バルトメウ会長のバルセロナの現フロントを好き?嫌い?

前回の記事の中でふと「現フロントに全く信頼度がない」と書いたのですが、現フロントに対してコメントが多かったので今回はフロントをどう評価しているかについて書いていきます。

前回の記事⇓⇓⇓

《質問》17年夏バルセロナの補強ポジションはどこ?

コメントは記事の下部にあります。

一人一人のコメントは貴重なもので、記事をチェックする際にはコメントもチェックして頂けると参考になったり、色々考えさせられたり、新たな視点というものが得られると思います。

 

補強選手の決定は三方のGOサインなしではあり得ない!

前回の記事を読んだ中では補強面に対してフロントへの信頼度がないように見えてしまうかもしれませんが、意図はそうではありません。フロントという言葉は抽象的な表現だったり、言葉たらすだったのかもしれません<(_ _)>

補強の話で言えば主に強化部(スカウティング部)とテクニカルスタッフに責任があると思います。

選手補強ではテクニカルスタッフ(現場)の意見が反映され、そして補強されているというのを前提条件として自分は考えています。

そして恐らく現フロントではこの意見は強く反映されており、テクニカルスタッフから補強選手の名前を出すこともあれば、強化部からこの選手良いと思うんだけどなど、名前が挙がる選手は様々でしょう。

そしてその中から選手の獲得に踏み切るにはテクニカルスタッフ、強化部、クラブの首脳陣の三方のOKサインが出れば、正式なオファーが出されて選手獲得というのが筋だと思います。

前回の記事のテオ・エルナンデス獲得に関しては、現場というテクニカルスタッフの部分が来シーズンはまだ決まっていないはずで、ここのOKサインなしで選手獲得に踏み切るのは間違いだと思っている次第です。

テオは若手の有望株で良い選手だと思いますが、現場で起用する立場にある新監督の意見なしに選手獲得を決めるのはどうなんでしょうという所です。

もしかして新監督が内密にはすでに決まっていて、その新監督の意見も反映されているのであればテオ・エルナンデス獲得も納得できます。

 

フロントというよりバルドメウ会長が・・・

ここからが本題でフロントのお話ですが、フロントというとやはり抽象的な表現な気がします。

はっきり書いておきますが、個人的にバルドメウ会長に対して信頼度は少ないです。

理由としてはバルドメウ会長は“内部の人間”から本当に信頼されているのか?という一点に限ります。

たった一点だけかよと思ってしまうかもしれませんが、「リーダーという人の上に立つものが優秀でなければ、その下の組織は瓦解する」と思っているからです。

約2年前にFCバルセロナでは会長選挙があったわけですが、そこでの立候補者に対する支持者から自分はラポルタ氏の再当選を強く望んでいました。

ラポルタ氏の支持者にはアビダルが付いており、噂やニュースなので真実か分かりませんが、グアルディオラとプジョルもラポルタ氏を支持していたとも言われています。

ヨハン・クライフ氏も前会長のサンドロ・ロセー就任時からバルセロナと距離を取り出しました。このことからラポルタとバルドメウのフロントを比較した時に、内部の人間からはラポルタの方が支持されていると個人的に判断しています。

両会長を知っていて、両会長でバルセロナに在籍し、現場に近い人がラポルタを支持するのであれば、会長選挙ではラポルタ氏の再当選を望んだ次第です。

これには恐らく個人としてライカールト監督の就任、そしてロナウジーニョの獲得などで暗黒時代から脱出し、グアルディオラ監督の抜擢でバルセロナにイノベーションを起こしたのはラポルタ氏だと自分が思っているからだと思います。

人間は「感情で判断して論理的に判断する」生き物なので、やはり感情面で自分はラポルタ氏推しなので抜け出すのは難しいのでしょう( ̄▽ ̄)。

 

現フロント陣営はもっと厳格に立ち回ってほしい!

ここからはバルドメウ会長だけでなくバルセロナ内部の話で、現在のバルセロナは全体的に甘いと感じます。

甘いというより首脳陣に威厳がない。選手達、交渉する代理人、他クラブからなめられている存在で、相手は自分たちの主張を押し通せばどうせ首脳陣は折れると思われており、これは大きな問題です。

ここでクラブ内部で言えば会長のリーダー力に戻るのですが、下の者は自由にふるまって組織としてまとまりが保てず、組織が瓦解するということです。

FCバルセロナというクラブで最も重要なものは“FCバルセロナ”であり、クラブ以上の存在は存在しないということです。

主に交渉だったり人事の部分で、バルセロナというクラブは甘すぎる。バルセロナらしいと言えばそれで終わりですが、金銭的な交渉が下手過ぎます。

選手獲得時の移籍金の交渉、放出時における自チーム選手の過小評価、給与面での交渉など、相手側に合わせすぎて金銭面で損をしていることはよくあります。

バルセロナの場合はFCバルセロナというクラブに大きなブランド力があり、「このクラブでプレーするということに価値を見出せない選手は放出する」という態度を首脳陣は取っても十分やっていけるでしょう。

金銭面もバルセロナはもちろん良いのですが、最近は金銭面でのもめ事があまりにも多いように感じます。

バルセロナの給与体系はかつて若手やカンテラ昇格の選手には約150万ユーロ、中堅クラスの選手には約400万ユーロ、トップの選手には800万ユーロぐらいだったはずです。

サッカー界の市場規模が大きくなっているので給与面が上がるとしても、200万ユーロ、600万ユーロ、1200万ユーロを軸に給与決定すれば、今のような選手給与で財政がパンク気味にはならなかったはずです。

アットホーム的な家族とも呼べるほど仲が良かったり、選手を大事にするのはクラブとして素晴らしいことですが、締める所をきっちり締めなかったことで今の首脳陣は苦労しているなと感じます。

今からでも厳格な姿勢は見せれると思うので、まずはメッシの契約延長問題で年俸アップは3500万ユーロを超すかは見ものです。3800万ユーロぐらいで落ち着きそうな気はしますが、バルドメウ会長や交渉する人にかすかに期待( `ー´)ノ

元ユベントス所属のエルナネスが古巣を「ユベントスはサッカークラブではなく企業なんだ」と表現し、「クラブがあり、それぞれの役割がある。それを守らない者や合わせられない者は、上からの罰を受けなければならない」とコメントを残しました。

バルセロナもしっかりとしたルールを定めて、「ルールを守れないものはバルセロナにはいらない」という厳格な一面を現フロント陣営には期待したい。メッシだけは少し特例ですが( ̄▽ ̄)

 

バルドメウ会長の成果は大きかった!?

ここまでバルドメウ会長のネガティブなことをいっぱい書いていますが、評価出来る部分はしっかり評価してあげてほしいと思います。

まずバルセロナの総収入という面では伸びてきていますし、サッカー界の市場が伸びてきているという一面はありますが評価できます。

また、バルセロナの負債も毎年返済してその額は減少しているはずで、金銭面というクラブの運営面では確実にラポルタ氏より優れています。

そしてルイス・エンリケ監督就任が、最大の成果であると思います。

ルイス・エンリケのサッカーはバルセロナのサッカーではないという意見もありますが、セットプレーやカウンター対策などチームは成長し、3冠獲得などタイトルを多く獲得し、常に優勝候補筆頭のチームでした。

来季からの新監督に求めるものを、「もう一度ポゼッションサッカーを重視し、カンテラ選手を多く起用し、それでも尚且つ優勝候補筆頭のチーム」と考えたら適任者は難しそうですね。

バルサファンの要求は限界がないので、こんな夢のようなチームが再び現れるのはいつになるのやら。

 
 

4 Responses to “バルトメウ会長のバルセロナの現フロントを好き?嫌い?”

  1. レト より:

    バルトメウ会長はとにかく頼りないイメージが付きまといますね。
    選挙では勝利したはずのラポルタに舌戦ではボコボコにされていたのが象徴的でした。
    リーガではアトレティコ同様、嫌がらせのような日程を組まされますが、そこもしっかり対応してほしいものです。

  2. 匿名 より:

    「こおろぎ鍋」さんへ
    自分はフェルマーレン、ドウグラスを批判するなとは言ってないつもりですが、文章を読んでそう解釈されたのなら、申し訳ありませんでした。 もちろん、2人はファンが満足できる活躍を残せてはいないですし、批判されてもしょうがないと思います。個人の意見ですが、批判する人もいるけど、少しでも良かったことを挙げる人も居て良いと思うんです。そうでなければ、あまり知らない、見てない方には悪い印象しか残らないと思います。もちろん、これは他の放出選手にも言えることです。自分はチームとしての結果が出ていれば、活躍が出来ていない選手でも批判はあまりしません。 怪我を繰り返し、ずっと試合に出れていない選手はさすがに批判しますが。 自分はチームには誰1人要らない選手はいないと思います。怪我を除外してですが、みんな何らかの働きを果たしている、ここで良い結果は残せなかったけどここで他の選手を休ませたことで全体として良い結果に結び付いたかもしれないと思うんです。まあ言いたいのは、批判は必要です。批判せず、擁護だけでは上手くいかない事もあるのですから。ただ、批判だけではなく、良かったことも挙げると、また放出の記事、そのコメントを見て得られる印象は違うのではないかと思います。このサイトにはいないですが、他のサイトには自分が見て、気分が悪くなる批判が多い印象を受けるので、今回コメントさせて頂きました。ヤフコメの事だけではないですよ。繰り返しますが、批判は必要です。しかし最近バルサが三冠を再び達成してから、バルサファンの要求が高くなり、度が過ぎたものが見られる印象が自分としてはあります。それが気に要らないだけです。人それぞれなのは百も承知ですがそう思わずにはいられません。長くなりましたが、こういう考えもあるんだぐらいに思って頂ければ、有り難いです。長文失礼しました。これ以上はコメントしません。他の皆さんにも不快な思いをさせていたら、申し訳ありませんでした。

    • こおろぎ鍋 より:

      こちらこそ気分を害されたのなら申し訳ありません。
      選手の批判だけではなく良かった点も挙げられるのはとても素敵な考え方だと思います。

      他サイトでよくマテューとアンドレゴメスが度を超えた書き方で批判されがちで私もちょっと辟易しています。
      前者はベテランバックアッパーとしてポカはしますし衰えも顕著ですが、ここまで100試合必要なときにバルサを支えてきた功労者です。
      後者は満足いくプレーを見せられていないですが、一年目から複数のポジションで起用されているのですからうまく対応できないのは当たり前だと思うんです。そこで批判されるべきはエンリケであって選手では無いのに。

  3. こおろぎ鍋 より:

    補強で一番大切なことは適正な価格で交渉できたか?ということだと思います。

    選手の活躍なんて水物で予想なんて難しいんですから一時の活躍で判断するのは確かによろしくないんですが、怪我がちかどうかは獲るときに分かります。

    前の記事の匿名さんには申し訳ないんですが、ヴェルマーレンのような明らかに故障のリスクが高い28、9歳の選手に1800万ユーロは批判されて当然です。

    実際、負傷を繰り返して2年間で出場したのはスーペルコパ、コパ、リーガ、CL合計20試合。2年目のリーガもビルバオ、マラガと良いプレーをしていたのに3試合目のアトレチコとの重要な試合で前半早々マテューと負傷交代して苦笑した記憶が。
    いつでも試合に出られる状態にするってのは最低条件で、試合での評価云々以前の問題がヴェルマーレン補強の問題でしょう。
    厳しく書いてしまいましたが、怪我しなければマテューよりもマスチェラーノよりもクォリティーがある選手だったと個人的に思っています。

    ドウグラスも2年間で8試合で南米直輸入という賭けに負け失敗でしたが、金額的(400万ユーロ)にも状況的(FIFA制裁騒動)にもそこまで責める気にはなりません。

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