《質問》バルセロナのセットプレーの改善すべきポイントは?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
『今季はセットプレーからの失点が過去の2年間と比べて増えてきていると思います。
マークのミス、高さ不足、こぼしたボールを蹴り込まれるなど原因は複数ですが、どの原因が大きいか意見を聞きたいです。
また改善策があれば聞きたいです。恐らくウンスエがグラナダ戦の前にセットプレー対策を講じると思いますが。
3冠のシーズンは弱点どころか武器としていた感があっただけに困惑があります。一昨年のように改善はできると思うのですが、長引けばCLやコパにも影響が出かねないので心配です。
後、今の新システムでアルバやディーニュはローテの都合で左CBとしてプレーすることもあると思うので、高さ不足が心配なのですがどうしたら良いと思いますか?
2人とも背が低いですし、実際アルバが狙われて失点したケースがあるので。』
貴重なコメントありがとうございます。
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■ 目次
見解・回答
1、セットプレーの失点はマークの甘さが最大の原因
まずセットプレーからの失点が増えている原因ですが、ほぼ100%マークの甘さから生まれているものが多いです。相手選手が合わせるのですから、マークさえしっかりしておけば失点は防げたでしょう。
他の要因があるか考えると、高さ不足はバルセロナの場合はほとんどの相手チーム時に起こっている問題なので、2年間失点が少なかったことから“高さ”は重要な要素ではなかったと思っています。
高さの要素もマークしてしっかり体を寄せれば、ある程度防げるもので、たとえ相手に先にボールに触られても良いシュートは打てないだろうと考えるべきです。
こぼしたボールというのはシュテーゲンのことなのか分かりませんが、シュテーゲンならシュテーゲン自身がキャッチングとパンチングの判断を明確にすると共に、プレーの精度を上げるしかないでしょう。
クリアボールなり何らかのリフレクトボールを押し込まれた失点という意味では、ある程度不運と見ています。ここもしっかりクリアするまで相手選手をマークすれば対処できそうですが、そこまで長く激しくマークするのは難しと思います。
2、動き出しから体を寄せる相手を自由にさせないマンマーク
改善策としてはマンマークする相手選手を自由にさせない激しいマークが重要で、これが出来ていたからこそ2年間バルサのセットプレーの失点は少なかったです。
激しいマークをするなら手を使って相手の選手の動きを制限し、ファールにならないすれすれで相手に動き出しをまずさせないというマンマークが有効的です。シャツを引っ張ったらファールなので絶対に引っ張らないことですね。バルセロナの選手達だけでなく世界の選手達はこういうマークをしています。
日本では相手選手が合わせる所で体を寄せればOKみたいなマークをしている選手が多いですが、動き出しだったりポジショニングの取り合いの所から体を寄せて、手を使って相手の動きを制限しないと世界では守っていけないでしょう。
バルセロナは完全なマンマークなので動き出しの所で体を寄せてしっかりマークし、ボールに先に触ることよりも自分のマークの選手にほぼ何もさせないという意識をもってマークに付くべきでしょう。
グラナダ戦ではセットプレーの守備自体CKの1回ぐらいでしたが、マンマークする選手は激しさがあったように見えました。後はこれを継続ですね( `ー´)ノ
チームの守り方としては今の守り方で十分守っていけると思います。ゾーンで守るよりも今のマンマーク中心で、主にピケが弾き出す守備の仕方で問題ないでしょう。
CKの守り方としてはOKなのですが、FKのセットプレー時の守り方がイマイチまだ把握できていません。CKと同様にスアレスとピケをフリーマンにして後はマンマークで守るのか、ゾーン気味でラインを合わせて守るかなど形を決めてほしい感じです。
今のバルセロナはCKよりもFKのセットプレーの守備がアバウトなので、パリ戦の失点のようなシーンが生まれないことを祈りたいですね。アトレティコ戦でもゴディンの折り返し(スアレスへのファールという説)を決められたこともありましたし。
FKの守備では特にファーサイドがガバガバな守備(たまに数的不利もある)なので、ファーサイドを狙われれば簡単にピンチを迎えそうです。ここもやはり激しいマンマークで対処するべきだと思います。
3、アルバやディニュの高さ不足は重要ではない!?
上記にも書いていますが選手の身長という高さは重要な要素ではなくなってきていると思います。左CBにアルバやディニュがプレーする機会は出てくると思いますが、マンマークさえしっかりすれば問題ないとみています。
アルバに関しては失点した直後なので説得力はありませんが、マンマークが上手い選手だと思います。ここでもアルバの高い敏捷性が生かされて体をしっかり寄せて守れているシーンは多く、セットプレーのマンマークではこの2年間ほとんど失点はなかったはずです。
アルバの高さ不足でいうとセットプレー時よりも試合の流れの中では問題であり、アトレティコなんかはグリーズマンやガメイロがアルバの所で意図的に競り合いをしてくるシーンなんてのもありましたね。
試合の流れの中ではマーク100%といかないので、どうしても高さだったり体の大きさというのはものを言うので、この部分はアルバ起用なら多少目をつぶるべきです。中盤のプレスでアルバの所に蹴らせないのと、蹴らせても精度の低いキックにしてはね返せればベストです。
ディニュに関しては少しマークの甘さがありますが、高さという面ではマスチェラーノもそこまで変わらないと思うので心配はしなくても良いと思います。
セットプレーだけで言えばマンマークする選手が集中して体を寄せて相手を自由にさせなければある程度守れるので、後はマンマークをしっかりしろという所です。
セットプレーのマンマークが甘い選手としては鉄板メンバーではブスケツ、セルジ・ロベルト、もしマンマークして競り合うのであればイニエスタだと思います。
全然できていないということではありませんが、相手の動きに付ききれていないことや、相手の選手に動き出しを簡単に許してしまうというシーンはたびたび見る感じです。
ラキティッチが2度ほどマークを剥がされて失点に関与していましたが、今までは相手の動き出しを抑える所でラキティッチはしっかりと守れていたので、集中力さえ出せば問題ナシと思っています。
こぼしたボールについてですがこれまでのセットプレーでの失点シーンを見直したとき、どこかで競り合いでこぼれたボールを蹴り込まれたのを見たので、それを書きました。こぼれ球?かなと自分として思ったんですが…分かりにくくてすみませんでした…。テアは自分のとは関係ないですよ! 試合評価もしなければならない中ありがとうございました! また数試合したら質問するかもしれません、試合日程が詰まってて大変だと思いますが、答えて頂ければ有難いです。