17/18シーズンバルベルデバルサの前半戦総括、監督・チーム・選手評価①

17/18シーズンもついこの前に始まったかと思えば、あれよあれよとリーガ第19節を終えて、リーガではちょうど折り返し地点となりました。

ネイマールショックという辛く難しい時期もありましたが、現在のバルベルデバルサは絶好調と、いうことなしの状況であります。今回は

1、17/18シーズン前半戦のチームを数字から総括

2、17/18シーズン前半戦の監督評価

3、17/18シーズン前半戦のチーム評価

について書いていきます。

今回はPart1ということで、選手評価についてはPart2以降で書いていきます。

 

1、17/18シーズン前半戦のチームを数字から総括

まずバルセロナの公式戦の結果、得点数、失点数、勝率、1試合当たりの平均得点数・失点数をまとめてみます。

・スーペル・コパ

0勝2敗(1得点、5失点)

勝率 0%

1試合当たりの平均得点 0.5得点

1試合当たりの平均失点 2.5失点

 

・リーガ

16勝3分0敗(52得点、9失点)

勝率 84%

1試合当たりの平均得点 2.74得点

1試合当たりの平均失点 0.47失点

 

・チャンピオンズリーグ

4勝2分(9得点、1失点)

勝率 67%

1試合当たりの平均得点 1.5得点

1試合当たりの平均失点 0.17失点

 

・国王杯

3勝1分(14得点、1失点)

勝率 75%

1試合当たりの平均得点 3.5得点

1試合当たりの平均失点 0.25失点

 

・公式戦全体での数字

23勝6分2敗(76得点、16失点)

勝率 74%

1試合当たりの平均得点 2.45得点

1試合当たりの平均失点 0.52失点

 

・「勝率70%」「1試合当たりの平均得点ー平均失点=2を超えているか」

いくつもの数字が並んでいて、もしかしたら数学が苦手だった人にとっては、小数点以下の数字を見るだけで見る気が失せるという人もいるかもしれませんね。

そんな人のためにも、ここで見るべき数字はたった2つです。

それは「勝率70%、1試合当たりの平均得点ー失点=2を超えているか」だけです。

自分はチームがうまくいっているかは、基本的にこの2つの数字に表れていると考えています。

勝率と1試合当たりの平均得点ー失点の数値は、現在のバルセロナの強さからサッカー界の強さを見たときに、この数値を越えていたら満足できる数値と考えています。

メッシがいなくなると「勝率65%、1試合当たりの平均得点ー失点=1.6」になるかも。もしかするともう少し下がるかも。

 

それでは見ていくと、公式戦全体では

勝率 74%(素晴らしい数字です)

2.45得点ー0.52失点=1.93(ほんの少し足りないですがこちらも素晴らしい数字です)

 

リーガにおいては

勝率 84%(もはや化け物の数字ですか!?)

2.74得点ー0.47失点=2.27(伝説のチームにでもなるつもりですか!?)

 

公式戦全体、リーガの数値ともほぼ基準値、いやその数字を超えており、シーズン前半戦のバルベルデバルサの成功は数字の面からも証明しています。

バルセロナの試合を見ていて、ただただ強いと感じていましたが、特にリーガでの数値は異常で、強さが際立つのもうなずけますね。

 

2、17/18シーズン前半戦の監督評価

エルネスト・バルベルデ監督(9)

※()の中の数字は評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。

 

・ネイマールショックからのチームの立て直しが早かった

まず監督評価ですが、ここまでの素晴らしいチーム成績を収めていることからも高評価になるのは当然です。

シーズン序盤はネイマールの移籍によって、チームは混乱に陥りプレシーズンの戦いから変更を余儀なくされましたが、それでも立て直しが早かったのは高評価。

あのままズルズルといって、ネイマールがいないとバルセロナはダメだなという状況も考えられただけに、チームの立て直しの早さのバルベルデ監督の手腕は素晴らしかった。

 

・システムにとらわれずに柔軟なバルベルデ監督

バルセロナの伝統的な4-3-3のシステムに縛られることなく、選手たちの特徴が生きるシステム、そして対戦相手を考慮したシステムや選手配置も見事にはまりました。

現在は4-4-2をベースとしてチームを作っており、この形が守備のバランスが良くなり、現状のベストなシステムのように感じます。

もしかしたらこれからの怪我人の状況でこのシステムが変わることも考えられますが、バルベルデ監督ならバルセロナに最適なシステムを見つけてくれるでしょう。

 

・ハーフタイムでの修正力は化け物級!?

公式戦全体の得点数のうち前半に26得点、後半に50得点と、相手チームの疲れや集中力が切れることもありますが、それでもバルベルデ監督のハーフタイムにおけるチームの修正力は素晴らしいものがありました。

前半からもっと早く対戦相手の気力をなくすほどの点差にすることがベストではありますが、バルサ1年目の監督にそこまで求めるのは酷かもしれませんね。

それでも出来るのであれば、ハーフタイムの後半からではなく前半途中に修正がかかればなお良いですね。

もしかするとその45分間が取り返しのつかない結果を生むかもしれないので。昨シーズンのCLの1stレグのユベントス戦での前半の45分間のように。

 

・間違いなく1試合以上はスターになった選手達の起用

選手起用に関しては内部にいないと絶対にわからないと思えるほどに、起用が続くときもあればベンチ外に干される時もあり、難しいところですがチームが好成績を収めているということで、うまくマネージメントできているのでしょう。

このシーズン前半戦は主力選手の活躍はもちろんでしたが、ベンチに座っている選手たちもほぼ1試合以上はスターとして輝く試合があり、どこかの試合でチームの勝利に大きく貢献していました。

もう少しカンテラ選手やベンチに置いている選手を起用してローテーションしてもいいように思いますが、バルベルデ監督は一切の隙をみせないですね。昨シーズンのルイス・エンリケはローテーションのし過ぎでリーガを落としたように感じられましたし。

 

・ピッチ外のマネージメントもうまくいっている!?

サッカーにおいて攻撃と守備は連動しており、守備が良くなると攻撃のほうも改善され、攻撃が良くなると守備も改善されるものなのですが、それはピッチ内とピッチ外においても当てはまるよように思います。

チームの雰囲気はとても良さそうに感じられ、練習風景からもそれが見てとれます。

バルベルデ監督になってから、政治の方面ではカタルーニャ独立問題という数十年か百年に1度あるかないかということが起きていますが、バルセロナのチーム内はとても落ち着いているように思います。

これもやはりバルベルデ監督の人柄がチームに落ち着きを与え、ピッチ内の好成績を生んでいる要因でしょう。

さらにピッチ外では、バルセロナのテロの時にディニュが救助にあたるなど、人格的にも素晴らしいニュースが流れており、FCバルセロナ周辺ではピッチ外で悪いニュースより良いニュースが多かったように思います。

 

3、17/18シーズン前半戦のチーム評価

バルセロナのチーム(9)

※()の中の数字は評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。

 

・好成績で文句を言ったら罰が当たるほどの強さ

上記の数値からもわかる通り、17/18シーズン前半戦のバルセロナは、あまりの好成績で文句をつけるところはほぼありません。

失点の少なさからもビハインドになる機会は少なく、ほとんどリードするのでストレスのかかる試合は少ないですね。

守備の安定からくる絶対的な自信が起きてもおかしくなく、今のバルセロナが崩れるどころか、敗戦するというイメージもわかないほどの強さですね。(いつかは崩れるのですが)

 

・29試合無敗記録継続中という絶好調

そして現在のチーム状況はまさに絶好調です。29試合無敗記録継続中で、欧州のリーグ戦において無敗を守っているのはバルセロナだけとなりました。

たとえビハインドになってもこの前のソシエダ戦のように、逆転できるだろうと思えるほどチーム状態は良く、メッシがまだまだ健在、スアレスが本調子になったことでさらに自信を強めてもよいかもしれません。

今のバルセロナを止めるチーム、対戦となれば次のCLのチェルシー戦になるかもしれません。コンテ監督率いるチェルシーはビッグクラブ関係なしに守備に重点を置いて戦ってきそうですし、バルサが得点を奪えずにカウンターでの失点で混乱する可能性はありそうです。アザールがめっちゃ怖い!

 

・主要タイトル3つの獲得可能性あり

そしてまだリーガ、チャンピオンズリーグ、国王は主要タイトルの獲得の可能性がすべてあり、こういう意味でもシーズン前半戦は良かったです。

リーガはほぼ優勝が決定の状態で、チャンピオンズリーグも一位通過での決勝トーナメント進出、国王杯もベスト8に残っていて、いうことなしの成績であります。

12月の時点でリーガにおいては、勝ち点90獲得でバルセロナのリーガ優勝はほぼ決まると思っており、現在が51なので、残り39(13勝6敗でOK)なので、そうとう余裕ありますね。

もしかしたらグアルディオラ、ルイス・エンリケと同じように、就任1年目での主要タイトル3冠のバルベルデバルサになるかもしれないですね。バルサファンはもちろんこれに期待ですね!

 

チーム評価は監督評価とほぼ同じで、簡単に言うとほぼ文句なしです。ここまでの成績、好調を予想するのは難しかったですね。予想はできなくとも妄想の中では起きていたかもしれませんが。

Part2の記事はコチラ(選手評価、GK・DF編)↓↓↓

17/18シーズンバルベルデバルサの前半戦総括、監督・チーム・選手評価②

Part3の記事はコチラ(選手評価、MF・FW編)↓↓↓

17/18シーズンバルベルデバルサの前半戦総括、監督・チーム・選手評価③

 
 

1 Responses to “17/18シーズンバルベルデバルサの前半戦総括、監督・チーム・選手評価①”

  1. さんちぇす より:

    こういう記事楽しみにしてました!次回も楽しみにしてます。

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