近思うのは、ピケの代役の不在です。現状、ヘフェシートがやっていますが、右は勝手が違うのか、先日のようにどうも不手際が目立つように思います。左はウンティにムッシュウもいるので良いですが、右はヤバくないですか? ヘフェシートの右での不得手を思うと、バルトラの放出が痛い気が……なぜ、ヘフェシートは右だとダメなんでしょうか?」
「大魔人プジー」さんコメントありがとうございます。
■ 目次
見解・回答
・マスチェラーノとマテューコンビがそもそも問題か!?
今回は正直難しいテーマに感じます。個人的にはマスチェラーノが右だからダメという印象はありませんでしたが、アラベス戦の失点に直接的に2度のミスで絡んだことで相当悪いイメージがあるのかもしれませんね。アラベス戦はマスチェラーノ自身のコンディションが相当悪かったのでミスが起きたのかなと推測していますが。
マスチェラーノが右に入る時は自ずとコンビを組むCBはユムティティorマテューの選択になるのですが、まずこの組み合わせ自体マスチェラーノにとっては苦しいのかなと思います。マスチェラーノは本職ではないCBをやっているので、最終ラインをそこまでコントロールできないと思っています。
マスチェラーノがユムティティと組めば古株のマスチェラーノがDFリーダーになるのは必然で、ピケとコンビを組む時より少し最終ラインに神経を使うのはしんどい所。マテューはポジショニングが若干暴走気味なので、マスチェラーノはさらに余計に神経を使うでしょう。現状ユムティティとはうまくいっているのかなという印象は受けていますが。
問題はマスチェラーノとマテューのコンビであり、どちらも最終ラインをコントロールできる選手ではない分、最終ラインはいつもよりガタガタに。これはマテュー加入時の2年前からずっと起きていた現象ですが、これでCBの選手に問題が多くなり良いプレーを継続するのは難しくなります。
さらにマスチェラーノとマテューのCBとして同じタイプなのもこの2人の相性が悪い所だと思います。マスチェラーノはそのスピードとカバーリング力の高さから後方でカバーリングするCBのタイプの選手にも思えますが、相手FWにガツンと体を寄せる、どっちかと言うと前に出るタイプのCBです。マテューも間違いなく前に出るタイプですし、マスチェラーノからしたらいつも以上に背後のスペースに気を遣って自分の良さが出にくい状況に。
ピケやユムティティはどちらかというとカバーリングタイプの選手で、マスチェラーノからしたら相手FWに思い切って前にプレッシャーをかけてボールを奪うシーンは増えるでしょう。マスチェラーノは自分の持ち味(能力)を出してCBをやっている印象が強く、前に出るCBのタイプなのでカバーリングしてくれるタイプのCBと組んだ方が活躍しやすいのだと思います。
・マスチェラーノ側のSBも地味に影響している!?
マスチェラーノが前に出るタイプのCBというお話をしましたが、それは左のCB時にアルバが横にいることと、右CB時に横にセルジ・ロベルトがいることでも影響していると思います。アルバのカバーリングの広さは尋常ではないですし、左CBの後方のスペースへのカバーリング意識も高くそれを高い次元で実行してくれている選手だと思います。
アラベス戦の右CB時は右SBがビダルとほとんどカバーリング意識が少ない選手ですし、マスチェラーノからしたらいつもよりやりにくい可能性が高かったです。両横にビダルとマテューというマスチェラーノからしたらバルサのバックラインの中では厳しい組み合わせだったので、いつもより周りに気が向いてプレーに精彩を欠いたのかもしれません。
アラベス戦のミス自体1失点目がマークミス(相手が上手くミスと言えるレベルか怪しいとは思うけど)、2失点目がキックミスなので、そもそもマスチェラーノ単体のミスでこれまで書いたことは全く関係ないのかもしれません。
個人的には南米予選で2試合フル出場で疲れているマスチェラーノではなく、代表戦の2試合目のベルギー戦では60分でベンチに下がったピケをスタメンに使わなかったルイス・エンリケの起用ミスだと思っています。マスチェには移動も含めてさすがに厳しく、可哀想なスタメン起用だったかなと思います。
・マスチェラーノが右に入る時はユムティティとコンビを組ませることがほぼ必須
右CB時のマスチェラーノが不安ならピケをスタメン固定と言いたいですが、さすがにピケも休まないと腰に持病がありそうですし可哀想ですね。機会的に言うと全体の2割ぐらいの試合はマスチェラーノが右CBに入る機会があると予想し、なるべくユムティティと組ませることで対策を取ることが最大の解決策だと思います。
ユムティティは現在ピケと多くコンビを組んでいますが、これが最終ラインの上げ下げを覚えている段階で、近い将来に最終ラインのコントロールが出来るレベルまで伸ばす狙いだと思っています。そうすれば最終ラインをコントロールできる選手がピケとユムティティの2人になり、マスチェラーノが右に入る時でも最終ラインは安定して、マスチェラーノも自分の持ち味が出しやすくなり良いパフォーマンスになりやすいのかなと思います。
マスチェラーノとマテューは油と水のような印象であまり馴染まないので、正直このコンビ自体が厳しいのかなと思います。SBは多少の影響がありそうですが、正直ビダル自身の守備力の低さが問題かなと思います。横にセルジ・ロベルトでもアルバでもディニュでもそこまでマスチェラーノの守備に影響はしていないと思います。
最悪ラキティッチを右CBとか(笑)。ルイス・エンリケは右SBにラキティッチをなかなか起用しないな~( ̄▽ ̄)。ビダルに気を遣ってるけど試す時は近い将来くるかも。
そろそろマルロンはどうでしょうか?
ビダルとマスチェラーノがこのまま不安定なようなら、右SBの2番手と右CBの2番手に。
ビダルが悪いというより、本職の右SBの選手を4人とも放出してしまった強化部のミスではないでしょうか?
ユムティティが左SBもできるので、ディニュではなく両サイドできるデ・シリオあたりの方がチームバランスはよかったのではないかと思うのですがどうでしょうか?
シーズン前から左SBができる選手が4人、右SBが2人(しかもどちらも本職ではない)であれ?とは思っていましたが…。
アウベスをフリーで放出したり、獲得したのがドウグラスとビダルだったり、
右SBの補強でフロントは完全に足を引っ張ってますよね。
ただ、アドリアーノとドウグラスの放出は妥当だと思います。
ビダルに関してはもはや本職でないことを言い訳に出来るレベルではないと思いますし。
ディニェを獲得したのは候補者の中でも控えとして手頃な金額だったからだと聞きます。
もし両サイドがこなせる選手なら獲れなかったということでしょうね。
起用法にも問題がありましたけど、
セビージャ戦での失点になりかけたクリアミスや、
代表戦でもミスをしていたりするので
集中力が持たなくなっている可能性があると思います。