このままバルベルデバルサはいかない!?さらなる変化が求められる後半戦!
国王杯のエスパニョール戦で久しぶりの敗戦を喫したバルベルデバルサ、それでもその後のリアクションが良くリーガで勝利して、国王杯でも逆転してベスト4進出を決めました。
今のバルベルデバルサはとても強く、シーズン前半戦総括の数字のところでも取り上げましたが、基準値はしっかり超えて数字や結果の部分では言うことなしのチームとなっています。今回は
1、バルベルデ監督のマジック采配もそろそろヤバい!?
2、中盤を制圧するさらなる変化が求められる!
について書いています。
チームの調子がとても良いので、あえて悲観的に物事をみてみました。シーズンを通して好調をキープし続けるチームはほぼないので、そろそろバルベルデバルサも調子を落とすかもしれません。
■ 目次
1、バルベルデ監督のマジック采配もそろそろヤバい!?
・バルベルデ監督の“読めない采配”で勝利してきたが・・・
現在のバルセロナは選手・チーム力は当然ありますが、どちらかというとバルベルデ監督の選手起用や戦術という、バルベルデ監督の采配で勝利してきたイメージが強いです。
後半戦の45分に得点が多いことは、それを数字として反映しているように思います。ハーフタイムでのバルベルデ監督の修正力というのはもはや有名ですし。
言い方を変えると、今シーズンのバルセロナは対戦相手の目線からみたらどう動くか予測できない部分があり、「選手・チーム力+読めない采配」で勝利してきたといっても良いかもしれません。
・バルベルデ采配もそろそろ見えてくる時期!?
バルベルデバルサになってから半年が過ぎ、そろそろバルベルデ監督のバルセロナでの起用方法や戦い方が見えてくる時期になってきます。
まだサプライズな選手起用や柔軟なシステム変更や戦術の修正でつかみどころのないバルベルデバルサですが、バルベルデ采配の傾向は蓄積されて、バルベルデ監督の動きが相手チームに分析されてくる頃です。
半年~1年でその監督におけるチームの傾向や戦い方は見えてくるものであり、バルベルデバルサも対戦相手に分析されて、弱点をついてくるチームは多くなるかもしれません。
・ビハインドからの逆転劇は減ってくる!?
後半になればバルベルデ監督のマジック采配で勝利できる試合というのは、このシーズン後半戦は減ってくると思っています。
そういう意味でもこれからのバルベルデ監督の采配、そして選手たちのリアクションに注目です。
試合の流れをうまく読み取って対処していけば基本OKなのですが、これからは正攻法だけでなく味方も驚く采配というのも必要かもしれません。
シーズン前半戦はビハインドをおっても、後半に同点に追いついたり逆転という試合は多かったですが、シーズン後半戦も続くとは限りませんよ。
・“チームの成長”というさらなる変化を追求しなければ継続的な勝利は難しい
監督の采配だけで勝利できるチームはなく、また逆に選手・チーム力だけで勝利できるチームもありません。
戦術があまりなく人心掌握術だけで、監督がチームをまとめあげて勝利するチームもありますが、それだけでは長く勝てるチームになることはありません。
「選手・チーム力+監督の采配」は継続的な勝利には必須で、これは“チームの成長”と呼ぶものです。
2、中盤を制圧するさらなる変化が求められる!
・多くの試合で勝ってきたが中盤を制圧されていた!?
バルベルデバルサのシーズン前半戦の結果はとても素晴らしいものなのですが、その勝率や勝ち点分ほど試合を支配していたかというと疑問符が付きます。
特にバルサの中盤を制圧されていた試合は多く思い出せますし、今考えたらあそこで失点していればこの試合の勝敗は変わっていたのではないかと思う試合も少なくありません。
バルベルデバルサは最終ラインから前線までコンパクトなチームとなっており、それが強さの源といっても良いのですが、中盤に関しては相手チームに支配されていた試合が少なくないことを忘れてはいけません。
・メッシの力で勝っていると言えなくもない
「バルセロナ=メッシのチーム」というのは周知の事実で、メッシがいる以上メッシ中心のチーム作りになるのは当然ですが、シーズン前半戦は特にメッシの力が際立ちました。
逆に言えばメッシ不在のバルベルデバルサが相手チームに勝てるかは微妙で、現在のバルセロナは前線の選手のタレント力で勝利できているといえるかもしれませんね。
メッシの力は絶大ですし、メッシがいるからバルセロナがほかのチームより強いと言っても間違いないです。メッシは人間ではないですから^^
・試合の主導権を握る試合を多くすれば勝てる!
ここで今回の記事で一番言いたかったことになるのですが、シーズン後半戦はもっと試合を支配する時間帯を長くして勝利するチームになる必要があるということです。
そのために現状中盤で完全に負けてしまう試合もあり、中盤を支配してその試合における勝率をもっと上げたいところです。
試合展開としては、敵陣地でのバルサのハーフコートマッチにする時間を多くする必要があります。そうすれば失点を考えずにバルサは得点面だけ考えればOKの試合になりますし、バルサのプレッシングが生きる試合も多くなります。
強豪のチームとも戦うことが多くなるシーズン後半戦、バルベルデ監督のハーフタイムの修正でどうにかなるというほどサッカー界で勝っていくのは甘くないということです。
バルセロナには選手・監督の人材はそろっているので、あとは試合を重ねながらマイナーチェンジを加え続けていく必要があります。
グアルディオラ監督がメッシの0トップシステムを採用したのは1シーズン目の終盤のときであり、ああいうチームにはまる戦い方ができれば、半年~1年ほどは間違いなく勝利できるチームになります。CL決勝のマンUは全くバルサに対処できなかったですね。
バルベルデ監督の手腕はとても評価されたシーズン前半戦でしたが、継続的な勝利ということを考えればこれからのシーズン後半戦が本当のテストと捉えることができるかもしれませんね。
PS.
今回はいつもとテイストを変えてあえて悲観的にバルセロナをみてみました。
このままいけば3冠獲得と本当に思っていないです。リーガと国王杯はいけてもCLでの優勝を考えたら、もう一つバルベルデバルサには変化という成長が必要なのかなと思って書きました。
シーズン前半戦はパウリーニョの起用や4-4-2の采配などでバルベルデ監督はバルセロナに新たな変化を及ぼしましたが、後半戦ももう一度くらい変化してほしいと思っています。
そういう意味でコウチーニョがCLで起用できたら良かったと思うところですね。コウチーニョは今シーズンだけでなく数シーズンの戦力なのでこのための補強ではないのですが。
そう考えれば選手としてシーズン後半戦に最も変化をつけれる選手は、前半戦を怪我で離脱していたデンベレになるかもしれませんね。チームにフィットするだけでそこまでいくかは難しそうですが。
このままチームの調子が落ちずにいってくれれば、本当にバルベルデバルサの1シーズン目は記録的なチームになるでしょうね。
バルベルデ監督の采配だけでなく選手の成長、そしてチームの成長に期待していきましょう。