ローテーションしてこなかった疲労の兆候がみられるバルセロナ!?

直近の3試合であるエスパニョール、アラベス、バレンシアと、超守備的に戦ってきたチームにバルセロナは勝利を収めてきました。

スコアは2対0、2対1、1対0と僅差での勝利でした。完全に引いた相手を崩すのは骨が折れるもので、さすがのバルセロナでも大量得点にならなくても不思議ではありません。

しかしこの3試合をみていてふと、選手たちのイージーなミスが多くなったと感じています。今回は

1、ローテーションしてこなかった疲労が見え始めミスが増え始めている

2、この先大幅なローテーションを数試合する必要あり!

というテーマです。

 

1、ローテーションしてこなかった疲労が見え始めミスが増え始めている

・主力中心で戦ってきたバルベルデバルサ

これまでバルベルデ監督は、「この試合ではローテーションを採用して、この主力選手は休ませてくるだろう」と思っても、主力選手を起用して戦ってきました。

シュテーゲン、ピケ、ウムティティ、アルバ、ブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ、スアレス、メッシの9人の主力選手は、昨季の同試合数の時より出場時間数が伸びているというデータが出ています。

つまり、バルベルデ監督はローテーションをそこまでせず主力選手を起用し、勝利してきたということが読み取れます。

 

・イージーなパスミス・トラップミスが出始めている

そんな中、上記でも書いた直近の3試合の戦いでは、バルセロナの選手にしてはイージーなミスが多くなったという印象が強いです。

国王杯とリーグ戦で週2試合ペースが続いていて、コンディション調整が難しく疲労がたまるのは普通のことかもしれませんが、これはこの数週間の疲労だけなのかという疑問が湧いてきています。

ミスと言えばボールロストを意味すると思う人がいるかもしれませんが、ここでのミスというのはそれだけではありません。

パスミスには出すべき脚やスペースがあり、パスの受け手が良いプレーをするために出すべきコースがあります。トラップミスにはドリブルやパスなど、次のプレーに移行するために自分の蹴りやすい場所にコントロールする必要があります。

この2つのズレが、直近の3試合では回数が増えてきているようにみえます。

普通のチームなら気にしないところも細かくチェックするバルサファンだけに、もしかしたらこの印象を受けている人はいるのかもしれませんね。

 

・直近3試合も“本来のバルサ”ならもっと点差をつけれていた

もし上記の2つのズレが少なく、“本来のバルサ”というシーズン前半戦のバルセロナの出来だったら、直近3試合でもっと点差をつけたスコアで、勝利してもおかしくなかったと思います。

PA付近でのパスやトラップのズレというミス。パス回しで出すべき脚に出せずにチャンスになりそうなシーンを生かせなかったこと。

細かいことですが、結果というスコアに違いが生じるほど多少のズレというミスが増え始めてきているようにみえます。

 

2、この先大幅なローテーションを数試合する必要あり!

・リスクはあるがリーグ戦でローテーションしていくべき

主力選手の出場時間はデータで増えてきているのは明白で、国王杯で勝ち進んでCLでも勝ち進む予定のバルセロナは、いつも通り試合数が多くなるシーズン後半戦となります。

あえて一つの大会で敗退して試合数を減らそうと考えるバルサファンはいないはずで、多い試合数が変わらないなら、主力選手を休ませるローテーションを採用するしかありません。

ありがたいことにリーグ戦でのバルセロナは、これまでの頑張りによって2位に勝ち点差10以上離している状況であります。

この状況を生かさないのはもったいなく、リーグ戦で主力選手を休ませるローテーションをする余裕は多少あります。

数試合負けたり引き分けたら状況が変わるのでそのリスクはありますが、CLの戦いを考えれば上記の2つのズレが多いのに勝つことは難しいように思います。

 

・数人のローテーションでは不十分、大幅なローテーションが必要

これまでのバルベルデ監督のローテーションのパターンは1~3人の変更、5~6人の変更という半数を超えるパターンはほぼありませんでした。

国王杯の下部リーグの相手には大幅なローテーションはしていましたが、それ以外では多くても6人くらいだったと記憶しています。

このシーズン後半戦は試合に出場する半数以上という、6人以上をローテーションする数試合も必要だと思います。

シーズン前半戦からため込んだ疲労を少しでも抜くためにも、正直主力選手には、これから国王杯やCLに集中したほうがバルサのタイトル獲得数は増えると感じています。

3冠獲得とまでは言いませんが、その状況もそろっているし、そのための選手の数も質もバルセロナにはあります。

3つの主要タイトルすべてを狙うなら、これからのシーズン後半戦は大幅なローテーションと呼べる、6人以上のローテーションをするいくつかの試合は必須になるように思います。

 

・CLが再開するこの2月からの選手コンディションが不安なバルベルデバルサ

これまで主力選手の疲労からくるミスについて書いてきましたが、これがただ試合が続いた状況による、疲労からのミスだったらありがたいです。

しかし、疲労というのは長いシーズン多くの試合を戦っていくサッカー界では、基本的に蓄積されていくものです。

そういうこともあって、この2月や3月に主力選手の疲れが表面化し、バルセロナのチームの失速を心配しているバルサファンも多くいるのかもしれません。

また、主力選手を起用し続けていることで、日頃ベンチの選手がチームに適応しきれずに戦力として計算しにくくなったり、コンディションが上がりにくいというデメリットもあります。

もしかしたら今のバルセロナは、ベンチの選手に頼れないという状況の方が問題なのかもしれませんね。

これもメンバーをある程度固定で戦ってきたバルベルデ監督の采配からくるデメリットの部分で、どうなるかはわかりませんが心配な部分です。

主力選手は疲れからコンディション不良、日頃ベンチの選手はコンディションが上がっていない+チームに適応しきれていないというのが、これからのバルベルデバルサの最悪の状況となります。

ここまで調子が良かったバルベルデバルサだけに、いつか調子が落ちると考えればこの辺りが心配な点となります。

この好調のままチームがいってくれればいいのですが、下降線となる兆候は見え始めているのかもしれません。

 

PS.

今回も少しネガティブな内容となってしまいました。

「バルサファン=ネガティブ思考」な人が多いと思っており、なるべくポジティブに書くようにしているのですが、下降線の兆候が見え始めているなと思って書きました。

それでもこの2月にチームの調子が下がり始め、3月中ごろからV字回復したら、シーズンの最終局面である4月と5月は良いチーム状況で挑めると考えられるかもしれません。

最後は少し強引にポジティブに変えてみましたが、考え方ひとつでこうなると考えることもできますね。

 
 

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