エンリケバルサ3年目、心配されるマンネリ化は!?選手采配編②

今回は前回に引き続いて「エンリケバルサ3年目でチームのマンネリ化は?選手采配編」というテーマです。前回の記事は下部の関連記事内にあります。

メッシに守備をさせることが最大のマンネリ化解消!

前回の記事にも書いたように恐らく今シーズンの鉄板メンバーは昨季からほとんど変わらないメンバー構成になるだろう。このブログを見ている多くのバルサファンも補強選手にある程度満足しているが、今シーズンの内にはスタメン選手を脅かす選手にはならないことは分かっているはず。バルセロナは“将来への投資”が今夏の補強のテーマに感じる。もちろん即戦力でもやってくれそうな選手達だが。

チームがマンネリ化するかもと言っているが、一番怖いのは前線の3選手である。スタメンではGKのシュテーゲンはやる気満々で野心に満ち溢れており心配なしで、DFラインもピケやマスチェラーノ中心に簡単に気を抜いたり手を抜く可能性は低い。MF陣はエンリケバルサになってハードワークが求められる部分もあり、選手の顔ぶれだけを見てもこの2シーズン気抜けしたプレーをほとんど見たことがない。ベンチの選手達はある意味一新され、若い選手が多くなっていることで出場機会を得るべく練習からハードワークしてアピール合戦になることを予想(希望)している。

やはり最も怖いのが現在のバルセロナで絶対的な存在になっているMSNの3人である。この中でほぼ大丈夫だと思えるのはスアレスだけであり、どんな状況でも攻守においてハードワークして得点への意欲と勝利への意欲は、今シーズンも昨季と変わらずに貪欲な姿勢を見せてくれるに違いない。

もう名前を挙げるがメッシとネイマールがチーム内でだらっとしてしまうことがチームのマンネリ化につながると思う。メッシとネイマール共にバルセロナでは欠かせないピースで、攻撃では圧倒的な存在感を見せて他との違いを見せてくれ頼れる選手となっている。

しかし守備になると手抜き感は否めず、やってくれる時はやってくれるがやらない時はとことんやらない状況になってしまうこともしばしば。この2人の守備はチームの前線からのプレスで欠かせず、スアレス含め前線の3人が守備をしっかりしてくれることで後ろの選手が連動して前からプレスをかけることが出来、バルセロナのハーフコートマッチや高いボールポゼッション率が可能になる大きな要因である。

バルセロナの良い時期は攻撃が良いというよりも、守備が良いからそれが攻撃につながるという要素が大きい。守備が出来ているときは自ずと体が動けている時であり、フリーランニングやボールを貰う動きも周りの多くの選手が連動して動けているものだ。

その為にもメッシとネイマールには守備でもある程度守ってもらう必要がある。そしてその守備への姿勢やその走る後ろ姿は、周りの選手やベンチで見守る若手選手に守備の大事さを教え、気を引き締め直させる意味とチームへの献身性を自ずと理解させるものになる。

そこでメッシとネイマールに守備をさせることが重要なのだが、ここはルイス・エンリケがこの2人をしっかりコントロールするしかない。特にメッシをコントロールするだけで、ネイマールの行動は改善されると考えられる。チームのエースで大黒柱であるメッシが守備をしてハードワークをしているのに、自分がサボるわけにはいかないというメンタルにネイマールはなるはず。

メッシに守備をさせると言うがそれは限定的なもので十分である。普通の選手のように守備をさせるとメッシの攻撃力に影響が出ても問題なので、ボールを取られて自分のそばなら守備に切り替えてプレスをかける、スアレスやネイマールが追いこんでプレスをかけている場合はメッシも連動してマークを付くぐらいで十分だろう。

対戦相手のSBにつられて最終ライン付近まで下がって守備をする必要性はなく、その時は昨シーズン終盤のようにスアレスが頑張って右サイドまで下がったり、ネイマールが左サイドに戻って4-4-2の形で守ることも出来るだろう。そこは試合中なので臨機応変に対応してくれたら。

良くも悪くも現在のバルセロナはメッシのチームなのは確かな事実なので、メッシが手を抜かずプレーしていれば周りの選手がそれを見て勝手に気を引き締め、チームはまとまってバルセロナは隙をほとんど見せないだろう。

積極的にローテーションしMSNも特別扱いなし!

チームがマンネリ化することはチームの弱体化につながる。そしてチームのマンネリ化解消と同じく、チーム内に新しい息吹を入れる為にも今シーズンも積極的にローテーションを採用するのが良いだろう。大事な試合で採用するかは微妙だが。

日頃スタメンの選手をベンチに下げることでチーム力は落ちる可能性は高い。それでも出来るだけ重要な試合以外ではスタメンの固定はしない方が良い。試合に出れなければベンチの選手のモチベーションが下がる可能性があり、またスタメンの選手が必要以上に自信過剰になりプレーに甘さが出てしまうもの。

これは絶対的な存在であるMSNにも今シーズンは当てはめなければいけない。これまでは選手の試合に出たいという希望を優先して試合に出し続けたが、そろそろルイス・エンリケ監督がこのチームのボスで、決定権があることを分からせる必要がある

選手個人のエゴで試合に出し続けるのは、チーム内で正しい競争が生まれない可能性が高い。もちろんMSNはバルサの生命線なので頻繁にローテーションするわけではないが連戦で疲れが溜まる時、そしてだらっとした試合が続く場合はベンチに下げて努力させることを再確認させる必要がある。

このMSNの中で最も1番早くスタメンを外してベンチに下げるのはやはりメッシが最適任者である。メッシがローテーションでベンチに座る可能性があると他の選手達が理解すれば、他のスタメン選手は自分がベンチに座ることを納得しやすい。

もちろんいきなりベンチに座らせると選手は動揺してしまい、その行為でチーム内に不協和音が生じる可能性もある。その為に“会話”は本当に重要なものになり、現在のメッシとルイス・エンリケは仲も悪くないはずなので、まずは話し合いでメッシの意思確認と納得させる必要がある。メッシは代表を引退するならそこまで休ませる必要性がないかもしれないが、シーズンを通してチームをローテーションする為にも最初にベンチに下げたいのが本音。

毎試合3枚替えで新しい息吹とチームの底上げ!

そして昨季は途中から交代枠をほとんど使わない采配になったルイス・エンリケ監督だが、今シーズンはもう一度交代枠を3枚使い切る采配に期待したい。若手選手が多くベンチに座る可能性があり、試合の出場にとても飢えている。そのやる気で試合に出してあげることは、チーム内に良い姿勢を見せるプレーとなりチームが引き締まる。

交代枠を使うのは単純に主力選手を休ませる意味もあるが、新加入選手をバルサに馴染ませる為にもラスト15分だけでもプレーさせるのはとても有効になる。新加入選手が滅茶苦茶多いわけではないが、1日でも早くチームの戦力になる為にもシーズン序盤(2016年内)は積極的に起用してあげた方が良い。鉄板メンバー以外のベンチに座る選手で、信頼度の高い選手が多いほどシーズン終盤の采配や選手のやりくりが楽になる。

また若手選手は使ってあげることで成長も促すことが出来、数人は爆発的に成長して昨季のセルジ・ロベルトのようにスタメンで使われてもファンから文句の出ない選手になって欲しい。下から刺激することでより一層スタメンの選手も頑張ろうとし、スタメンの選手やベンチの選手にも相乗効果が生まれやすい

スタメンで起用するには躊躇する選手でも勝っている状況でラスト10分などの選手起用は使いやすく、多くの選手を試す意味でも交代枠は3枚すべて使い切ることがベストに違いない。負けている状況や拮抗した試合では交代枠を使うのは難しいので、使える時になるべく交代枠を使っておきたい所。

昨季はスタメンの選手とベンチの選手でルイス・エンリケ監督の信頼度に大きな差があり、最終的に大事な試合では起用できる選手が数人ぐらいしかいなかった。今季はチーム全員とは言わないが、ほとんどのポジションで怪我人が少々出てもこの選手がカバーしてくれるから大丈夫でしょと思える所を来年あたりまでに持っていきたい

 
 

1 Responses to “エンリケバルサ3年目、心配されるマンネリ化は!?選手采配編②”

  1. レト より:

    リーガ開幕戦は予想通り20日に決まってしまったようでゲンナリしました。
    昨シーズンに引き続いての中2日の3連戦が実現してしまったわけで、
    相変わらずの日程冷遇とそれを受け入れるしかない弱さには溜息が出ます(セビージャの日程変更の訴えは認められているだけに)。
    昨シーズンに実際タイトルを落としているだけに味をしめられたのかと。

    戦術に関しては現状では流れを変えられそうな選手がラフィーニャぐらいしかいないので、やはりプランBの構築が重要ですね。
    国王杯で見せた44守備や4231が状況に応じて使えれば少しは頼もしいのですが。

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