《質問》バルサの下部組織の選手達の重要度をどう考えている?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
『バルサの下部組織の選手についてはどう考えていますか?
若手を補強するのなら下部組織出身の選手達の居場所はなくなってしまうように思ってしまうのですが、どうなんでしょうか?』
貴重なコメントありがとうございます。
コメント欄は記事の下にあります。質問や疑問点だけでなく思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。
■ 目次
見解・回答
1で「バルサの下部組織出身(カンテラ)の選手は優先する」
2で「他のチームに有望な若手選手がいれば獲得する」
3で「面白いサッカーでの勝利を希望するのはバルサファンだけ」
について書いています。
今回の質問は
http://《質問》2018年冬の市場でのバルセロナの理想の動きは?
について書かれた質問です。
今までカンテラ選手(上記の記事ではデウロフェウ)の放出に対してほぼ全て否定的な意見を書いていましたが、突如にカンテラ選手の放出について書かれており驚いた方もいたかもしれません。
また、アルトゥールという若手選手を獲得することで、現在のバルサBのアレニャなどトップチーム昇格間近の選手の邪魔になると感じた人もいたと思います。
1、バルサの下部組織出身(カンテラ)の選手は優先する
まずバルセロナの若い下部組織出身(カンテラ)の選手についてどう考えているかですが、優先してトップチームに入れる選手達だと考えています。
少し話はそれますが、
そもそもバルセロナの強さの理由は、基本的にトップチームに所属するカンテラ出身の選手数に比例すると思っています。
バルセロナが強いのは良い選手が多くいることではなく、カンテラ(ユースの年代)を通して心身にバルサのサッカーの価値観が植え付けられ、それを自然とプレーに反映することができるからではないでしょうか。
良い選手を集めれば勝てるのなら、多くの資金を使った他のチームがバルセロナより強くなっているはずです。
それでもバルセロナが他のチームより強いのは、やはりカンテラの選手が多く試合に出場しているからだと推測しています。メッシがいるからと言われれば・・・そこは無視でお願いします。
2000年くらいの暗黒時代と呼ばれるバルセロナからずっと見てきていますが、自分の中ではカンテラ選手がいるからバルセロナは強いという結論があります。
その為にはカンテラ出身選手でトップチームで活躍できる可能性があるのなら、なるべくバルセロナのトップチームに在籍してもらいチームの勝利、タイトル獲得のために尽力してほしいと思っています。
話を若い下部組織出身の選手達に戻すと、
カンテラ選手がバルセロナの強さの違いを生み出しているのだから、トップチームに昇格できる有望な選手はトップチームに昇格させるべきということです。
カンテラ選手と外部から獲得した選手を悪い意味で差別しているわけではありませんが、カンテラ選手で昇格できそうな選手がいるのなら、その選手を昇格させるために外部から獲得した選手の放出も致しかたないと考えています。
2017年夏の市場での自分の放出の希望はラキティッチを書き続けていましたし、それはカンテラ選手(ラフィーニャ、デニス・スアレス、セルジ・ロベルト)の出場機会を妨げる存在だっただからです。
ラキティッチがチームにいたら、ラキティッチが良い選手だからスタメンで起用したくなるので、その良い選択肢を捨ててでもカンテラ選手に賭けたいと自分は思っていました。
ちなみにそれは今でも思っているので、2018年の夏の自分の希望の放出候補にはラキティッチの名前は書くつもりです。絶対バルセロナは売らないと思いますが(笑)
2、他のチームに有望な若手選手がいれば獲得する
1、でカンテラ選手を優先すべきと書いているのに、他のチームに有望な選手がいれば獲得するのは矛盾していると思われたかもしれません。
しかし、やはり有望な選手がいればその選手の獲得に動くことも必要だと思います。
カンテラ選手だけでチームを構成するのは面白いですが、実際はチームを強くしてくれる選手の獲得は必須です。
パウリーニョのようにフィジカルに特徴がある選手だったり、スアレスのように得点を奪える選手だったり、ラキティッチのようにバランスを取ってくれる選手の補強は必要でしょう。
バルセロナのサッカーは基本ほぼ変わらないですが、サッカー界の時代の変化に対応するためにも少しの変化と成長は常に求められています。
チームの成長、強くするための補強ならそれは必要な補強ということです。
確かにチームを強くする補強ばかりをしていたら、若い下部組織出身の選手達の居場所はなくなります。
現在そんな状況になりかけています。いやむしろその状況と言っていいでしょう。
そんな中でのアルトゥール(グレミオ所属)の補強は、それを助長していると思われても仕方ありません。確実に1つの席を奪うことになります。
それでも自分はアルトゥールのプレーぶりから間違いなくバルセロナを強くする、そしてバルサスタイルで戦うことを助ける選手だと信じています。
カンテラ選手を一人でも多くトップチームに在籍させたい気持ちがあるのですが、それでも補強選手の方がメリットが大きいと感じる場合は補強が必要だと思います。
現在のバルベルデバルサはポゼッションサッカーをしていますが、シャビ不在後からそれは少しずつ影を潜めているように感じています。
バルセロナを応援している以上、チームの勝利を一番に求めるので勝っていればOKなのですが、嬉しい心の奥底に寂しさを感じている人もいるのではないでしょうか。
アルトゥールはカンテラの選手ではありませんが、その寂しさを解消する選手になるはずです。
3、「面白いサッカーでの勝利を希望するのはバルサファンだけ」
「バルサファンって面白いサッカーすることに誇りを持っている人が多いけど、面白いサッカーをして負けるのと、面白くないサッカーをしても勝ち続けるのと、どっちがいいの?」
という極論の質問をしてくる人が何人かいましたが、自分の返答は常に
「それなら面白いサッカーをして勝ち続けてみせるよ!!!」
と返答しています。
『見ていて面白いサッカーながら、それでも最後は勝利するバルセロナ』という難しいミッションをしているのがバルセロナであり、そこにバルセロナの魅力と面白さを感じてもいいのではないでしょうか。
現在のバルベルデバルサは現実的な戦いに重きを置いて好成績を収めていますが、多少時間がかかるけども、面白いサッカーをしながら勝ち続けるチームを作るための選手達は揃っていると思っています。
そして、アルトゥールはそれを助ける選手になると確信しているので、獲得に強く賛成しています。
アルトゥールの獲得が決まってくれればコウチーニョ獲得の100倍以上嬉しいのですが、コウチーニョ獲得がもう決まりそうな予感がしてビクビクしています。
PS.
2018年になり、もう新年ですね。
明けましておめでとうございます。今年もこのブログよろしくお願い致します。
今年はこのブログのさらなる発展において、さらなる情報提供と価値提供ができればと思っています。
バルベルデバルサになってほぼシーズンの半分を戦ったことになりましたが、チームの状況が良くてなによりです。
まだリーガ、国王杯、CLで優勝できると言える時期ではありませんが、多くのタイトル獲得を一緒に期待しましょう!
若手の扱いについては完全に理想と現実のせめぎ合いですね。
私も開幕当初は期待の若手の宝庫と化したレアルを羨ましく思ったものです。
しかし、現実のレアルのグダグダぶりと昨シーズンのバルサの失敗を思い出して印象が変わりました。
そもそも若手はムラがあって当然ですから若手にチームの命運まで委ねるのは共倒れしてしまうリスクを孕んでいます。
今季のレアルが失敗しているのは控えを若手中心にして繋ぎ役であるベテランを考えも無しに放出してしまったからでしょう。
若手の代表格であるロベルトもキープレーヤーになるのに3年以上かかりましたし、「ガンガン試合に出すべき」というのではなく相性を考え時間をかけて辛抱強く育てていくべきだと思います。
逆に功を急ぐタイプの若手は説得するにも限度がありますし、出て行ってしまっても仕方ないのでしょう。
結局のところこの問題の意見の分かれ目も「どこに妥協点を見出すか」ということになるのだと思います。
そういった意味では私はバルサに要求するレベルが高すぎるのかもしれません。