《質問》3年目のルイス・エンリケにはもうバリエーションがない?

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

humy」さんより

『エンリケ解任は早計ですが三年目にしてそろそろ限界が来てるのでは?と思います。特に戦術面、選手任せがあまりにすぎるのでは…』

humy」さんコメントありがとうございます。

見解・回答

・選手にある程度の自由性を与えているルイス・エンリケ

ルイス・エンリケを選手時代から知っている人にとっては、鬼軍曹とは言わないまでも厳しい監督になると予想した人もいたのではないでしょうか。3年目の今のルイス・エンリケを見れば、相当温厚そうな監督に見えるのは自分だけなのか。

1年目のエンリケバルサでは監督と選手の間に問題があり、特にルイス・エンリケとメッシという監督とエースの間の確執はよく取り上げられたもの。今では普通に話すシーンも見られ、監督と選手の関係になっている模様。

ルイス・エンリケは1年目の前半戦と言えば自分のやり方を前面に押し出す一面もあり、それによって選手との間に溝が出来たのは恐らく事実。それからは選手の意見も取り入れるようになった感じがあり、選手との関係もおおむね良好で、チーム自体も大きな問題がなくシーズンを過ごしてきた。

ルイス・エンリケ自身、自分が思ったやり方ではバルセロナで上手くやっていけないと感じたのでしょう。バルセロナの選手達は人格が優れていますがトップレベルの選手ばかりなので、それなりにコントロールするのが難しそうなのも確か。

選手はピッチ内とピッチ外である程度のルールはあるものの、そこまで強制的に行動を制限するものはないはずです。ピッチ外ではSNSだったり休みの過ごし方だったり、ルイス・エンリケは選手自身にほぼ任せていますし。

ピッチ内では逆にポジションチェンジなどの細かい修正は、外野のファンからすれば誰の指示で出ているのかは分からないほどになっています。バルセロナの戦い方はほぼ決まっているので、そこまで試合中に変更もないのですが。

今のバルセロナは最低限のルールがありますが、選手自身の判断に任されている比重は他のチームに比べて高いチームと言えるでしょう。このやり方がスペインだったり、カタルーニャにとっては合っているのかもしれませんね。

 

・戦術面で3年目のルイス・エンリケに求めれるものは少ない

ここからはピッチ内の戦術面について。ルイス・エンリケの限界説ですが、確かにルイス・エンリケではある程度チームに戦術面での大きな変化は訪れないでしょう。どんな優れた監督でも3年間あれば、自分が教えれるものはなくなると発言した人もいたはず。

今のバルセロナの戦術のベースはテクニカルスタッフが考えたものであり、その戦術はバルセロナの戦い方からそこまでズレていないはずです。試合が始まれば選手任せは多少あれど、しっかりと相手の分析などテクニカルスタッフは仕事をしていると感じています。

最近ではペップ・グアルディオラの存在もあり、戦術面で革新的なものを求めている人が多いように感じます。パコ・ヘメスのような自分の信念を追及する監督もおり、そういう監督も魅力的に映ります。

そして多くの監督が同じような戦い方をしているのも事実です。だからこそ特徴的な戦い方をするチームは目を引くものがあり、バルセロナのようなボールを保持するスタイルも注目されている1つの要因となっています。

目新しいサッカーだったり、相手を混乱に陥らせる戦術や戦略が毎年のように出てくれば良いのですが、今までそんな監督はいなかったように思います。ペップならポゼッション、カペッロなら堅守のチーム、モウリーニョなら堅守から速攻のチームと、大まかにくくればその監督の戦い方は1つと呼べるでしょう。

戦術なのでポゼッションや堅守のサッカーの中から相手の状況に合わせる戦い方をするべきなのですが、現状のルイス・エンリケでは限界には来ていると思います。

それでもルイス・エンリケは3バックや4-2-3-1など、最近の監督の中ではいろい打開しようと試みている監督だとは思います。セットプレーや速攻など、最近のバルサに新しいものを取り入れたのは事実ですし。結果的に上手くいったものは多いとは言えませんが、エンリケバルサになってチームの戦い方は増えて、チームは成長したと自分は感じています。

戦術が選手任せの面では、ピッチでの最終的な判断は選手に任されるものなので、ルイス・エンリケの戦術や戦い方で上手くいかないなら、ピッチの中の選手がどうにかしようとするもので普通の事だと思います。戦術面で不満を持つならそれはテクニカルスタッフへの不満なので、シンプルにルイス・エンリケ達の力不足だと思ってよいでしょう。

今回の質問者の「humy」さんの不満な点は恐らく、チームの状況が悪いのに打開策をなかなか見つけれないルイス・エンリケへの不満だと推測しています。

試合中に苦しくなったらロングボールに頼ってしまうことも少なくないですし、バルセロナなのでそれでも足元でパスをつないで、相手のプレスをかわして試合を支配してほしい不満だと思います。この打開策がポンポン出るなら、プロのテクニカルスタッフや監督になれるかもしれませんね( `ー´)ノ

試合中に選手交代以外での変化をつけるのがルイス・エンリケは苦手かなとは以前にも書いており、それはルイス・エンリケの頑固というか、一度決めたらある程度我慢できる性格も助長しているとは思います。

 

・ルイス・エンリケよもっと怒鳴ってくれ(; ・`д・´)

最近、個人的にチームが不調の時のルイス・エンリケを見ていて不満に思ったことは、もっとピッチサイドに出て選手に対して指示を出し、ときには悪いプレーをした選手に対して怒鳴っても良いと感じています。

まだルイス・エンリケは若い監督でそんなに貫禄感もないので、ベンチにどっしり座っているよりもピッチサイドで細かい指示や、選手を鼓舞するリアクションを見せる方が、選手はより頑張れると思います。CLのラウンド16で対戦することになったPSGのウナイ・エメリ監督のように、1つ1つのプレーに対してリアクションをしてほしいというのが個人的な不満です。

ルイス・エンリケは監督としてはまだまだ発展途上で、年齢も若いので選手に近い存在で、一緒に戦っていくスタンスでも良いのかなと感じます。ルイス・エンリケを見ていると外野には名将感を変に出している感じがあり、冷静沈着な姿も必要ですがもう少し熱いルイス・エンリケも見たいと思っている人もいるのではないでしょうか。

 
 

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